秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷の初夏

2008年05月31日 | Weblog
標高800m ひょうご石の二連の赤屋根の廃家は冬枯れの茅が僅かに残り
彼方此方から新芽が伸びてきて、背後の山は深い深い緑に包まれていた
ずーとつづくであろう果てしない静寂はあたり一面を支配して君臨している。

縁側に腰掛け正面に天狗塚を見据えて連なる山波に梅雨空の雲が垂れ下がって
いまにも雨になりそうであった。

SAーNE著「菜菜子の気ままにエッセイ」の「お茶」の項に書かれているこの
赤い家は菜菜子さんのご主人の生家である。
菜菜子さんがいまは亡きご主人と束の間の幸せな時間を過ごした赤い二連の廃家

いまにも草刈機のエンジン音が止んで「父さん、休憩にするわーお茶飲もうー」
「おー休むかー」 お二人の暖かい声が聞こえそうであった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥祖谷の初夏

2008年05月30日 | Weblog
奥祖谷も初夏の色濃く新緑も濃くなって
茶摘も終わり暫くは静かな山里に。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥祖谷春風景

2008年05月25日 | Weblog
五月の風が吹き抜けて一切の現象が身体を抜けてゆく爽快
選別することなく一切を受け入れて一切が通り抜ける。

それは切ない爽快であり透明な質量であり乾いた荒涼であるような
時空に委ねて漂う、自我も他者も無い自然的な山波。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥祖谷春風景

2008年05月24日 | Weblog
目の前に山がある、右に山がある、左に山がある、後に山がある
圧倒的な質感、圧倒的な透明感、哀しい山感、清楚な山感、荒涼の山感
一切の感情から孤高として山がある。

山、山、山、山だらけの山がある、山の中にいるわが身がある
わが身を破壊したわが身がある、破壊して果たして何が残る
何も残らない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥祖谷春風景

2008年05月22日 | Weblog
くっきりと山 襞はふかく抉れてひどく哀しげな
風景のようにもどんな感情も残りようがない透き通った山

頂と青空がすーと消えたかのような錯覚で眺めているわが身
圧倒的な山の匂いを嗅ぎ分けて。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥祖谷春風景

2008年05月21日 | Weblog
山歩きで自然を想い、思索して気分良く下山し山麓に帰れば
いま奥祖谷は祖谷新茶の茶摘、蒸し、揉み、乾しの忙しい日々である。



祖谷新茶は贅沢の一語に尽きる、一番茶のみを収穫してその日の内にかまどに
薪をくべ焙烙で蒸し水分を飛ばして、筵で揉んで乾す
この一貫作業を忙しい時は近所の人達が助け合いで手伝う昔の結いのようにである

街に出ている子供たちや孫に送ってやり、自分たちの一年間の分を作るのである
ジャンヌダルクさんの携帯写真は今の奥祖谷風景。







祖谷独自の新茶作りは奥祖谷の風物詩の最たるものでこの風景を見るのを
いつも楽しみにしている。
出来たばかりの新茶は香りが良くて、苦味と甘味の程よい味は円やかに
舌の上を転がり、至福のひと時を与えてくれる。

それではみなさんもゆったりと奥祖谷を楽しみ、土地の方たちと語らいて
縁側で祖谷番茶でも飲んでいかんかえーまあしわしわいこうや!




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥祖谷春風景

2008年05月18日 | Weblog
太古からの過酷な輪廻に耐えて今日の自然の風景は静寂に太陽の恵みを待っている
一の森への道は自然界、人間界に想いを巡らして至る思索の道。

自分自身を破壊して見つめ直すには追分の森での古老たちとの会話、昼寝、ゆったりとした時間、そして一の森の山波を静かに眺めながらの思索。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥祖谷春風景

2008年05月17日 | Weblog
真夜中の春雷も去って早朝の一の森はしずかに明け朝焼けに耀いている
周辺の木々草花、動物も何事も無かったかのように。

怖れ慄いていたのは人間の我々だけだったようだ、家という覆いに囲まれ
文明機器を駆使していながら。

全ての現象を受け入れる自然、傷みつけられ破壊されてもじっと耐えて何千年
何万年と繰り返されて今日の自然を見つめている自分を思う。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥祖谷春風景

2008年05月16日 | Weblog
朝焼けに浮かぶこいのぼりは真夜中の春雷にも耐えて
静かに風に浮かぶのを待っていた。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥祖谷春風景

