秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷晩秋点描 暮らしの晩秋

2011年10月30日 | Weblog
一昨日より一冊の古本を精読していた。先日テラオの兄さんから僕が6,7年前に
同期生のN君(古本屋を経営していた)がわざわざ僕のために置いてくれていた
1800円で購入したこの古本「祖谷」が,現在では入手困難であり、値段も高くて
幻の本と云われているらしい。

吉川英治氏が序文を寄稿しているが、当時、氏は新聞小説を書くため、資料取材を
徳島その付近に求めて歩き、阿讃山脈をボロ自動車で越え、雲表の剣山の彩を見て
祖谷を指さし教えられながら、ついにそこまで行く勇気を欠いてしまった。
その心残りがいつまでもあり、再び訪れることが出来ず残念であると記してある
そしてこの取材により、新聞小説の処女作「鳴門秘帖」が世に出たのである。














































































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奥祖谷晩秋点描 暮らしの晩秋

2011年10月26日 | Weblog
秋深し草木堪へて静かなり野べのいをりを訪ふひとなかり

九鬼のさとあまた廃家になりけるにひとり翁の住みしぞ寂びしき

山のべに廃家のさとになりけるに畑に通ふ里びとありけり

奥山にもみじばすぎて今よりは雪げの風情かがやきにけり

行く秋にもみじは雪に覆われし散りに散りゆく秋ぞさびしき


晴天に寒さ増さりて冬支度

休みなし農夫せはしや秋の霜

赤道もやがて失せにし茨の実

唐突にせはしや妻の冬支度













テラオ兄さん携帯写真 今日の三嶺霧氷風景


































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奥祖谷晩秋点描 暮らしの晩秋

2011年10月25日 | Weblog
さ庭べにもみじば散りて蟲の音も消えて寂しき祖谷に行く秋

庵のには棗熟れにし頃なれど食しきこぞのなつかしきかな

あか屋根に二連廃家のわびしけれ兵庫助のいにしへぞ思はん (ひょうごいしの地名に想ひて)

二ついしの地名、別名画星の里 画に描いたように綺麗に星が見える

山のべに画星のさとのありければ星屑あまたかがやきにけり 

静かなるさとに降り来るながれ星消えてかへらぬ空に祈らん


千振を待ちたる友に荷を造り  (テラオ兄さん毎年友に送りたるを聞き)

身に入れて宿の女将に情話かな

自然薯を掘り出す穴に陽は落ちし

年毎の行事に妻の零余子飯

朝寒や旅の支度も捗らず

棗熟れ落ちたる庵は留守なりし






テラオ兄さん携帯写真











先だって、テラオ兄さんの零余子の絵手紙を妻が見て、もう時期なんだ
それじゃあ、今年も炊こうかね。

















テラオ兄さん絵手紙 ゲンノショウコ(御輿草)秋の風情




































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菜菜子の気ままにエッセイ(美しくなくてごめんなさい~!)

2011年10月23日 | Weblog
美しくない、映像でゴメンなさいね。
本当は、もっともっと、綺麗なんですよ
赤!
黄!
赤!
黄!
止まれっ!
今のうちに進めっ!
止まれっ!
さっさと進めっ!
みたいな、信号機とおんなじ色が、いっぱ~いびっしりと頑張っている、頂上付近は
今が旬な
《落合峠》
の紅葉情報です。

……が
……が

肝心のカメラが、ありません。
ケチなので、母親だけが持っていません。
娘達は、今時のカメラを、それぞれに持っています。
次女は、わかりますが…
給料日三日前、千円の長女が、なぜあのようなカメラを、持っているのかが、わかりません…

主人も、カメラは大好きでしたから…
やっぱり無理な消費の遺伝子なんでしょうか?

で 隣の村では
平家祭りな、小雨の日曜日。
寒い 日曜日。

ワタシは一人で、ブラブラと、紅葉散策に行きました。
今日、行かなければ、後は予定が、詰まってました。
意地でも、行かなければ、どうにも気持ちが、スッキリしないっ~
で、読者の皆様に、
美しい映像を、無料でプレゼント~と思ったのですが、ゴメンなさいね。
光線がない、今日の空…
フォローしてくれる、相手がいない携帯写真は、本当にお粗末な限り~
白黒の山々には、めちゃくちゃ強いんですが…
照明のない、女優さんのアップと同じ位の、貧相な写真
失礼しました。
※努力は 認めてね。

落石を覚悟しながら、最近、更に酷くなった、愛車のヘンテコな?エンジン音?
鉄の悲鳴?

ゴォ~!
チンチン~!
シャリシャリ~!
ガラッガラッ~!

JAFに加入はしていても、多分待っている間に、霧に食べられそうな、今日の風景…

今日だけは、止まらないでね~ と落合峠の神様に、お願いしながらの、チンタラ運転でした。

すれ違った車は、10台位。
知らない、ニセカメラマンが、三人、道の真ん中に三脚を立て、
撮影してました。
使用していた、レンズは
知りませんっ!
カメラのことは、わかりませんっ!

ただ、少しだけ判るのは、
真正面で人間を写すのには、
相手とのココロの距離を、撮ることの大切さです。
ココロの距離が離れていたら、多分
《ええ顔》
は写せないような?
そんな 感じがしました。

映像は 真実であり
映像は 虚像でもあり

愛は 真実であり
愛は 幻影でもあり

お金は 絶対であり
お金は 空虚であり

…で…

頂上に、メキメキと現れた、巨大
《霧ザウルス》
に 恐ろしくなって、とっとと、帰ったお菜菜でした。

さむっ~♪






















































































































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菜菜子の気ままにエッセイ(部屋のどこかに奴はいる)

2011年10月21日 | Weblog
嗅覚が異常に、作動した夜。
《臭い》の元を辿る為に、無意識なままに四つん這いになり
こたつ布団を捲り上げたり、絨毯の下を見たり…
動物が獲物の臭いを、感知した時、必死になって鼻先を、クンクンさせる気持ちが
理解できる…
臭いの元に、奴はいる
じっとしたまま…
奴はいる…
臭いだけを、武器にして、生きていけるなんて…

おそるべし!

《クサムシ》

祖谷地方では、クサムシと呼ぶが、正しくは
《カメムシ》

昆虫の一種で、その種類は数多い

お天気の時が、特に要注意
暖かい場所
窓際、サッシの隅
カーテンの裏
洗濯物の中

『なんじゃこりゃあ~!』
みたいな感じで、団体で、固まっている事が多い

色は、焦げ茶色とグレーを混ぜたような色
胴体の長さは、1、5センチ位
胸囲は不明
正しくは、胴体の長さも、直接計った事がないので、テキトーな長さ
ニセエッセイストです
悪しからず~

で…
この虫を、見つけたら、退治方法も、人によって異なる

軽ーく、指先で掃うだけの人
ティッシュで包んで、ごみ箱に入れる人
ガムテープに、くっつけてから、捨てる人
小さな瓶に入れて、蓋を閉めて、窒息死させる人

ガムテープに、胴体をくっつけられたら、
ゴキブリホイホイと同じ、殺傷力がある。
瓶に入れられ、蓋をされたら、自力では絶対に、逃げられない。

瓶は大概の家が、佃煮等が、入っていた、透明な瓶を再利用する。
貯められていく、クサムシ君…その想像もつかないような?悪臭の中で
数時間を過ごし、死んでいく、昆虫さん…
《悪臭》さえ、なければ、人間からみれば、ただの昆虫なのに…
《眼》の中に液が入れば、毒にもなる。
皮膚につけば、シミになる

やっぱり、おそるべし…
《クサムシ》

テーブルに装った夕飯の、おみそ汁の中に、クサムシが、ダイビングして
みそ汁の具と一体化して、そのまま、知らずに食べたオッサンの
嫁さんへの罵声を着色なしで、お聞き下さい
ワタシ達夫婦の会話では、アリマセン
悪しからず

「お父さんっご飯できたでよ~起きて食べなよ~」

※仕事から帰り、そのままこたつで寝る、昔は若かった、お父さん。今はメタボっ!

『飯かぁ~さいはなんぞ~』
※さいとは おかずの事です

こたつから、はい出るお父さん
既に 焼酎二杯を規則正しく、呑んでいた

無口に、夕飯を食べかけ…

流れのまま、みそ汁をススる

男は 奇声を上げるっ!

『なんぞぉ~』
口から何かを、取り出す!男!

『オドレはオラの汁に、クサムシ入れたんこぉ~!ドボレよ~!』
クサムシが、ダイビング!
想定外の結末

あれから数年
この夫婦は、別れていません
多分…?無口に、夫婦をやっています。


先日 職場の方に
聞かれた

『菜菜子さんの旦那さん、市役所に行ってないで?』

ん?市役所?
と思いつつ…?
ワタシは にこやかに答えた

「主人は、単身赴任で宇宙飛行士ですっ!宇宙に行ったまま、帰ってキマセン~!」

彼女は、顔をひきつらせ、微笑し、それ以上、聞いてこなかった
話題を、逸らしてくれた。
有り難いっ!

7月から、職場を変わり、
以前勤めていた、職場の友達とも、今だにお付き合いが続き、
そして…
また新しい仲間が、出来る

この職場に、来なければ、出会わなかった方々…

ワタシの人生の線上で、巡る会える、別々の人生を歩く方々との
《縁》

職場が、ドンドン山から、下っているような?

職場のハシゴみたいな?

数年で制覇していくみたいな?

《臭い》の
武器ではなく、罵声だけを武器にしているような、
大人には、絶対になりたくないっ!
汚い顔には、なりたくないっ!

《言葉》
を大切に出来る、人間で在りたい。

まだまだ、摩訶不思議なニンゲン界!

クサムシよっ!
みそ汁の風呂には 入らないでね!
夫婦関係が、ドロドロになるからねっ!

※追伸
奈良に出稼ぎ中のワメイの嫁が、二ヶ月位前、
『絵手紙だすからね~♪』
と言っていた…
またまた、計画倒れか?
到着しない…
これを、
《温泉女子》と言う
《ゆ~だけの女子》
待ってます!
絵手紙~~
ええ手紙~~
かしこ









































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奥祖谷晩秋点描 暮らしの晩秋

2011年10月19日 | Weblog
山さとのもみじ葉散りて侘びしけれ今日を限りにわが宿立つらん

秋されば草の庵の寂びしけれ独りを鹿のあはれ聴くなり

をちかたの山べにひとり住む翁行く秋をしみ庵を立つらん

秋ふけてをちこちの廃家さびしけれしがらみ消へて秋や思はる




辞書引くや火鉢引き寄せ夜寒かな

廃屋に存在示すからす瓜

急ぎ道頭上に熟れて山葡萄

冬瓜を三個貰ひて抱へをり

不覚にもうたた寝の身にやや寒し

晴天を約束したり鵙高音


山中で、野べで、パサッ、ドサッ、ポトッ、、、、、、、、など秋の音がした
そう、木の実が落ちたのである。大きな音、中ぐらいの音小さな音、微かな音
音のしない音、などさまざま。

ぼくはじっと立ったまま聞き逃すまいと耳を傾ける、木の実の命の音を
風の気ままに翻弄されるかのような木の実の命の囁きを。

木の実落つは俳句の晩秋の季語になっている、はかに木の実という季語もあり
初秋から仲秋のようである。
花から実を結び成長していく過程は命の充実をこころしているのであろう
やがて、成長しきってくると、命の輝きを放って土に還るように思える。

充実した木の実の一番の使命は子孫を残して命を繋いでいくことであろう
また、ほかの動植物の命の糧になることであろう。
木の実が落ちる音を聴く季節は、ぼくにはすべてのものに想いを馳せ
空想に、思索に駆り立てるのである。










テラオ兄さん 絵手紙













テラオ兄さん携帯写真  遠くても近くても塔の丸






























今を生きて幸せ、今日の天気を楽しんでいる















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奥祖谷秋点描 暮らしの秋 山里に歩いて

2011年10月18日 | Weblog
さ庭べに木の実拾ふに子らが来し興じてあそぶに秋の日落つる

翁きてをちの山越へ来たりしも荒れにし草木みるに哀しき

山のべの廃家にからむ蔦もみじむかしに住みしひと思ひしか

蕎麦刈りてハデ木に架かる茎の紅あき日落つるに萎へて寂しき

山びとにこちの奥やま猿酒のありしと云はれて食したきかな


祖谷山に雲流れ来てにごり酒

菊月や気になりし書を読み終へり

静寂に辞書を開きて温め酒

山旅の峠越へして後の月

足音の遠き近きに夜寒かな



日曜美術館に風の彫刻家 新宮 晋氏の特集をしていたが、野外に置いて鑑賞する
斬新な彫刻であるにも関わらず、自然の木々、草花に溶け込んでまるで自然界の一部
であるかのような芸術、アートに新鮮な衝撃を受けた。

氏の言われるところによると、地球を風の星と捉えて風によって命を育まれて、風のように
気ままに留まり去っていく、その風に逆らうことなく動くエネルギーのような彫刻に
昔からの日本の美を表現して、地球観や自然観、生命観を写しこんでいるようである。
氏の風の彫刻とその背後の哲学的思想を深く探ってみたくなった16日の日曜美術館であった

絵画に多少の興味があるので日曜美術館は良く見るのだが、最近印象に残っている特集は
日本の美と心を求め、確かな審美眼を持った白州正子、超写実の世界に新風を吹き込んだ
諏訪敦、江戸時代の日本画家酒井泡一、大正期の天才画家で38歳で逝った岸田劉生など。










テラオ兄さん携帯写真  今日は快晴の山風景














テラオ兄さん 絵手紙


















































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菜菜子の気ままにエッセイ (てっぺんゴロゴロ秋祭り)

2011年10月16日 | Weblog


爽やかな日曜~♪
降り注ぐ太陽~♪
の 日曜日。
祖谷を愛する、皆様
いかがお過ごしでしたか?

今日のワタシの日曜日。写真を見ていただければ、一目瞭然っ!
集落の秋祭りでした。朝から、お堂に行き、集落の皆様とお掃除をして
手を動かさないで、口だけを動かした?みたいな…
この行為は…?

……
……
《オバサン化現象》
みたいな?
そんな、ワタシの家は、集落の1番下に位置します。
ワタシの集落は、200年位前に、大崩壊があり、その斜面の上に
人々が住みつき、今に至ったと言う訳です。
この話しは、ニセカメラマンに、最近になって聞き、再び集落の60歳の方に聞き
確かめたので、間違いないみたいです。

切り立った、斜面に家が点在し、その山々の1番上には、成長した杉の大木に、
※たいぼくと読んで下さいね…おおきと、読んだら話しが、繋がらないっ!

今にも落ちてきそうな、岩がゴロゴロあるらしく、地震がくれば
確実に集落の家々を、直撃するとのこと…

本日は、久しぶりに山の神様の祠に会いに行き、お賽銭を差し上げ、このお賽銭で
山の神様は、買い物は出来ないのね…
なんか、気の毒なような…?
そんな、気持ちで、手を合わせました。
お願い事を、しました。

山の神様の祠の、掃除に行ったのは、昔は若かった、男子四人
昔は若かった女子2名
…で
この内の四人の、家が、ワタシのおうちの、上に位置します。
二等辺三角形の、1番てっぺんが、
ゴロゴロ落ちてきそうな、岩
その中間が、四人のおうち…
1番下が、川っぷちになる、ワタシのおうち…

手を合わせ、真剣に、お願いをしました…

《山の神様っ!お願いしますっ!岩が…岩が…崩れたら、ワタシの家の上の方で
止まりますようにっ!》

ついでに、もうひとつ、お願いしました。

《娘達が、公務員と巡り会えますようにっ!》

今思えば、山の神様に、娘達の事を、お願いしても、無理難題?だったのかも…知れません
つい、切羽詰まり、お願いしてしまった、母ちゃんでした。

そして
午後…
草刈り機 スコップを持参し、主の留守の、ヴヴヴ星人のお家に、向かう。

雨が多い 全国各地

私道の側溝が、すぐに土砂で詰まり、水が溢れて、私道を壊し、崩れていきます。

一度、崩れだしたら、バンバン、地盤沈下していきます
これを 地元民は、
《道がツエル》
と 言います。

側溝の土で固まった、重い蓋に、スコップをかませて、持ち上げ、外し、詰まった土砂を
スコップで掻き出す…パーフェクトな土木作業~!

それが、終わると、流れていた土砂を、かきあげて、元の地盤を固めていくっ!

日曜日の午後…都会では、今頃、人々が流れるように歩き、レジャー、ショッピングを愉しみ、
それぞれの休日を過ごして、いるんだろうなあ~
と 思いつつ
人間の暮らしの原点に返るような、今の時間が、自分なりな、めちゃくちゃ
有意義だと思う ワタシの日曜日でありました。

主のいない 家の中…

食器棚の、ヴヴヴ星人の、お茶碗を見ながら…

頼まれた、冬服をタンスから無造作に、取り出しながら…

頭の中は複雑な、私で、ありました。

ココロが、なまあくびしていました…

『老いる』
と言う現実が…
この部屋の中…
止まったままの、時間の中…
溢れだして いました。
それは、掬い上げられそうに…ありません。
《なるように なる》
時間の中でも
《愛情の絶対温度》
だけは、持ち続けよう…

それを出来るのが、
人間なんだ…

それが 出来るから
《人間》なんだ

ガンバレ!
高齢者、
ガンバレ!
家族
ガンバレ
にんげんっ!











































































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奥祖谷秋点描 暮らしの秋 山里に歩いて

2011年10月13日 | Weblog
うつくしき高嶺と名だかき三嶺にぞ草木あれ果て哀しき嶺なり

夕されば墨にも譬ふ闇の夜にを鹿の声は庵にもれくる

夕さればしみじみ寒し山さとに行く秋惜しむ虫の音よわし

さを鹿の声をかぎりと鳴く聞けば子を守りしかあはれなりけり

山のべにみだれて散りしもみじばを拾ひしみじみ行く秋惜しむ


煙突にひとすじのいと秋高し

山路の足元わるしななかまど

金柑を数え切れずに散歩せり

ばあば連あじ確かなり走り蕎麦

小かご提げ小路急ぎて零余子採り











テラオ兄さんの携帯写真






















































































2002年10月27日と11月3日の落合峠の紅葉は美しい紅葉であった
特に11月3日は峠付近は薄っすらと積雪して、山は雪景色で素晴らしい風景であった。

奥祖谷落合峠の紅葉
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奥祖谷秋点描 暮らしの秋 山里に歩いて

2011年10月11日 | Weblog
山さとに桜もみじの散りすぎて残り葉をちこちあはれなるかな

祖谷山を歩いてみれば荒れにけりむかしのよすが無きはかなしき

さを鹿の声をかぎりと聞きし夜に寝ざめてさびし書を開きたり

わが庵の窓べを這ひし蔦もみじうき世のしがらみ絡めとれかし








柿食うて急ぎの旅や寺の鐘

里びとの集まり来たり下り簗

九年母を食し今宵は母思ふ

庵の庭はみ出すばかり草紅葉









テラオ兄さん携帯写真 三嶺紅葉





























テラオ兄さん 携帯写真 朝日、ススキ、月

































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菜菜子の気ままにエッセイ(オハギとオボタとつむぎ風)

2011年10月09日 | Weblog
〈秘境で毎日いろいろ〉
と頑張っている、つむぎんこさん夫婦に招待され、出掛けて行った本日の日曜日。

最初に山の紅葉情報を、お届けします。
落合峠は、色付き始めております。
ぼちぼち、今年も良い感じとのことです。
発信音は、イケイケギャルAちゃんの旦那さん。
本日、いつもの単独行動にて、視察し、妻にメールで画像をしっかとビッシリと
送って来てました。
隣で送られてきた、キレイな画像を、見ながら、旦那さんは嫁っちが、好きなんだと…
確信しました。
なぜなら、嫌いな相手に、美しい風景は、届けないからです。
1番 最初に?
多分… きっと…?
1番最初に、届けた相手が、1番好きな人ではないか…?な…?

と言うことで、
自分の卒業した、小学校の最後の運動会を、台風避難で町に逃げたまま、パスしたワタシが
他校の、最後の運動会を、観戦させて頂き
お腹いっぱいになり、久しぶりにまったりと、しております。

肝心の運動会の観戦を、要所、要所で見ながら、
ほとんど、イケイケギャルAちゃんと、福祉談義を熱く語り、しゃべりまくった5時間余り…
つむぎんこ夫婦が、持参した巨大テントの中には、
バアバ連2名。
お母さん
今年のじいじとバアバ役の熟年ラブラブ夫婦
ニセカメラマン1名
テラオの兄さん独身
クビになった管理人
自腹で、JAZZフェスタに注ぐ その妻

賑やかにお昼の
つむぎんこさん夫婦の手料理を頂きました。
周りは、みんなとっくに、お弁当を食べて
片付けて 広々と座っているのに
ワタシ達のテントだけ、ぐちゃぐちゃにいつまでも タッパーが並べられたまま、
まだ、食っている奴もおりました。

ワタシは、几帳面なA型なので、
生活にめり張りのないのは、嫌いです。
食べる時は、食べる。
周りに併せて、終了する。
それが、運動会のランチタイムの、エチケットだと 思っております。

……
……
……が
組織嫌いな、このメンバーに、それを望むのは、
無理なことでした。

原発処理を、モタモタしている、役人さんに、望みを抱くくらいに、等しいことです

ニセカメラマンは、
小学校の、校長せんせいから、お弁当を頂いていました。
今年は、仕事として、うろついていました。
JAZZの時は、
仕事として ピアノの調律
運動会は、
仕事として カメラマン…
こいつは、単なるぼったくり犯?

『オボタちょうだい~』
「オボタじゃない、オハギだろ~」

元管理人の妻と
つむぎんこちゃんの旦那様が、
熱くバトルを、始めました。
つむぎんこちゃんの旦那様は、
ウンチクを言いだすと、視線は必ず、同じ人の方向を向き
目でいっぱい空気を吸うように、話しだします。
声は、上半身を使って、リズミカルに、発します。
手も使います。

元管理人の妻は、
ほとんど、身体を使いません。
耳も余り、使いません。
健康には、余り支障は、ありませんが、
大きなしぐさは、しません。
※多分、長生きします※夫婦で、長生きします

久しぶりに、
遊んだ 日曜日。

保護者の皆さん、
子供達
しぇんしぇい~!
お疲れ様でした。

熱い想いが 伝わってきて
なんか ウルッてなりました。

地域の輪
みんなの和

確かに見させて頂きました。

楽しい一日を
ありがとう!
ごちそうさまでした♪































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菜菜子の気ままにエッセイ(彼女に寄せて・後編)我が愛しの友へ

2011年10月08日 | Weblog
夕べ 書き下ろしのまま、彼女の事を書きながら、今日ふと、思い出した事があった。
彼女が入学した私を、何故…友達の一人として、迎えてくれたのか…
あれは、早い話しが、一人の友人の秘密の相談を私は、受けていた。
私は、昔からくちが固い、女子だった。
彼女が、私に近付いて聞いた。

「〇〇ちゃんが、直接〇〇〇に※私に
聞いたらええわって、言よるけん、詳しく教えて?」
※彼女はカマをかけてきた

私は、少々怖かったが、彼女にこう言った。
『なんの?話し?
私は何も知らんよ!私が知っているって、デタラメじゃないん!知らない事は、言えんし!』
そんな、返答をした。
彼女は、あれをきっかけに、下級生の私を、認めてくれたんだ。

彼女の、病名は
膠原病だった。
正確に言えば、
全身性エリテマトーデス
特定疾患の一つだ。

発病したのは、20歳の頃。

剣山の民宿で、ある夏の日、
お皿を洗う手を止めて、彼女がぽつりと言った。

『食器洗いの洗剤…合わんのかなあ…?手の皮が剥けて、最近痛い…』

私は、軽く聞き流していた。

まさか、その症状に、難病が隠れていたなんて、知るよしもなく、高校卒業し、街に就職し、一年余りで、発病。やがては、故郷に戻り、入退院の繰り返し。
治療の為に使われる、ステロイド剤は、強い副作用を伴い、股関節への人工金具。

太陽の光線を浴びない為に、夏でも長袖。
縁の深めの帽子に、白い手袋。
片手には、ロフストランドクラッチ杖。

様々なアイテムは、彼女の生活の必需品となった。

彼女の通院日と、私の母の通院日を、同じ日に併せて、私の娘達も一緒に、私達は、通院の日を、買い物がてらに、楽しんだ。

彼女と私と娘達。
車で行ける範囲の、日帰りも、楽しんだ。

遊園地…海辺…
レジャー施設。

何十回、娘達は、彼女に抱っこしてもらったんだろう。
どれ程、大切にして貰ったことか…

結婚を諦め、母親になる事も、諦め、全てを諦め
尚且つ、愚痴はこぼさないで、病院と自宅を往復するだけの、最期の数年間。

26年間の闘病生活だった。

私達は、ある日。ある約束をした。
お互い、どちらかが、病気で余命いくばくも無い状態になって、どちらかが、それぞれに1番逢いたかった人を、連れて行くと言う、滑稽な約束だった。

口にしなくても、
彼女が、誰に逢いたかったかは、私にはわかっていた。

彼女が、亡くなる二週間位前…

数本の点滴に繋がれ、モニターを置かれ、
痛みに、唇を真一文字に結び、布団で顔半分を隠すように、ベットに沈まる、彼女の姿を見た時、

私はあの約束は、果たせないと…思った。

同じ女として、今の自分の姿は、誰にも見られたくない筈だから。
何度も、悩みながら、私は、躊躇した。

まだ、自力歩行が出来ていた時…大学病院の中庭を、歩きながら、彼女はぼつりと…呟いた

『この桜…来年は見れんな…』

中庭でコーヒーを、飲みながら…
黙ったまま…
降り注ぐ、桜の花びらを、いつまでも、二人で見ていた


あの私達の、時間の中にも、主人は、いつも、車の中で待っていてくれた。

私達の車が、敷地の門を曲がるまで、病室の窓から、手を振って見送ってくれた。

泣きながら、帰る私に、主人はいつも、傍で黙っていてくれた。


あれから、六年が過ぎようとしている。

彼女も
私の中に、生きている。
私と共に、見えない歳を、重ねている。

心の中で、いつでも、様々な場面が、プレーヤーなんて要らない。
リアルタイムで、蘇ってくる。


彼女の産まれ、育った小学校の、
明日は、最後の運動会。
主人も、小学五年生まで、通った場所だ。

幾つもの、卒業生達の、
それぞれの想い出の場所が、
今、集結した、新たな保護者、若者達の手に寄って、フィナーレを迎える。

人は
『無』の時間を、生きている。
全ては、水のように流れ去り
風のように、吹きさり…
心のままに
心のままに
誰かの 生きられなかった 今と言う時間を
大切に 生きよう

最愛なる 友へ

貴女から聞かされている、大切な秘密の話しは、遠い昔のように、お口の固い 女子は、このまま…墓場まで、持っていきます。

追伸
そちらに桜は
咲いていましたか…
こちらは、そろそろ色付き始めましたよ…
故郷の山々が…

合 掌















































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菜菜子の気ままにエッセイ(彼女に寄せて・前編)

2011年10月07日 | Weblog
10月2日日曜日。
私の大切な友人の、誕生日だった。六年前から、歳を重ねない彼女のお墓参りに
出掛けて行った。

この日は、いつもなら、前日に行われたジャズフェスタの片付けの日。

が…最近の私は、
自分中心に、計画をたて、私のやりたい事を、心のままに、やるようになった。
だから、片付けは、欠席…
たまっていた、野暮用もいっぱいあった。それをしてから、お墓参りに、出掛けた。

お彼岸に、訪ねる時間がなくて、四人のお墓参りを、そのままにしていた。

主人を育ててくれたお義父さんと、主人のお母さん。
音楽馬鹿の友人と、そして、
彼女。

松山千春が、大好きで、
高校野球が、大好きで、
缶コーヒーは、絶対にジョージアで
ビールは、スーパードライ!

六年前の1月の雪の朝。
大学病院の部屋で、痛みを口にすることなく、歯を食いしばりながら
ささやかに終焉を、迎えた。
彼女らしかった。

彼女と出会ったのは、地元の定時制高校。
私より二歳年上。
彼女は学年の、リーダー的存在で、髪はロングの少々ウェーブ。
セーラー服のスカートは、膝下5センチ
ソックスは、絶対に白ではなく、
いつもストライプの、派手な色だった。

肩で風切る、姐御肌。
鮮明に覚えているのは、高校に入学した夏。
プールの掃除に、全校生徒※30人余り
で行った、掃除の時間。
真面目に、頑張る私達下級生を尻目に、彼女達グループは、Tシャツに短パン姿で
水を掛け合いながら、プールサイドを、駆け回っていた。

彼女は、上級生の男子の背中を押して、いきなりプールの中に、突き落とした。
歓声が上がったと、同時に、彼女もその男子に、腕を捕まれて、
勢いよくプールの中に、真っ逆さま!

あの光景は、
真面目女子だった私には、超ショッキングな出来事だった。

二人の服は、
全身水びたし!

彼は、マンガの主人公に出てくるような、
背の高い、美男子だった。

姐御肌の彼女のグループは、
なぜか、私を大切にしてくれた。
賄賂を送った記憶もないが、なぜか、大切に扱ってくれた…

彼女の両親は、
夏の間、剣山の頂上の、民宿を、営んでいた。
祖谷バスが、見の越に近ずいてくると、右手側剣山頂上に、その民宿は、見えてくる。

私の当時の夏の想い出が、
ギュウギュウに、詰まった場所だ。

もう一度 彼女と
登りたかったけど…
いつも、見の越までになってしまった。
彼女の身体は、強い薬の副作用で、骨が脆くなってしまっていた…
初めての症状は
ある夏の日だった
































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奥祖谷秋点描 暮らしの秋 山里に歩いて

2011年10月06日 | Weblog
山なかにひとすじの煙たち上がりひとの住みける庵のあるかも

山さとに椎の実拾ひあそぶ子らわれも拾ひし秋の夕暮れ

山さとに祭りののぼり立ちならび鉦の音鳴らし子らの声聞きし

さ社にのぼりはためく秋まつり里びとの声にあき風ぞふく

さ庭べにひとり寂しく色づけり桜もみじの散りかかりたり








懐かしき友に逢へたり薄紅葉

山里の神社たづねて椎拾ふ

焼米を噛みて噛み締め児に帰る

裏山のけもの道にも木の実落つ

啄木鳥や森閑破れ急ぎ旅











































フォトチャンネル2集 秋深まり行く奥祖谷の山里の暮らしの秋を撮り続けた写真。
奥祖谷暮らしの秋
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奥祖谷秋点描 暮らしの秋 山里に歩いて

2011年10月04日 | Weblog
さ夜更けて冷やかにわたる秋の風さびしさ堪へてこほろぎの鳴く

さ庭べの邯鄲なきてわびしけりなべてうき世は邯鄲の夢

山さとに蕎麦を刈りとる音すれど土を染めつつ秋の夕暮れ

霧たちて山の端かくれ沈みたる祖谷の山さと秋雨そふる

蕎麦の茎紅くそめたり山のべに廃家も染めて秋の日おつる







秋声の静寂ありて読書せり

里人と話し途中に秋日落つ

障子貼る姉さん被り祖谷の女

野良仕事捗り過ぎて秋日和

農婦持つ煽る箕のなか秋の風









アキレス腱、その後、今日で4週目になり2回目のギブスを剥がして診察
変わりなく順調に回復しており、また、足首の角度を調整して指先をもう
ちょっと広げてギブスを巻いた。あと2週間はギブスである。




朝晩の冷え込みもようやく秋本番となって木々の葉は早いものでは
もう紅く色づいている東祖谷の里の風景。
テラオ兄さん 色づく葉の風景
















































乗鞍の霧たつ峰に雷鳥の子らを見守る親の愛ふかし

松ぼっくりさんから乗鞍山頂の郵便局から送って頂いた絵はがき。 ありがとうございます。



















































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