秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(髭男とポテトとオニオン♪)

2010年10月29日 | Weblog
笑顔には、いくつものパターンがある…。微笑み…
愛想笑い…
作り笑い…
ほくそ笑み…
苦笑い…高笑い


祖谷弁なのか、なんなのか?語源は知らないけれど、
『きれげえに笑う!』
と言う表現がある!
まさに本日、わたくしは、半日、
『きれげえに笑った』!

コテージの管理人に、お金と引き換えに、ワタシの一日の時間を、売った!

売った先は、
かの有名な、釣井の古民家〈ちいおり〉!

お金持ちの、外国人ツアーの、昼食の依頼!
準備は、コテージでしました…
手際よく…しました…
仲良くしました…
何にも、積み残しなく…
手際よく…しました…
仲良く…しました…


イザッ、イクゼヨ!
外国人のブゲイシャの固まりに、

『オゥ~~デリシャスゥ~!!!』
と言わせる為に、
ちいおりに レッツザゴー♪

管理人の携帯に、コテージの電話を、転送している!
鳴る度に、作業は中断する!
時間がない!
時間がないのに!
まったりと、マイペースで喋る髭男!
焦る!
ダッシュ!
危機一髪!
なんて、言葉は…
こいつの脳みそには、存在しない!

緩む…
マッタリ…
悠々自適…
なんて、言葉が…
こいつの脳みそを
支配している…


『もう!電話に出たらいかんよぉ!!!』
ワタシの、地雷が、落ちた!

車のエンジン!
スタート~発進!

叫ぶ 管理人~!

『ワタシに カンペキをもとめないで クダサーイ~!』



現地着!

バタバタ ドタドタ

古民家の中では、
そば打ち体験を、やっている様子…

12時30分から、
昼食スタートだ!
あと 45分…

しなやかに
準備をしなければ、いけない!

ワタシ達の
慌ただしさを
お客様に わからせては、失礼だ。

ワタシ達は
慌てていても
外国人ツアーは
ゴージャスなんだから、ユルユルなんだから、
バタバタしながら、
小走りに 走り
スマイル全開~

挨拶も 絶対条件~

『コンニチワ~』
『コンチニワ~』

顔の 表情筋が
コワバル?
パックしてる時みたいな…?

デビューしたての
アイドルって、
きっと、毎日、こんな感じの笑顔で、営業にマワルンダ゛…?

なんか、
気の毒な…?
毎日か……

ワタシは まだ…
10分しか 微笑ってないぞ…?
苦しいぞ…?


バイキング料理スタート~!

〈ひらら焼き〉
の前で、スマイル全開で立つワタシ!

高級肉を 焼く係の
オッサン2名!

本日の助っ人!
丸亀の 祖谷大好きオッサン!
(祖谷には数名、謎の人間が住み着いている…コイツは何者…?)
と思う謎人!
解っているのは、男子だと?いう事位?
多分…?


真っ白な、お皿を持って、外国人が、立ちはだかる!

ワタシの前に来たら、〈ひらら焼き〉をチョイスする!

かわいらしく、
お皿に、乗せてあげる~ ワタシ…

普段のように
バーンと 注ぐのではないよ!
かわいらしい、乗せるのだよ♪

本日のイングリッシュは、超楽チンだった…
わかりやすい、イングリッシュだった…

『ポテ~ト♪』
「OK~」
『オニオン♪』
「OK~」
『トオ~フ♪』
「OK~」

イケるかも~
ワタシ、イングリッシュ イケるかも~♪

無事に、任務終了♪
最後に
『デリシャス~♪』
のアメアラシ~

小さく 小さく
表情筋を使い、
かわいらしく、手を動かせ、
足は使わず、勝手口の戸を閉め、
久しぶりに 女子を意識した、一日が終わりました~


楽しかったです…
辛かったです…?
残った肉、上手かったです…

本日も、髭男のお陰で…
紅葉狩り…
行けませんでした!

管理人よ!
管理人よ!


