秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷早春点描  暮らしの春

2012年02月29日 | Weblog
久保のさと春の日差しにかがやくもまだ雪消えぬ三嶺のたかね

ふりつみし星降るさとのみ雪とけ住みけむ翁のうれしき声きく

梅が香を住みけむ庵にふきこめし訪ふて来ませよやさしき春風

九鬼のさと春めきそむる庵とふに主の翁のいまだ帰らず


梅白し峠に座してとき刻む

白梅の咲きし二輪に驚喜せり

鶯やわが訪ふ庵に先駆けす

温もりの兆しは薄し二月かな

ふゆうぶつ

かなしみというよろこびといういかりという
あおいそらにくろくものそらにあめのそらに
わたしがいなくなるとせかいにきえてゆき

わたしがかえるとせかいからあらわれるように
このはのさえずりかかぜのうたごえかしらねど
よるになってもわたしをすてないのはこどく

もはやそらにかえることなくちにもぐることなく
わたしのかえるじかんもなくくうかんもなく
あるがままにただよいてしずかなよるのふゆうぶつ














テラオ兄さん写真 29日朝 7時ごろの祖谷川なごりの雪









































































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菜菜子の気ままにエッセイ《寄付とお城とレンゲな気分》

2012年02月26日 | Weblog

震災からもうすぐ、一年になる。あし〇〇育英会に寄附をしていたが
最近ピタリと、やめた…わたくし。
何かのテレビインタビューに、幹部らしい方々が、数人映っていた。
その中に、うさん臭い、お顔をしたおっさんが座っていた。
この方々は、いくら手当を頂いているんだろう?
そんなことは、以前から疑問に感じていたので、
テレビを見て、うさん臭い顔…と直感したから、早い話し、寄付金はヤメタ。

某年金が
消えたことで、ニュース番組は忙しそうだ。
あれこそ、
現代社会を、巧に利用した、
《詐欺の王道》
みたいな、気がする。
立派なパンフレット。
ホームページ。
自社ビル。
ここで、バーンと経済アナリストみたいに、バンバン専門用語を書けば
読者に伝わるのだけど、わたくしに そんな高尚さを、求めてはなりませんっ!
わたくしは、ただの
《祖谷子》
ですから…悪しからず
でもね、
社会が複雑に成れば成るほど、
こちらから
このなーんにも ない場所から、見ていると、
『そんなに儲かるか~?』
『それって?その会社?うさん臭いよ~』
『そんなに儲かるなら、メディアにバンバン、顔だすだろ~!』
と 普通に疑うのですよ。
他人はともかくとして、わたしはすぐに、疑うのです。

何十年も前に、ある株の儲け話しを、セールスマンに、勧められた時、わたしは、彼に言いました。

『そんなに儲かるのなら、あなたは、なぜセールスマンなんてやるの?
今すぐその仕事を辞めて、株で儲けたら?働かなくて、楽じゃないのっ!』

とっとと、彼はお帰りになりました。

大都会の、ネット社会に毎日、どっぷりと浸かっていたら、
みんな、何か、恐ろしい位に、マヒしているのではないだろうか?
『疑う』ことを、忘れてしまって、
『肩書』に振り回され…
『おかしいな…?』
と感じながら、
何も確かめないまま、流されているみたいな…?

昔、固定資産税の用紙が届いた。
パソコンで、ビッシリと印刷された、立派な振り込み用紙。

《入力》
するのは、人間だ。
人間の指だ。

わたしは、固定資産税は、確か3年おきに、見直されることは、知っていたから、
じっくりと、請求内容を、確かめた。

過去の分と、照らし合わせた。

《減額されていない》
すぐに、役場に持っていき、指摘した。
腹黒いので、ニコニコ顔で、出向いた。

『間違えとったわ~!すまん!すまん!』と公務員様
で、庶民なわたしの 勝利っ!

病院の外来で、請求書に、
《その他》
と明記されていたら、
窓口で、
『その他って、何のお金を取られているんですか?』
と ハキハキ質問する。
腹黒いにプラスされ、この時は、めちゃくちゃ、メンドイお顔になる。

携帯電話の利用料金も、ついでにハッキリさせたい時が、あったので、昔、携帯機能が
今みたいに進化されてなかった時、
ド〇モの本店に行って、一ヶ月間の通話時間、通話先等を、出して貰った。
店員さんは、不思議そうなお顔だったが、
当時は、請求書しか届かなかったから、
わたしの、《うさん臭い病》
が そのような、行動をとらせた。
50円払って、納得し、疑惑は 晴れた。

どんな 請求書も
入力するのは、人間だ。請求書を、まるまる信用してはいけないよ。チマチマと、自分で、計算しましょうね。
思えば、プライドなどと言う、
面倒くさい ものを持ち合わせていないから、わたしは、何をやっても、楽に生きてこられた。

……
本日の写真は
お城では ありません。
『箱物の象徴じゃないか~!子供減りよんのに、無駄な税金、使うなよ~~!!!
校舎はまだ使える場所、あっただろ~!』
などと、ほざくのは、どこのドイツだっ!
あ アメリカ人~!
失礼しました~!

お城は…
いつまで…
建材なまま
健在で いられるのでしょう。

このお城から、
祖谷を 愛する子供達が、
祖谷を背負って
町に脱出しないことを、祈っています。
町に脱出されたら、
わたくしが、婆さんになって、道を這っていても、誰も通りかからなかったら、
わたくしは、そのまま、地面のツボクサになってしまいます。
ツボクサは、ちとツライ~!
一輪のレンゲになりたい~!

以上 資金運営する、資金のないっお菜菜の
気温5度からの
経済を語るコーナーでした。

※ゴンの肉代は、必要なくなったのに、
資金はどこに…流れている…?
草 々












































































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奥祖谷早春点描  暮らしの春

2012年02月23日 | Weblog
春あさし雪の残れる山のべをわれ歩み来て春日浴びたし

里びとのあつき想ひに絆されし残れる雪の消へかかりをり

祖谷川に春風ふきて清き水目覚めてかろしながれ何処に

残雪の三嶺を指に飾りけり

祖谷川に雪解風なり水かろし

畦を焼くうねり火走り人走り

下萌や素直なりけり石の間に





そうしつ

やまざとのものおとばかりをきいています
ゆきぐものかなしいひとりごとをきいています
ゆきぐもはちじょうにおちたくないようです
でもあらがいようがないからおちます
ゆきぐもはなぜおちてゆくのかわかりません

あいしてくれないからでしょうか
あいしてないのでしょうか
あいがすくないからでしょうか

ゆきぐもはまよいながらまいごになっています
どこえゆくのかわかりません
ゆきぐもはかなしいひとりごとをつぶやいています
ゆきぐもはじぶんをなくしようとおもいます

かぜにひざしにしきがあるようにみをまかせます
ゆきぐもはあいのためにあいをなくしています
ゆきぐもはくいはないとおもっています
ゆきぐもはそしていなくなります




れんさ

うちゅうはうちゅうをたべてぼうちょうします
ほしはほしのひかりをあびてしょうめつする
ちきゅうはちきゅうをのみこんでほろびます

しぜんはしぜんにしたがってながされます
どうぶつはどうぶつにあいをあたえていなくなる
しょくぶつはしょくぶつからあいをうけとります

ひとはひとをくらいつくしてよくぼうをみたします
ひとはみにくくなることにほこりをもちます
わたしはそしていなくなります














テラオ兄さん写真 其処かしこに春の息吹を感じます
氷柱も溶け出すと透明感を失います、ゆずり葉は勢いを増します
福寿草は咲き出し、祖谷川の流れは軽やかに歌います
シジュウガラは大きな声を張り上げて連れ合いを呼びます、ヤマガラの声も
聞こえてきましたよ。

木々たちは 一足先に 目覚めてる

ザクザクがピチャピチャになる散歩道四十雀(ことり)の声が1 、2 、3 、1 、2 、3



































































道後、瀬戸風峠の梅ほころびた、、、此処かしこにウグイスの声、、、春の雨がふっている

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菜菜子の気ままにエッセイ(バンザイっ♪なご報告♪)

2012年02月20日 | Weblog
《雪》
を 運んだ。
《高知市内》
まで 運んだ。
で~~かい 厚手のビニール袋にビッシリ詰めて、出来立てホッカホカの
《祖谷の冬》
を 運んであげた。

従姉妹の孫ちゃん坊主が2名、歓声を上げてよろこんだ~!
余りの嬉しさに、顔が引き攣ったまま
固まっているみたいだった。
お正月に 五千円札のお年玉を上げた時以上に、よろこんでいた。
五千円札の時は、顔の筋肉は、普通に動いていたが…
生まれて初めて見た雪は、なんだかんだ言っても、最高に驚いたみたいだった。

……ヴヴヴ星人も
すぐに雪に、飛び付いてきた。

『雪つか~!まあ~!持ってきたんかぁ~!』
ベランダで、孫達と、必死になって、雪を触っていた。

『雪や、なんぼでもあるんぞ~!婆ちゃんの家のめぐらには、なんぼでもあるわ~!』
必死になって、孫達に解説していた。
ヴヴヴ星人は、降る雪までもが、所有物みたいだ…。

雪を触りながら、いつまでも部屋の中に、入らない…
背中を見ていると、少しだけ可哀相なキモチになった。
でも、今…連れて帰ったら、間違いなく…
《凍死》す…る?
それぐらい、今年の祖谷山の冬は、厳しい。
従姉妹は、耳の遠くなった、母親との会話に、疲れ果てているみたいだった。
会話が、一回、二回で伝わらない。
何回も 何回も叫びながら、話している。