2008年05月15日 | Weblog
14日朝5時一の森前庭で眺める素晴らしい日の出



13日72歳の我々同級生二人は雨の中剣山ー一の森と歩き一の森ヒュッテに宿泊
宿泊者は我々のみで、夕食を管理人さんの内田さんと一緒に山の話等などを話しながら、楽しいひと時を過ごし9時ごろ寝む。

そこまでは夢見心地、、、、が真夜中の1時前より3時半ごろまでは怒り心頭に
猛り狂う雷さんの彼女と我々三人の会話のやり取りが延々と続くのである。

その凄さは火花と音でである、通常はぴかーどん!!のようなのだが
このときは ぱしゃ!で火花が走り、どん!!で周辺に落ちる、
生きた心地がせず、いまに丸焦げになるのではと思ったものである。

朝3時はんころより彼女も疲れたのか収まり紀伊半島方向に移動する
4時半頃から快晴の空となり素晴らしい日の出、この時期には珍しい登山道の雪と雲海のおみやげを頂いた。

停電していたので明るくなって管理人さんの内田さんの各電気製品の点検が
始まったが、内田さんの悲鳴の声が聞こえてきた。
雷警報が出ていたので主なものはコンセントを抜いていたが、そんな事では
防げなかった、被害は配電盤、ユノックス、電話機、電気ストーブ、電子レンジ
電気ジャー、そして麓より食料などを運び上げる索道車の電気系統などなどで
あった。

だがそこは内田さん動じなかった、余裕の気持ちで何とか為るさであった
色々片付けもあり、忙しくなるであろうといとまの挨拶をすると内田さん
開口一番我々に「一生忘れない貴重な体験をされましたよ、今度は台風の来襲
の時に泊まりに来てください、暴風が塊の弾になってどん!!どん!!と
ぶち当たって来ます、それはすさましい迫力ですから一度体験に必ず来てください
との別れの言葉でしたね、流石に内田さんしゃれが上手いと感心したのでした。
剣山頂上ヒュッテはもっと悲惨のようだと伝え聞いた。

久保集落の家に帰ると、土地の人たちもこんなに居座られたのは初めての体験だと
云われていた。






コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥祖谷春風景

2008年05月11日 | Weblog
新品の、緑に包まれた龍宮崖コテージで、のんびーり、まっーたりした時間は、いかがですか?
自然と一体化した、空間!コンクリートと、排気ガスで汚れた身体と、神経をクリーニングしましょう!
自転車を解体しながら、ナゼか、管理棟を大掃除している、不思議な管理人が、あなたの来るのを、待ってます!
料金のこととか、その他、野暮用は下記に連絡下さい。
0883 88 5001







この季節 5,6月は奥祖谷が新緑に萌え上がる一番の日々を時間を止めにコテージ
に泊まりましょう。
貴方も貴女も思い出の奥祖谷になりましょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥祖谷春風景

2008年05月09日 | Weblog
クヌギ林の新緑
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥祖谷春風景

2008年05月07日 | Weblog
三嶺クマザサの高原台地から祖谷山系の山々に春を見る
春雲はあくまで優しく山々を包むように浮かぶ。


以前作詞した歌詞を自然と口ずさんでいたものであう。

  山へ行こうよ 新緑の
  想い遙かに 奥祖谷を
  貴き三嶺の コメツツジ
  君と一緒に 登ろうよ
  熱き想いを 胸に秘め
  可愛い花に 頬よせて


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥祖谷春風景

2008年05月06日 | Weblog
1806峰近くからの天狗塚を遠望する、左に地蔵の頭
地蔵の頭には昔久保名の人達によって祭られたお地蔵さんが鎮座している。



天狗峠には時折子供の格好をしたおけし坊主だ出てきて背負ってくれと強請るが
背負うと石のように重くなり旅人が青くなって逃げ帰るという悪さをする。

天狗塚はいつも風が強いが、それは天狗が団扇で扇いで登山者が困るのを面白がっているかららしいという話だ。
この近くに来るとチンチンと鉦を叩く音がするが天狗の仕業だそうだ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

奥祖谷春風景

2008年05月06日 | Weblog
追分の森 古老達の静かな余生を送る場所に相応しい、いま若葉を出し始めた
彼女達に囲まれて、古老達もほっとしていることだろう。

そっと近づいて古老達と彼女達の会話や小鳥の囀り、啄木鳥のドラミング、
そよ風を聞きながら眠っていた。
1時間余りの至福のときであったが、それにしても静寂、剣山の傍にありながら
喧騒とは無縁の古老達の森である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする