秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(諭吉と真夏と処方箋)

2022年07月26日 | Weblog
前略。
不覚にも、左手人差し指を、負傷してしまいました。
草刈りカマの新品を購入し、使いたくて使いたくてウズウズし、
気になる集落のゴミ置き場の周りを、刈っていた。年に3回くらい刈る、小さな小さな場所。

この場所、ヘビが出たりする恒例の場所。前は黒蛇に追っかけられた。
で、キレイに刈りたくて、草の束を左手で握り、シャキシャキと刈っていたその時、一瞬、激しい痛みが走った!
痛ー!!と思うのと同時に、左手にぬるまゆい感色。黒い作業用手袋が、赤黒くなっている!
ポタリ、ポタリ、血が落ちる。
やってしまった!切った!

とりあえず、冷静になり、心臓より高い位置に左手をあげ、
思い切り指を押さえ、家に帰る。一緒頭が、フワーとする。
冷静になり、サッと指を洗い、すぐにタオルで巻く。
が、ジワジワ直ぐにタオルは真っ赤になる。

もう、自力で治るキズではないと、すかさず生地の薄いタオルで巻き直し、
ずっと左手をあげたまま、病院に向かうことを決意し、保険証と現金10000円のみを財布にいれ、ふとズボンを見た。
血がついて汚れている。*血がついていなくても、汚れている。

向かう先は1時間かかる、町の救急病院。土曜日だから、村の診療所は閉まっている。
血が付いたズボンとカッパを洗濯機にいれ、回しておく。血は時間が経つと、落ちにくくなる。
戸締りオッケイ。携帯とサイフだけを持ち、途中で消防署に寄り、個人で救急窓口に行きますので、連絡お願いしますと、伝える。

消防署の方々が、一斉に集まって下さり、傷の応急処置をしてくださり、町の救急病院に連絡して下さる。
電話で確認されたのは、別途に5500円の負担がかかりますが、了承頂けますか?みたいな内容だった。
ここで断る患者さんなんか、いる訳がないだろう。5500円は高いので、バンドエイドで頑張りますっ!なんて、言う訳がない。
今から1時間後に着くことを、看護師さん?に伝えた。

この時点で、少しホッとした。時間がもったいないから、私は行きます!
と伝え、再び左手をあげたまま、町に向かって安全運転ー。
病院に着く10分前に娘に連絡して、現地集合。

受付で発熱していると、PCR検査になるから、意地でも籠り熱など出してはいけない!治療が遅れるだけだ!
入り口で立ち止まり、瞬間ロビーで身体を冷やし、体温測定。狙い通り、無事に通過。
幸いに救急外来は空いていて、すぐに先生が診て下さる。またまた、幸いに整形外科の先生が勤務だった。
抗生物質の点滴。部分麻酔をして、縫合。『あー、筋もきれてますよ、来て正解だったねー』
と、先生に褒められて、ちょっと喜ぶ旧オカッパ頭。

で、抜糸まで10日。全治3、4週間と診断され、痛み止めと抗生物質が処方される。
消毒は村の診療所が良いでしょうと、紹介状を出して下さった。
念のためにガーゼとか、精製水とかを大量に購入し、当面の食料品を買い、
瞬間で福沢諭吉先生が、財布から消えた。娘と共に、別々の車で帰省する。
途中で娘が車を止め、後続の私も停車する。
『大丈夫なん?どの速度で走ったら母ちゃんが楽なんか?分からん?』

と聞いてくれる。普通に先に走るから、大丈夫だから。
それよりもペットボトルの蓋を開けて欲しいのよとお願いし、開けてもらう。
ペットボトルのキャップは、安全対策なのか、最近、開けるのに力が必要になった。
膝に置いたままで、右指だけでは開けられない。
時々、左手のグルグル巻きの包帯を気にしながら、ひたすら、安全運転。

無事に家に帰りつく。血の付いたタオルや手袋を娘にキチンとゴミ袋に入れてもらう。
家の中に置きたくなかったから、ゴミ収集場の箱に容れてきてもらった。
あれから、3日が過ぎた。
左手は、常に下げないで、頑張っている。縫合している傷口に、圧をかけない為に、頑張っている。
寝る時も高いクッションに、左手を置いて寝ている。

長女から、翌日大量に届けられた無添加レトルト食品。
数日前に、もうすぐ出稼ぎを終えて帰省する、C子ちゃんが送ってくれていた、
虫の知らせ?みたいな無添加レトルト食品。
お陰様で、活用しまくってます。

うっちゃんに頂いた夏野菜に新ジャガに、もう我が家の台所は、家庭内道の駅地場産コーナー。
有難いっ。ありがとう!
最初はめちゃくちゃ不便だったけど、それなりに工夫して、頑張っている。
そして、手の不自由な方々への介助が、更に更にパワーアップするだろう!ワタシっ!
と確信しているが、大丈夫なのか?ワタシ……と、一抹の不安も過ぎる。

消毒をしながら、男前のドクターが、
『手術されたのですね』
と紹介状を見ながら言った。
旧オカッパ頭は、瞬間でその言葉をキャッチした!
手術なん!?えー!?

それならアヒルの保険と、民営化の保険おりるん?
給付対象になるかならないか、診断書をみれば判るみたいだ。
明日、消毒に行って、サラッと確認しよう。なんか、少しだけ、ちょっとだけ元気になれた気がする。
旧オカッパ頭は、自由に生きたい癖に、現金に執着する。
給付金なんて、今世紀最大のポイント還元セールでないか!

もう、二度と、草を束ねて刈りません。絶対の絶対に、刈りません。
玄関に落ちた血を洗い流し、掃除の後で塩払いをして、心に決めたわたくしでした。
『良く切れる、新品カマは ダイキだよ』
          草草









































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夏祭りの剣山の人出に恐れをなして丸笹山に逃れる

2022年07月18日 | Weblog
この酷暑に堪らず、祖谷に涼みに行って来ようと16日昼前から、自宅をぶらりと出て、
国道をゆっくり、チンタラと5時間弱を走って剣山見の越登山口に午後4時ごろ到着した、

思いつきばったりで車中泊の寝床拵え、時間の経過に従って駐車場は満車状態、
話を聞くと、17日は剣山の夏祭りとのこと、年寄りから若い男女でごった返し、やばい!

自分は最初から丸笹山に登る予定なので、人込みは嫌ですわ、
祖谷の友に電話すると夏祭りを見に登ると話していた
明日の朝待ち合わせて駐車場所で車の交代をすることに

見の越の涼しさのなか、ぐっすりと眠る、朝方は寝袋を着ないと寒いくらい、まさに天国です、
朝7時前から詰めかける車、車、をガードマンの人たちが、回れ右、大塚製薬の保養所の駐車場へ誘導している、
中にはこんなに早く満車とは何事か、中に入れろと文句を云う人もいた、

8時頃に友が来てびっくりして目を白黒、こりゃあ、人も車も溢れている剣山は止めた
丸笹山にしようと云うことで、一緒に丸笹山に登ってきた、静かで、涼しいでいいなあ
夕方には大枝集落の「わとうち」庵で宿泊、涼しいやら、寒いやら、の祖谷の天国を楽しんだ
























































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