ヴヴヴ星人は
いつもの 調子で
《勘》で?返事をする。
主語は、理解しても、
述語の部分は、ほとんど、聞こえていない。
例えば こんな感じ

『母ちゃん~!雪いっぱい降りよるきにね~祖谷に帰っても~寒いがで~!おれんがで~!』

に対して、ヴヴヴ星人は 返事をする。

「ようえ~!雪か~!雪降りよるんか~!」
…こんな 会話に疲れた、従姉妹は、
紙とエンピツを用意して、ヴヴヴ星人に、伝えたい事を、テーブルの上で
紙にゆっくりと、書きながら、話したらしい。

……
な…ぜ…か?
ヴヴヴ星人も
紙に 書きながら
返事をした…

おそるべし…
O型っ
脳の配置が ワカラナイ~ッ

紙とエンピツで
話しは 変わりまして、うれしいご報告っ!
あのね、
奈良に出稼ぎに行っている、C子ちゃんとね、
丸亀に出稼ぎに行っている
糖尿病予備軍バツイチ女子がねっ
第24回介護福祉士筆記試験に チャレンジしたのでした。

ここだけの 話しですが、
彼女達…
去年のわたくしのようには…
お勉強を しておりませんっ!

去年のわたくしは
吐きそうな位…
おお勉強を…
しちゃったのに…

彼女達
ほとんどしてません。

順調に、はかどっているか?
心配になって、電話をかけても
彼女達は 1月になったら、頑張るわ~!
と 言い
1月になって、電話をかけたら、
『あと?二週間~?どうしよう~?
早いなあ~!もっと、真面目に試験勉強しとくんだったわ~!』
と 同じような 返事をしていました。

…で
二人 揃って
《筆記試験一発合格》~!!!

わたくしの
脳が…
いかに 軽いか…

証明して 下さった
彼女達っ


毎日、仕事と家事で
めちゃくちゃ、忙しかったから
勉強も 出来ないままで
チャレンジだけは して
『合格~!!!』
って

めちゃくちゃ、羨ましい!この展開!

実技試験も
多分 大丈夫でしょう!
男前の若者が
実技試験のモデルで、現れない限り?
舞い上がる事は、ないでしょう!

完全合格~!
信じています。

以上~
友達の 合格を
嫉む事なく
心の底から
喜んでいる
本当に 本当に
妬んでは いない
心の広い ええ奴な
わたくしからの
ご報告でした

『合格っ!おめでとう~!』

バンザイ♪
注※
嫉妬とは
自分よりすぐれている人や恵まれている人をうらやみ、ねたむことである。
その行為は 年齢を重ねるに連れ
醜く 酷い
草 々

















































2010.2.21撮影の福寿草















2007、3,8撮影の椿に雪

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奥祖谷早春点描  暮らしの春

2012年02月19日 | Weblog


広ごりし雪間に雪を積もらせて祖谷の山さと真白にぞ見ゆ

どっと雪ふりける野べにわけ入りて春を探せし老のありけり

凍て返る祖谷の山さと淡雪は椿のはなをつつみ隠しか

浅き春ふたたびみ雪ふり来れば畑の苗は萎へてかなしき

ふきのとう春の寝覚めに顔だすもみ雪ふり来て戸惑ひしかも


凍て返る土に歯向かひ雪間草

下萌や土中の動き聞きしをり

一点に温もりありて草萌ゆる

忍の字を土に収めし蕗のたう














テラオ兄さん写真 庭から眺望を俳句と短歌に詠む

冴返る 寒さがくれた 雪景色

青空にこの雪景色祖谷の里この時ばかりは心も満杯

中津山



















































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奥祖谷早春点描  暮らしの春

2012年02月16日 | Weblog
二月をば半ばすぎ来し祖谷のさと春の兆しにさとびとうれし

春時雨ふり来るさとは温もりて雪げの速し高嶺ながめて

ぶなの木や雪間の見えて広ごりしいのち育み木々のよろこび

祖谷のさと寒さ防せぎし孤づつみ温もりありて幼な木そだつ


温もりを運んで来たり春時雨

雪解を広ごりをりて山太し

凍どけや雨の温もる大地かな

冱返ることも短き今日の宵

温もりを押しとどめをり冴え返る



見慣れない子

雪がふっていた、ただただ降っていた
あれ!気がつく、雨になったのかな 
薄ら寒い空から、明るい温もりの空

春時雨の音を、いつも聴いていた
いつもひとり、悲しみ喜びのおと
いつもすーと、土に吸い込まれた

いつもぼくは、こころをさがした
いつもぼくは、土を掘り起こした
見慣れない子、問うてみる名前は?

「ぼくは3.11生、セシューム137だよ
自然界にない、生みの親は原発だよ
生んでくれた、人間に孝行するんだ
世界のひとが、ぼくを愛してくれる
幼い子の身体に、入って一生懸命に
60年を働いて、幸せになるんだ」

春時雨の音は、ぼくを愕然とさせた
めまいとどうき、慌てて家に帰った
二歳半の孫の顔、あどけないねがお

春時雨の音を、聴いてぼくは何時か
身をゆだねて、そしていなくなる
人間が同じように、生んだ幼い子の
どちらが未来に、幸せになるのかな

















テラオ兄さん写真
















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菜菜子の気ままにエッセイ(東祖谷郵便局移転オープンだよ♪)

2012年02月15日 | Weblog
私の人生に於いて、冬山で遭難する事は、絶対に絶対に絶対にないっ!
昔、母親から言い聞かされた、言葉がある。
『物事に絶対って、付けたらいかん。絶対はないんぞ…人間に絶対は、ないんぞ…』

母親は、マイナー思考で、ひがみっぽくて、被害妄想で…取り越し苦労で…
でも人の悪口は、言わなくて…汚い言葉も使わない…
何かを教えてくれるでも なかったけれど…
ひとつだけ、教えてくれた事が、ある。

あれは、母がまだ、台所に立っていた頃の話。
三角コーナーの生ゴミを横の谷に 捨てる前に、何かを生ゴミから、取っていた。

『母さん、何しよん…?』
覗き込んだ、私に
母は、生ゴミの中から、セロファンのような、ゴミを取り出しながら、言った。

「鳥が食べたら、死ぬきんの…ゴミは分けて捨てないかんぞ…」

なぜだろう…
あの時の、母の口調と、物事に絶対を付けたらいかん…と言った顔は、同じだった。

話に絶対を付けるのが、大好きなワタシは、コトゴトク、母の期待から、脱線したみたいだ。

私は、絶対は絶対で、約束は守るから、約束で
守れない約束は、しないし…
やっぱり、絶対って、あるような気がする。
そして、私は、
自分がシチュエーションしてみて、
出来ないっ!と感じる事は、絶対にやらない。
イメージが、整わないことは、絶対にやらない。
ヤラナイから、失敗も少ない。だから、遭難しない。

この馬鹿タレ女の、短所は
想像力が強すぎて、
めちゃくちゃ酷い、思い込みをする…

……
……
東祖谷郵便局が、
東祖谷総合支所の中に、移転した。
早い話しが、スペースが空いてた空間で、移転オープンとなった。※建物の老朽化だよ

オープンは、1月の終わりだった。

移転の話しは 聞いて
知っていた。

……
ある 2月の初旬。
……
ワタシは
郵便局に 行った。
……
……
ドアが 開かない…?
電気も…点いてない?
シッカリと
裏口には、鉄のカギがかかっているっ!

ここで 移転に
気付けよっ ワタシっ!!!

先に、思ったのが
『今日は?祝日?』
『いやっ?めちゃくちゃ、平日じゃよ~』

ハイッ
ここで
妄想バカ女が
勝手に 解釈した。

『あ~!!!
わかったあ~!~!
あれじゃ、あれっ!!!
強盗の立て篭もりの、訓練なんじゃ!!!
すっごいっ!
めちゃくちゃ、リアル~!
電気まで消して~
偉いわ~~局長さんっ』

と 郵便局を ジマジマと 見ながら、
とりあえず、帰ってきた。

ハンドルを、テキトーに触りながら
ふと…?
思い出した。

…郵便局
…役場に
…引っ越したんだった…

なんなん?
今、リアルに眺めた、建物…
早い話しが、
『カラッポ』

ワタシって?
『カラッポ』

こんな 感じで
生きていて?
ゴメンナ~サ~~イ。
『絶対』
『絶対』
あると 思います。

絶対は 絶対を
伝えたい時に
使う言葉なんだ。
絶対に ね。
以上、東祖谷郵便局は、
東祖谷総合支所と
夫婦別姓で 暮らし始めた ご報告でした。
これは 絶対な話♪


























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菜菜子の気ままにエッセイ(世界にひとつだけの・はな芋な話)

2012年02月14日 | Weblog
《キクいも》は北アメリカを原産とし、世界中に外来種として、分布されている。
春に芽を出し、丈は1.5~3メートルに成長し、初秋に菊の花に似た、黄色の花を咲かせる。
気温17度以下の土地なら、どこでも成育する。祖谷地方では、古くから
《ハナイモ》
と呼ばれ、主に漬物として、食されている。※テキトーにパクる
《ハナイモ》
が平家の時代から、食されていたのかなんて…?
私が、知る訳がないっ!

《ハナイモ》を、去年頃から、漬けている私。お友達には、好評だ。
やっぱり、焼鳥のタレと同じで、母が漬けていたのを、見て覚えている。

《ハナイモ》
の芋は、生姜に似ている。ゴツゴツして、形も不揃い。
漬ける前に、土を取り除いて、洗う作業が、テマがかかって、大変なのだ。
大根みたいに、わかりやすい、カタチではない。
でも、上手に漬けると、ご飯のお茶漬けに、ピッタシ~!
このハナイモ、主人がカタチとして、生きていた時の頃。
元管理人の妻、〇ちゃんが、夜8時位に、出張帰りに、突然、地雷のように
私の家に寄ったことがある。
玄関に入るなり、開口一番っ!
『菜菜ちゃ~ん、ハナイモの漬物、食べたい~!お茶漬けで食べた~い!』
と現れて、食って帰った時が、あった。

そんな、大好評のハナイモの漬物も、苗や芋がシカちゃんとか、猪くんに食べられて、
なかなか、手に入らなくなった。
今年の分は、近所の法事の席で、ハナイモの話題になり、芋が手に入らないと 私が言うと
『おらんくに、あるわ~!掘ってやるわ~!』
と昔は若かった、男子がガンガン呑みながら、言ってくれた。
数ヶ月して、秋の事。
我が家の車庫に、ハナイモが置かれていた。
酔っているように?見えても、言った事は、覚えていた。
カッチョエエ~!

近所の人に、掘った生芋を預けてくれて、預かった方が、芋をキレイに洗って、届けて下さった。
めちゃくちゃ、楽してる?みたいな ワタシ。
…で
今年は、栃木に住む、主人のお兄さんに、お豆腐などと一緒に、送ってあげた。
大好評だった。昔の母親の漬物を、思い出して、嬉しくて、友達と少しずつ
食べていると、電話がかかった。
道の駅で、売っていた、ハナイモを見つけた。僅かしか、残っていなかった。
またまた、手間隙かけて、漬けた。二回目を、送ってあげようと、荷物を作った。
何てったって震災で大変だったから、奮発した。
少しだけを我が家に残し、今度は、デカイ海苔瓶に、容れた。
回りを、発砲スチロールで囲み、新聞紙を詰め、割れ物シールと、天地無用を貼り、万全だった。
『猫宅配便』に、託した。
一瞬、過ぎった胸騒ぎ…
『下に思い切り、ぶつけない限り、割れないだろう!』

……
……
栃木から、電話がかかった。
いつもの荷物は、二日はかかるのに、何故か?一日で着いていた。……割れていた。
栃木の営業所から、電話がかかり、中味だけ洗って持参しますと、言われ、お兄さんもそれで
了解したらしい。
私は、めちゃくちゃ、へこんだ。
あの、愛情たっぷりの、世界中にひとつの、漬物が~~~!
お金では、代えられない、
『震災に負けないで漬物』
が……

営業所に、仕事の帰りに、直接寄った。
ドライバーも、みんな、古い付き合いに、なる。みんな、一緒に歳とった~みたいな…

ワタシは、怒りを堪え、大人の女子らしく、言った。
『昨日、送って頂いた、宅配便、割れとったみたい。今、電話があったんよ。
栃木の営業所に着いた時点で、割れていたみたいなよ。なんで、あの荷物が、割れたんだろう…?』
『へえ?』
みたいな 顔をして、驚いた表情の、センター長。
ここで、ワタシは馬鹿タレな ええ奴…
終わった話しは、蒸し返さないっ!

『スッゴく、ショックなんですが、ドライバーもわざとに割ったのではないだろうから
弁償して頂けるなら、貴重なハナイモの芋を、弁償して下さい。』
と言って、帰ってきた。
あくる日、電話がかかった。
その営業所からだ。
パシリ役の?、事務の方からの、電話だった。

『もし…もし…
あの…芋のことですが、何キロでしたか?芋は何キロ、送りましたか?』
『1キロか、2キロまででしょう…海苔瓶が一杯になった量ですから…』とワタシ。
……
……
あくる日、更に電話が、かかった。
……
……
『漬ける前の1キロですか?漬けた後の1キロですか…?』
……
……
呆れて、不愉快だと伝え、電話を切った。

すぐに、ガソリンスタンドで、偶然、センター長に、会った。
直接、言った。
すでに、久しぶりにキレていた、ワタシ。
『あのな、生で1キロとか、漬けて何キロとか、言う問題じゃないだろ!!!
それを聞くんなら、味噌、砂糖、みりん、醤油のお金も、請求しようかっ!!!
なんちゅう、臨機応変のきかん仕事、しよん!!!悲しい会話、させるなや!!!
久しぶりに、キレたわっ!!!』

こんな、嫌な会話。
昔は、なかったんだろうなあ…
書類優先の社会だから、大切な物を、捨てていっているんだね。
『にんげん』
をキチンとやろうや…
『にんげん』
は、生ものだもの。
草 々














































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奥祖谷早春点描  暮らしの春

2012年02月12日 | Weblog
冬ごもり解かれてうれし里びとの畑に出でて苗を植へにし

雪解けの畑に植へし苗たちに老女の想ひかなへて育てよ

浅き春うすき雲より洩れる陽に雪の消えをる里はかがやき

春浅し祖谷の野原の雪間よりあたま擡げしふきのとうを見ゆ


長々と凍て雲をりし二月かな

久保の里天狗の雪解見てをりし

山翳の廃家包みし残り雪

薄氷に皹の走りて消えにけり

氷解く風の立ち来て緩みをり













テラオ兄さん 絵手紙 今年初のフキノトウが顔を出した



















































010年2月13日 久保集落の浅き春




















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奥祖谷早春点描  暮らしの春

2012年02月10日 | Weblog
2月11日といえば07年を思い出す

この年は珍しく雪の少ない年であったように思う
前年の12月も積雪らしい積雪はなくて
その傾向は明けて1月、2月、3月と

雪の量は少なく、ずいぶんと過ごしやすい冬であった

いつもは雪深い久保集落もお年よりが彼方此方に出て
雪のない畑で野良仕事に勤しんでいたものである

この日、テラオ兄さん、自分、かみさん、みつさん
浅い春を求めて赤道を散歩した

道すがら淡雪のなかから顔を出す福寿草は
曇りがちで時々小雪がちらつく寒い日とあって

咲ききってはなかったが春の息吹を
充分に感じたものだ

木々の間から望む集落はようやく冬ごもりから
解かれようとした明るさを覚えた

みつさんといえば、はなしぶりは実に面白いもので
ひとつ、ひとつ、のはなしは
それも、うき世ばなれしたもので

自身が出会った、体験ばなしだそうで?

元井の祖谷川に水晶の大きな塊を見つけたがクレーンで
なければ上がらない

お椀を伏せたような山、膳だなのふもとの
木の股に金のような物が光っていたが確かめに行きたい

などなど数しれず

自分は眉に唾を付けるのが忙しいくらいで

何処までがほんとで何処までが嘘か判らないほど
話術が巧みで自分を煙に巻いたものであった

今でも、機会があれば一度じっくり話してくれたものを
確かめたいと思っているわけである












































































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菜菜子の気ままにエッセイ(ネエサンとアニサンと飛沫感染)

2012年02月09日 | Weblog
相変わらず、マイナスな祖谷山の日々。
通勤時間がもったいない…
英会話のCDでも購入して、英語ペラ~ペラ~でも目指そう…か?とふと、思うが
私は理数科と、英語は自信を持って苦手なので、
聞いて話せる…と言う理屈がわからない。

でも…祖谷の旦那様に、遠いところから嫁いだ嫁さん達は、なぜか何年もして
こってこっての
《祖谷弁》
になっているから、聞いて頭に入る?と言うのも、一理はあるのかも。

話しは、いつものように変わり…人の噂話しと言うものは、無責任である。わかってはおりますが…

高知の従姉妹の家に、祖谷のヴヴヴ星人の近所の方から、電話がかかった。

「ネエサンは、高知の施設に入ったって、聞いたんじゃけど、まことかえ~?
そこには、おらんのかえ~?」
※ここで 解説しますが、祖谷では、90才近くても ネエサンと呼びます。70近くても
〇〇の家のアニサンと呼びます。
髪がサラサラでなくても、ネエサン~!
髪がフサフサでなくても、アニサン~!
ここ、大事なので気をつけて下さいね。

…で、
ヴヴヴ星人は、もちろん、高知の娘のマンション(家賃・高い)
で、毎日、上げ膳据え膳で、ヌクヌクと南国暮らしを、やっております。
車で1時間半なのに、祖谷と高知の気候は、全く、違います。
空の色が、違います。イントロに、
「マルマルもりもり~みんな食べるよ~♪♪♪」
のテンションが、南国なら、
祖谷は、ホラー映画のラストシーンで、なんか終わり?…なんか…まだあるん…?
また出てくるん …?みたいな
なんのこっちゃあ~?みたいな 空の暗さ。
冬の空だからね。
雪の午後は、夜が明けないまま、一日が終わっているように、感じる日が、あります。

…で、話しはもとに戻り、
従姉妹は、答えました
『なんで~?母ちゃんを高知の施設に入れるくらいなら、友達のおる、祖谷の施設にあずけるわ~!
母ちゃんは、日に日に、帰る~!帰る~!って言いながら、私が引き止めとんよ~』

相手の方は、納得したみたいですが、
『施設に入所した』
と言いきった、発信源はどこなんだ?
従姉妹は、一生懸命、仕事でへとへとになりながらも、世話をしているのに…
施設なら、地元で、お願いしようと 思っているのに。
※予約イッパイで、無理かも知れないけれど

村人の噂話しは、いつもイッパイ、尾鰭がついて、火の気さえ、無理に起こされる?
みたいな 日常。
この直接、電話で確認して下さったおばちゃんみたいな人は、めちゃくちゃ貴重ですよ!
私も、聞いた話しが、曖昧な時は、心配して直接、聞く場合が、あります。
口は、誰かを褒めたい時や、
自分の気持ちを伝えたい時に、バンバン使うものです。
愚痴や、悪口は、
周りの耳が腐ります。
悪口や、噂話しが大好きな人の、お友達も…やっぱりおんなじ顔を、しています。
〈類は友を呼ぶ〉

価値観は、それぞれで当たり前ですが、なぜ
〈いいこと〉
が広まらない土地なのか…?
とつくづく、感じるワタシです。詳しくはてんご新聞を、読んで下さいね♪どこに…売りよるん…?

