秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(盆と気配と秋雨前線)

2021年08月23日 | Weblog
前略。
私生活が、ガタガタでございまして、筆無精が続いておりました。ごめんなさいね。
ブログの主様は、感染しない為に、多分引きこもっているのだと、推測致します。
だから、何も更新していない。四国も毎日、感染者が増加しています。

都市で頑張っている友人達を心配しながらも、毎日自分のことで、一杯一杯で、
本当にこのような不穏なお盆は迎えたのは、初めてでございました。

初盆を迎えた仏様も集落に二人、おりましたが、仏様になられたと同時に引っ越しされまして、
集落で初盆の送り火を焚くことも、手を合わすことも、叶いませんでした。
二人共、半世紀以上集落で暮らし、毎年のように集落の仏様の送り火をされていたのに、
何とも言えない、もどかしさを感じました。

仏様になると同時に、一瞬で引っ越しされてしまうと、
故人への想いを巡らす間もなく遮断されたみたいで、ちょっとスッキリしません。
線香花火が塊で燃えたみたいな、虚しさを感じます。

お盆と同時に今回の長い秋雨前線。
避難命令は出る、お盆の供養もあり、他の集落ではまつ結えの木を燃やすのに、
雨の中、四苦八苦されたみたいです。
やっぱり、お盆の日は雨は要らない。
お盆は静かな、晴れがいい。

お墓参りに帰省された家族が、土砂災害で亡くなられたニュースを見ると、
仏様には生きた人を守るチカラは無いのだと、痛感致しました。
お盆に仕事が入っていた私は、お墓参りをすることも無く、
国道の通行止めを心配し、早めに町におりておりました。
仏様の気配も感じないままの、お盆でございました。
仏様の気配を感じないままの、ある日の帰り道。

友人からの電話が鳴る。
『はい、はーい』
「虹、見える!虹、出とるよ!2連!2連!」
『にじ?』
言われて、空を見上げた。
見事な虹が、空に広がっていた。

束の間の雨上がりの夕刻の空。
もう、普通に嬉しくて、こんな毎日だから、
その空を駆ける虹が、思いっきりエールを送ってくれているみたいで、
消えるまで、じーと見つめていた。
そして、何故か、仏様の気配を感じた。

虹の現象は判るが、ワタシ的には、やっぱり虹は、
この世とあの世を繋ぐ、唯一の見える証みたいな。
空からの贈り物みたいな。
ここにいるよ。
頑張れよ。
全ては一つだよ。

そんな声が、聞こえる気がする、オメデタイ脳の母で御座います。
混乱するご時世に、答えが無いご時世に、必死になって働く、母で御座います。
コロナも、雨も、お引き取り下さい。
傷つくだけの社会なら、無いほうがマシで御座います。
ニンゲンだもの。人間だから、こんな時代は思いっきり、優しくなろうよ。
優しさが、この社会を生き抜く、最良のワクチンになるのだよ。きっと。

         草草
































コメント
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