『ワタシに ゼッケイを見せて クダサーイ!』

紅葉狩り~
散らないで~
『オゥーマイガット』


















































































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奥祖谷秋点描

2010年10月27日 | Weblog
山々はいよいよ秋も詰まりて、行く秋を惜しんでばかりなり
名残の秋は山里に降りてはきたが、それも束の間のことである。

例年なら11月初旬には1500mぐらいから上に吹きつけ(霧氷)が
やってくるのだが、昨年は11月3日であった。

そうなれば山里は霜の心配がある、霜が降りる前にはハデ木の蕎麦の
取り入れをしないといけない。






山深し妻恋ふ鹿や哀れなり

祖谷川や崩れ簗あり魚跳ねし

行秋や夕べの酒も残りけり

山里のハデ木の蕎麦に冬近し




















































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奥祖谷秋点描

2010年10月24日 | Weblog
自然の一瞬に耀く目映い命と輪廻は奥祖谷を徘徊するもよし
ひとり静かに酒を飲むもよし、輪廻は常なり、我もまた然り。

山々の木々は紅葉且散らんとする、静かに葉を落す小径を
思索して歩き、荒涼してゆく山を憂う。

山里は蕎麦の収穫が間じかに迫っている、人々は山々の装いにも目を凝らす
やがては、押し寄せてくる冬将軍にも備えることを忘れない。



枝枝に雑木紅葉の移りたる

注ぐほどに酒に紅葉に酔ひにけり

奥祖谷や秋深くして酒美味し

楚々として黄葉して早や散りしかな

燃ゆるもの漆紅葉の命かな

露霜の山道さくり歩きをり

友居りし紅葉且散る庵かな

末枯るる木々哀れなり山小径
















































































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菜菜子の気ままにエッセイ(拝啓!山の神様!)

2010年10月23日 | Weblog
今日は、集落の《秋祭り》です。
朝、集落の人達と、お堂の敷地を掃除して、午後2時過ぎから、お参りに来ます。
あちらこちらの集落で、今《秋祭り》が本番です。

神主さん、〈祖谷地方ではおたゆうさんと呼びます〉も、数人しか、残っていません。神社を持つ、神主さんは、数年前に他界して、神主の資格を、取得している方が数名、残っているだけです。
今日の、おたゆうさんは、5キロ離れた集落に住む、おっちゃんです。豪華な、神主スタイルになった、おっちゃんはなんか、格好よい!
普段、家の前を、ウロウロしている時とは、ちょっと違う?
衣装って、スゴイ…別人に変える、チカラがあるんですね。
〈服選び〉とは、〈福選び〉なのか……そうなのか…!
なかなか、いい言葉!自分勝手につぶやいて、いつもの自画自賛~♪
ワタシって、私が1番好きなんだ~


で、今日、
初めて行った場所が、ありました。
《山の神さん》の場所です。

どこにも、
大袈裟な人が、住んでいます。
物事を、大袈裟にしか、伝えられない、一種、ビョウキみたいな方々。
私は、人を褒める時は、めちゃくちゃ、大袈裟ですが、その他の事は、自分の見た事しか、言いませんっ!

ずっと前に、
あるオバサンに、山の神様を奉っている場所を聞いた時が、ありました。
「そりゃあ、あそこからず~~っと上の山じゃわ~」

それを、聞いて、自分の足では、無理かも?と思い込んでいました。
今朝、お堂の掃除が終わり、山の神さんに掃除に行くと言う、オッサンの話を、小耳にしました。
気が付けば、オッサン達は、いなくなり、ワタシと三歳年上のプチオッサンだけになり、ワタシは、プチオッサンに、言いました!
「山の神さんの場所、知っとん?」
『お~、知っとるぞ~』
「行こうヤ~ゥ」
{注・私は人にお願いをする時に、声が裏返る}

『オシエテやろか?』
「う・うんッ」

山の神様!イザッ、ご対面~

お堂から、歩いて10分位。
近い!何が、ずっと山の上なんだ!
めちゃくちゃ、近い!たいがいに、おおげさに言えよ!
あのまま、あの話を、信じていたら、ワタシは、一生、山の神様の祠と、ご対面できなかった……
『百聞は、一見に如かず』

午後から、神主さまから、お祓いを受けました。
おさい銭、大奮発しました。
母と娘達の、幸福の為に、ドーンと!

《三百円!》

神主さまの、真正面に座り、三百円を、入れるのに、みんなに、百円玉三枚を見せ、
確認させてから、賽銭箱に入れる…
セコいっ、貧乏女。

やっぱり、お願いしました!
宝くじが、当たりますように!
娘達が、健康で、いられますように!
娘達が、お金持ちと、出逢えますように!

本日の支出、三百円。
お祭りのごちそうを食べ、{注・作ったのは友人}
今日一日も、楽しく過ごせ、水神さん、氏神さん、地神さんに感謝し、眠りにつく、わたくしでした。

明日は、コテージで、一日、臨時管理人やります!
平家祭に没頭する!管理人のピンチヒッターします~

雨の紅葉狩りも、いいかもね~
楽しい、日曜日を、お過ごしくださいねェェ~{注・裏返ってます}



































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菜菜子の気ままにエッセイ(池田高校ですっ!)

2010年10月22日 | Weblog
ご覧のアナログ放送は2011年7月に終了し、見ることができなくなります》

竹野内豊の新ドラマの、おっとこ前の、ドアップを、正座して見る私…
竹野内豊のセリフに、相手女優のセリフの前に、先に頷きながら、返事をするワタシ…?
神聖なる、竹野内豊様の、ドアップの画面を、汚すような?貼付けられた文字表示!

その表示に、イライラしているのは、私だけ…?
テレビを唯一、娯楽としている方々、そんな健気な庶民に向け、国が決めた事だからと、新しいテレビか、チューナーを自腹で買いなさい!
買わなければ、テレビは見れないよ!
とあっかんべーをされ、おまけに受信料を、請求される…
なんか、変?
あのね…!内容はこれと同じだよ!
読まない分厚い本を、セットで毎月、一方的に送られて、請求されて、
《国》が出版した本だ!逆らう者は、処罰する!
《国》《国》《国》
の権力を振りかざされ、色んな事が、コロコロ変わり、その度に振り回され……
振り回されて、悲鳴を上げるのは、いつも一般庶民で…
納得出来ない事!いっぱいあります…

書類大好きな、日本!
捺印大好きな、日本!
権利大好きな、日本!
肩書大好きな、日本!
頑張れ!選ばれし?官僚くん♪!


などと、エゼエゼと?(エゼエゼは、標準語でも祖谷弁でもありませんっ!あしからず…)愚痴っている間にも、チラチラと錦の気配…
25日が!ピークかも!などと、オオボラを吹いたので、言った以上、なんとか、話しをクッツケナイと、ただの《嘘つき女》になるので、焦った私は、電話をかけた!
電話の相手は、剣山の見の越で、民宿兼食堂をしている、
〈まつ〇ら〉の奥様~
は、高校時代の先輩。
30年来の、お友達です。
二十歳で結婚し、剣山に嫁いだような、人生~!
私も、相当、一般ハイテク社会から、かけ離れていますが、
彼女は、私以上かも…?

いつもの、ペチャクチャ~♪
10分位、おしゃべりをした後で、聞いた確実な、紅葉情報です!

紅葉は、只今、見の越がピークです。

と言う事は?25日位は、
《奧祖谷二重かずら橋》
がピークと言う事に、なります!

ねっ、ねっ、
ワタシ、マツガッテなかったでしょう~
ちょっとセコい?弁明ですが、東祖谷と言っても?広いからねっ!
ふと、思いだした…

昔、高校生の時の修学旅行!
ワタシの卒業した、祖谷分校は、正式に言えば、池田高校農業科だった…
池田高校には、間違いない…?

修学旅行で、行った大都会!東京!

自由行動で、ふと、入った喫茶店♪

何処から?
と聞かれ、
『徳島の池田高校です!』
と意気揚々に答え、
それで、話しが終わるシナリオが、何故か?喫茶店の奥様が、
『まあー、池田高校なら、〇〇先生!私の知り合いなのよ~!』
と大はしゃぎされ、
必死で、話しをごまかして、喫茶店を最短スピードで、出た!
あの時の、冷や汗記憶を、思いだした…

ついでに、思いだした…
旅館の名前は、長生旅館…
ワタシがテレビのニュースを見ながら、友達に言った第一声…

『なあ…わたしら…今、このテレビで喋りよる人の、近くに来とるんよなあ~』

東京に来とるんじゃ、当たり前で~
と言われたけれど、あの初めての東京の夜は、旅館の布団さえ、なぜか、全く違うものに、感じて、ワクワクした。
また、また、話しがそれた~
ゴメンなさいね。

そんな事で、早い話し!池田高校には、間違いない!
祖谷の紅葉ピークにも、間違いない!

地デジが始まる前に、竹野内豊の、ドラマが見られて、
本当に、よかったよん♪
神様、ありがとう♪
空からお金が、降って来るように、
《流れ星》にお願いします!ワタシ♪

さあ、
これからが、秋色真っ盛り♪
どんなにキレイな葉っぱも、ひと秋で、散っていき、土に還る。
私利私欲に走って、富を築いた方々も、
名もなく、ささやかに働いた、一般人も、
息が、止まれば、
お棺の大きさも、
骨壺の大きさも、
みんな、おんなじなんだ!

踏ん反り返って
権力に酔って、いる方々よ…
今の日本の《国》の為に、
散って逝った、
たった一度きりの命を、考えた事が、あるのかい?
戦争の傷痕に、
来るしんでいる、生命を、その方々の苦悩を、想像した事が、あるのかい!

《こんがな国に、する為に、おららは、死んだんじゃあ、ないぞ!》
って、泣いてるよ!
頑張って、国民を、守らないと、
あの世で、ゾンビが、待ってるよん♪

最後に剣山に
嫁いだ、先輩の一言
《なあ~図書券って、どこに売りよるん?》
ねっ、
ワタシより スゴイでしょ!
剣山に行ったら、是非、食事に寄って下さいね。
お土産も、買って下さいね。
サービスしてくれますの♪キラキラの、
《スマイル》
0円だよ~ん♪

















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奥祖谷秋点描

2010年10月20日 | Weblog
奥祖谷の秋もいよいよ深まりて、紅葉も盛りとなりしが、落ち葉が
舞う木々もあり、肌寒く、鹿鳴きの哀れさはもの想ひ、詩情を誘う。

女将が温め酒のお銚子を持ってくるのも風情があり、杯を重ねるほどに
夜は更けて、心地よい。

九月の十三夜の月から一ヶ月、今宵の十三夜は後の月である
肌寒を覚えるころであり、月光も澄み渡る。





旅の宿夜更けの杯に温め酒

山道や野猿の声に秋の暮

とつとつと木の実鳴らして帰る我

珍客にむかご飯など振る舞いし

足早に帰りし宿に後の月








































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菜菜子の気ままにエッセイ(うし女と福沢諭吉)

2010年10月18日 | Weblog
一ヶ月ぶりに、長女が帰省した。
まあまあの、食材達と一緒に帰省した。
冷蔵庫の中が、女子らしくなった。

《寒い~サムイ~》を連発し、部屋に入るなり、こたつの電源をいれられた。

夕食の豚じゃが定食を二人で食べ、
食べるとすぐに、長女は《うし》になった…
こたつに入った《うし女》30分経過…

爆睡中…

《うし女》
1時間経過…
《うし女》
右手が、少しピクッと動いた…

《うし女》
2時間経過…

時刻は、まだ9時前!
《うし女》
口を開けている

歯並びが、悪い…
母親の 遺伝子だ…
ゴメンなさいね~

鼻も 太い…
祖父さんを恨めよ…
ワタシのせいではないよ…
ワタシも、あの世から、謝ってほしい位なんだ!

《うし女》
一瞬、目がさめた。起き上がろうと、上体を起こした。
母親の綺麗な瞳と、目が合った!
……がすぐに
撃沈
再び、爆睡。

《うし女》
ヨダレを垂らしている……
こいつ、ほんまに…
嫁さんにイケるのか?こいつ、たいがいに、嫁さんに 行けよ!

《うし女》
の将来を、案じるふりをする母は、
《うし女》
が、程よい眠りでいられるように、
こたつのスイッチを、消しては点け、点けては消し…
娘に細心の気を遣う、そうですの!
ワタシ、娘にも気を配る、
めちゃくちゃ、気を遣う、

《華麗なる祖谷母子会のニセオオボラ会長》でつ~♪

9時過ぎから、じわりじわりと這い出し、
テレビを、点けた。

ヨダレのあとが、線になっている。

デートでもして、
口元に、アイスクリームでも、付けていたら、彼氏も
《ちょっと~つ‐い‐て‐る‐よ~》
などと言って、指先でチョンと取ってくれるかも、知れないが?

ヨダレは
イタダケナイ!

口元に、アイスクリームを付けて、
彼氏に 指先でチョンとしてもらった、記憶など、
まーーーーなくないっ!!!母!

毛布の毛だまを
髪につけたまま、仕事をしてて、
《毛玉~ツイてるよ~》
と女子に、オシエテもらったり、

背中に、バッタが止まっていて、
《ちょっとお~バッタよ~~》
と黄色い悲鳴を、あげた女子に、オシエテもらったり、

ワタシは、昆虫に
好かれる♪
蜘蛛にも、
好かれる♪

また、話しがそれた!すんませんっ!

我が娘、
常に 金欠病♪

社会人になって、数年したある日
ワタシが、聞いた~
《お金、大丈夫なん?》

長女は、財布を触りながら、
「うんっ、あと二日で給料日じゃけん、千円あるけん、大丈夫~!」

《しぇいえん?》

母は 絶句した。

《あのな、もし、明日怪我しても、千円では治療代にもならんよ!千円は、ヤバいわ~》
長女は、オニギリ買うから、大丈夫だと言う…

はいっ、
ここからは、
美しい 母と
その娘の、涙なくては、読めないっ、シーンです。
タオル、もしくは、ハンカチを、ご持参して、脚本バージョンでお読み下さい。


村に帰る為、夜遅く、アパートの駐車場で、車に乗り込む、菜菜子
見送りに出た娘達…

車から、降りて、
財布を取り出す、菜菜子…!

じっと 立ち尽くす娘達…

財布から、一万円を取り出し、
長女の、手の中に握らせた…

《お金、もってないと不安だよ!給料日に返してくれたらいいから、持っておきなよ!》
夜風が、母と娘の
肩を通り抜けて行く。
数台の車のエンジン音…

「イランよ!母ちゃん!こんなお金や、イランよ!大丈夫なんじゃ!自分で、頑張れるから!」

あなた、
空の上の
愛するあなた。
私達の娘は、こんなに立派な、いい娘に成長しました。
あなた、見ていますか……

再び、母は、お金を握らせた。

長女が、また、返しながら、言った…

《借りたら、返さないかんだろ!それが、嫌なんよ!気が、重たくなるんよ!》


ん‐ん‐‐‐ぐぇ
う‐う‐‐‐う゛ぇ

母親は ふと
言って見た…?
とりあえず
言って見た…?


「この一万円、あ‐げ‐る‐わ~~」


《アリガトウ♪母ちゃん♪イタダキまーす♪》


なんちゅう~
なんちゅう~
ヘンテコな信念~

やっぱり、
《幸福は銭で買えるがじゃあ~》

おかずを家のドアに、掛けてくれる人は、いるが…

お金を掛けてくれる人はいない…

何でも、言えよ!
用事してやるぞ!
と言う奴は、いっぱいいるが、
《銭の事なら、任せておけ!》
と言う奴は、
一人も いない!!!

《うし女》
の母は、がんばりますっ!
毎日、一人事を言いながら、がんばりますっ!
だから、
みんなも、頑張って!
歳を重ねて、
何にも思い出のない、人生なんて、
絶対にツマラナイよ!辛い思い出も、
何にもないよりは、
絶対に、幸福なんだ!
心の傷は、
必ず、癒えるんだよ!温もりという名の、
特効薬があるんです!

一万円は、しませんから…
あ‐し‐か‐ら‐ず♪










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奥祖谷秋点描

2010年10月15日 | Weblog
以前といっても、2007年前は10日にあげず
良く歩いたものだがそれから久しく歩いてない。

この集落は麓から山の斜面に沿って段々と民家が立ち並んでゆき
最終上の標高1000m近くの民家で終わる美しい集落だな。

秋の一日を久びりに麓から赤道(昔の生活道)辿りのんびりと歩いた
葺き替えられた茅葺き民家の風景は真新しい為か周囲の風景に馴染んで
ないようだな、馴染んでくるのは何十年か先かな。
以前の古い茅葺きが懐かしい気持ちがあるのかな。







葺き替えの茅葺き民家





以前(2006年)の古い茅民家






そこかしこの民家や畑、神社を懐かしい想いで眺めながら歩くとハデ木に稲穂が
掛かっていた、その向こうに田圃が、 さてはまだ米つくりが続いているようだな
田圃の横の石階段に上がると、居た、居た、上森さんだ!!
元気じゃったんやあ と声をかけると、わたしを認めて、やあ、元気やで。

いつも一緒にいる奥さんがそのあたりに居ないので聞くと
去年のいまごろ、バイクで怪我してのう、大分ようなったが野良仕事はまだじゃあ
ガードレールに持っていったがのう、ガードレールの方が、ガイじゃったわ。



ハデ木に稲穂





田圃があった




おお!!居た、居た!上森さんだ!
咥えたばこで真剣に手箕の修理

















細い赤道を大きな茅を背負うてゆく老婦






振り返れば天狗塚と天狗峠






昔の石積み 国の重要伝統的建造物群の石垣












最終上民家近くの家に住まわれている保存地区会長の南さん
南さんの民家はこの集落でも最も古くて、今年で築231年になる





2007年に訪ねたときに、葺き替えの茅を刈って束ねるとき、ビニール紐
では見っとも無いで、やっぱり茅にはかずらの皮が似合うわとかずらを咥えて
器用にまわしながら皮を剥いでゆくのに驚いたな。
いまじゃあ、こんな面倒なことするのは、わしぐらいじゃあと笑っていたが
手際よくかずら剥ぎする南さん(2007年撮影)




血色も良く、でっぷりと貫禄も付いてきた









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奥祖谷秋点描

2010年10月14日 | Weblog
少々暑い感じだが、風は爽やか、空はくっきりと青くて雲は
流れている。一本の色づいた細い木は頼りなげな装い。

集落を散歩しているとそこかしこで蕎麦の刈り取りが始まっている
猫の額ほどの畑の蕎麦を老婆が黙々と刈っている風景など。

程なく下の広い畑では、一家総出であろうか、または結いで集まった
手伝いの人たちであろうか、流れるようなお手並みは見事である。

女三人が一列になって刈って一束分置いてゆく、男二人、束ねて縛ると
もうひとりがハデ木に掛けて、野良仕事が進んでいる。

わたしは林道から眺めながら、その美しさにぼう然と突っ立ていた
人の動きの滑らかさ、蕎麦の葉の青さ、茎の紅色の鮮やかさ、そして
何よりも畑全体が何ともいえない紅赤に耀いて染まっている光景
自然の四季折々の風景に、不便さや日々の苦労を流し土に勤しむ
野良仕事の美しさを見たように思う。



刈り終えて土に染まりし蕎麦の茎

蕎麦の秋結いの手伝ひ見事かな

茅刈るや見事な穂よと刈り残し































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菜菜子の気ままにエッセイ(ヴヴヴ星人と遺言状)

2010年10月12日 | Weblog
うっすらと、色付き始めました、祖谷の山々です。
『この感じだと、紅葉は25日が、ピークでしょうねえ!』

と言っているのは、ワタシなので、まに受けないで下さいね。
ワタシ、オオボラを吹けますから!