そして…インフルエンザに感染し、従姉妹は、5日間、ダウンしました。
ヴヴヴ星人を、別の部屋に隔離しようと、頑張っても、ヴヴヴ星人が、ゼンマイ仕掛けの
飼い犬のように、くっついてきます。そしてっ叫ぶ~

『イソゲエに、すなや~!なんで、あっちで、ご飯くわないかんのぞ~!』

従姉妹は、熱を堪えながら、言いました。

「母ちゃん~インフルエンザうつるがで~!母ちゃんに、ウツったら、母ちゃん、セコいがでぇ~!」

ヴヴヴ星人は、答えました。

……
……
『インフルエンザって、なんぞ…?』

お大事に 草…々










春雪


















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奥祖谷早春点描  暮らしの春

2012年02月08日 | Weblog
山里の風景にこころを動かされ、感動してしまう
その厳しい暮らしは、古来から延々と営まれている

暮らしは肩肘張らない自然な流れに暮らしを任している
それはまったく暮らしの智慧なのであろう

山深く、雪深い風景は何処を切り取っても人の暮らしの息吹を
厳しい温もりを感じてしまう

真っ白い深雪、日常的な風景、そのひとつ、ひとつに
厳しい暮らしの苦労の息吹が聞こえてくる、自然の風景に
暮している人の息吹が滲み出ることは素晴らしい風景

そこに身を居いて暮らすと、ひとつ、ひとつの、風景が、暮らしが
自然に流れて、その日が暮れてゆく、ただそれだけのこと

その日、その日、が、風の流れに、水の流れに、空の流れに
ぼーとして、時が流れ、刻々と風景が、暮らしが、流れて暮れてゆく

それだけのこと、厳しい温もりを感じる、風景、暮らしがある






























































































































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奥祖谷早春点描  暮らしの春

2012年02月06日 | Weblog
春立つとうき世のひとは訪ねれど祖谷の山べは雪に埋もれし

祖谷ひとは春たつらんと待ちたれど深雪かぶりて哀しかりけり

冬ごもり解かれし日々を待つおきな星降るさとにみ雪ふりつぐ

わが庵のまがきの隅に芽を出さん福寿草なり青き葉を見ゆ

久保のさと今より春は立つらんか山にかへりし老女を見まし



晩冬を見送りがたし春立ちぬ

寒明けの風の寒さや祖谷の宿

凍て雲の雨になりけり浅き春

怪我癒へて完治に近し二月かな




中旬ころまでは雪が降っては消えかけて降ってはの繰り返しがある
だんだんと雪質も湿っぽいはるゆきに変って厳しい冬を脱する
今よりは集落の庭の片隅にある日福寿草がほっこり顔を覗かせる
冬ごもりを解かれる里びとの笑顔がひとり、ひとり、と浮かんでくる













テラオ兄さん写真


































































































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菜菜子の気ままにエッセイ(アイスバーンとワラックス♪)

2012年02月04日 | Weblog
前略。積雪量はさほどでないのだけど…
※北海道に比べたらの話。
とにもかくにも…毎日《アイスバーン》な祖谷街道。
キラッキラッと路面が、輝いております。
オッサン化した身体で、ハンドルを握る前に、長靴の底で、道路の凍り加減を、確かめる。
嫁さんの機嫌がビミョーに悪い時、旦那が晩御飯を頂きながら、さほど面白くもない
テレビ番組を笑いながら、「これっ見てみ~面白いのしよるわ~」
と嫁さんに話しを振る…そんな感じ。
当の嫁さんは、機嫌が悪い理由は、亭主の存在そのものなので、当然、「ふぅん…?」
とそっけなく、返答する。
ガンバレっ!日本の倦怠期夫婦っ!
夜明けは近いっ!
墓場も 近いっ!

…で、いつも冬になると思い出す出来事が、ある。
ワタシは、免許を取った時、家には車がなかったから、早い話しが、普通、父親の車に乗って
お出かけしながら、ハンドル…アクセス…ブレーキをなんとなく見て、育つのだろうけど?
ワタシは、全く自動車の事は無知で、教習所の先生に、実技講習を受けながら、言われた。
『おまはんは、自動車運転した事?ないんか?』
「馬鹿かっ?オッサンっ!免許とりに、教習所にきとんのに!なんで運転、上手い訳ないだろう~!
ごじゃあ 言うなやっ!この7・3分けっ!」
…とココロで呟き…
真面目に10時10分の位置でハンドルを握り、まっすぐに前を向き、背筋を伸ばし、シートは
目一杯前に寄せ…まるで 何かに取り付かれたように、自動車と一体化しようと…日々励んだ。

……そんなワタシが、免許を取り
……そんなワタシが、自動車に乗り

ガラスが曇れば、中から拭けばいいのに…
もしくは、ヒーターをピンポイントで、点けたらいいのに…

曇るフロントガラスは、
《霧》
と勘違いし…必死で前を向き、
10時10分っ!
ひたすら、必死で
10時10分っ!

