木漏れ日射す新緑のブナ林に一筋の登山道、緑なす匂いが身体を包み
涼風に気持ちよく、小鳥の囀りと登山靴の足音、クマザサにズボンが擦れて
微かな、絹ずれのような音に酔いしれながらひとり、黙々と歩む
やがて、分岐に至り、右に折れて緩やかな下りの登山道を龍神平の方へ歩くと
前方が開けて龍神平の枯れ果てた笹が広々と広がってくる、枯れた笹のなかに
広々とした気持ちのよい登山道がす~と遠くまで伸びている
心地よい空気を吸い、五月の空を仰ぎて歩くことしばらく、愛大小屋が片隅に見えてきた
この巻き道は何時通っても心地よい、歩き、を齎してくれて、うれしくなった