ヒーターの存在に気がついたのは、数ヶ月後。
……そして
ある冬の朝。

…とある…雪の日。

どっかーんと
雪が積もっていた。

ヒーターさえ、活用出来なかった女子が、
タイヤのことなど、
ま~~たく 無知で…

いつものように、高知方面に一人で出掛け、バンバン普通に、平坦な道を、走っていた。
もちろんっ!ノーマルタイヤっ!

西祖谷山村の、旧料金所の線で、初めての坂道に差し掛かった。

急に車が、上がらなくなってきた。
『雪で上がらんの?』
アクセスを思いっ切り、踏んでみた。

!!!!!!!!

車は、クルッと回り…
勝手に…方向転換していた。


一人で回転した、ワタシの中古車を抜いて、
…後方から…
真っ赤な新車が ガンガン 上って行ったっ!

ここで、まだ…
タイヤが原因だと、気が付かないまま、

『中古車では、雪道は、無理なんじゃ~今日は出掛けるの、や~めた~!』

と再び、10時10分にハンドルを握りしめ、普通に家に、帰った。

華麗に新車で、ガンガン上がって行った、同級生に数日して、役場で会った。
※ワタシから、公務員の座を奪った因縁対決な女子?

『新車は、すごいなあ~この前、バンバン上がって行ったなあ~!』
と ワタシが、華麗なる女子に、聞いてみた。
女子は、オホホ~とは笑わなかったが、
一言、こう言いながら、過ぎ去った。

『わたしは、スパイクタイヤだからね~』

……
……
なんなん?
それっ?
どしたん…?
タイヤは ひとつじゃないんか…?

それから、数ヶ月して様々な車の 用語を理解し…

一年後の冬。
金欠病は 続き
確か…チェーンをはいた記憶が、ある。

あれから 30年。
お金持ちではないが、
スタッドレスタイヤと、四Wっ!
※祖谷の村人の冬のアタリマエ~

知らないって、平和。
知らないって、つよいっ

今では、片手でテキトーにハンドルを握り、景色ばかり、眺めながら…
小説の前書きを考えながら?
運転している…オッサン化女っ!

祖谷山で暮らすのには、ガソリン代との闘い…
どこに行くのにも、ガソリンっ!

今夜も マイナス5度っ。

星が キレイな夜。

タイヤを藁で包んだ、
《わらっクスタイヤ》誰か、商品化して下さい。

明日もガンバレ ワタシっ!
明日もガンバレ
しもに 行く 村人~♪しもは ぬくいぞ~♪























































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奥祖谷冬点描  暮らしの冬風景

2012年02月01日 | Weblog
深雪ふり興じてかまくら造りけり我と遊びし子等のなき里

さとびとは深雪のなかを物売りの車の来しを待つ日の長き

深々と寒き冬の夜ふろ沸かす薪火の音に情けありけり

さ夜更けて屋根の深雪はづり落ちし寝覚めて聞きし地響きの音


亡き母の昔かたぎや寒晒し

推敲に筆走らせて寒燈下

パソコンのマウスの音や寒燈下

梅津寺二輪咲きたり冬の梅








































久保に居た頃は、雪のふる日はのんびりしよう、朝寝、昼寝に夕寝に、ぼんやりふる雪眺めよう
積もった雪が夜中には轟音、地響き立てて屋根からずり落ちてゆっくり眠れません
朝になったらかき集め、かまくら作って遊びましょう、近所にゃ子等は居りませぬ
じいさん、ばあさん、たんと居る、話し相手に困りません、むかしの苦労話に花が咲き
日柄一日暮せます。

































冷蔵庫が空っぽになると、あとは近所からお裾分け、じいさん、ばあさんの
手づくり野菜がメーンになり、週に一度の移動コンビニを待つばかり
夕暮れ時には音楽鳴らして、やってきます、雪の日でも何時もの広場で店開き
近所の奥さんたち、財布片手に品定め、井戸端話しで賑やかです。















寒い冬には暖かい風呂が一番、ゆっくり暖まってじっくり熟睡、この至福のときを
過ごすには、準備万端何から何まで手作業で苦労します
街の暮らしじゃ、湯は勝手に沸いて、蛇口を捻りゃ湯船にいっぱい、ここではそうはいきません
引き水のホースを入り口から湯船に、溜まるまでに、たっぷり1時間あまり、時間はゆっくりと
流れます、水も時間に合わせてしわしわ流れます、それから薪火でしわしわ沸かせます
入れるまでに2時間ほど、やっとのことで至福のときを味わいます。
ときには、失敗することも、良い湯加減とばかり、裸になって入れば沸きすぎて入れません
水で埋めるに、裸で雪の戸外にある引き水のホースを引っ張ってきて埋めますが
しわしわ流れる水にはお手上げ、がたがた震えながら待ちます、埋まればホースを外に出し
まだあつければ引っ張ってきてと行ったり来たりで身も凍る
裸で彼方此方しても人に見られることもなし、なにしろ、近所といっても灯りの見える近所では
ありません、周りは真っ暗闇、ひと一人っ子居りません。
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