祖谷の山は、杉の木が多くて、景色がつまらない~
なんて、言う観光客の方々もいらっしゃいますが、
これには、深ーい訳が、あるのです。
祖谷の山々は、急傾斜地です。
という事は、水はけが良い!
霧が深い!湿気もある。条件的に言う事なし!
この条件を、利用して、造林業を発展させて、村人みんなで、
《脱・貧困》
と言う、造林熱フィーバーが、起こったのが、昭和30年以降~。
杉、桧の植林に、苗代の補助金が、出たのです。
そして、一生懸命、間伐したり、枝打ちしたりしながら、コツコツと農業、
土木業で、生計をたてていた…
《木は必ず儲かる》
《木は必ず銭になる》
そのうちに、人口は減少し、
木材事情もかわり、
今の、お年寄りに言わせれば、
《大根一本の方が、杉の木より高い~》
と言う事でしょうが、ワタシは、一本千円もする、大根は食った事がないので、
事実は、わかりませんっ!

観光客の皆様方が、何気な~く見ている、高い山々の、杉の木には、
《脱・貧困》を願った、昔の人々の、夢と希望が、詰まっていたのです。
あの高い山々まで、苗の束を、背負いながら、登り、
開拓をして、植林をして、ヘトヘトになりながら、山里に下り、
釜で飯を炊き、厳しい生活をしてきた、
婆さん、爺さんの苦労が、詰まっているのですよ!

ねっ、ねっ、
そんな事を、知ったら、祖谷の山々の、紅葉をジャマしているような杉の木の見方も
少しは解って頂けたでしょ!
杉の木は、紅葉の引き立て役!
世の中は、ブサイクがいるから、綺麗に見える?人がいる?
みたいな…
その、ブサイクも、超ブサイクの中では、
やや綺麗?に見えたり、
じゃあ、じゃあ、、
超ブサイクは、どうすればいいの?

心配しないでね!
何も心配しないでね!
ワタシは、
ここにいます!
特に、何も、変わりません…

で、なんで、
ワタシが、植林の苦労話を、知っているか?って。
知りたい方々は、脚本バージョンで下記を、お読み下さい。



菜菜子は
八年前、娘達に何かを遺したく、親戚の叔母さんから、山を購入した。
菜菜子の、悲劇は、
八年前に、叔母さんが、耳が遠くなっているという、身体把握を
予測していなかった事だった。
八年前の、会話。

「オバヤンっ♪木を植えとる山って~どの山~♪この山って
杉の木う・え・と・ん♪?」
図面を指指す、菜菜子。
在所の山の、場所を確認する、菜菜子。

図面を見る?叔母

『ようえ~杉か~そりゃあ、植えたわ~あずったわの~儲かるって
言われて、あずって植えたわの~』

しばし、
続く 植林苦労体験…

図面に、二カ所、
丸印を付け、喜ぶ菜菜子


数日して、司法書士を尋ね、
全ての手続きを、済ませた、意気揚々の菜菜子♪

ある日、娘達に、遺言する、菜菜子。

『この山は、今はお母さんの名義だけど、将来は仲良く、一つずつ、分けなさいよ!』

頷く、双子達…

カッチョエエ~
めちゃくちゃ、
エエ、親じゃん!



あれから、
八年。
あれから、
八年。

叔母さんは、88歳に成長し、
お婆さんになった…

『ヴヴ~ヴヴ~』
と言いながら、
動作をする、宇宙人になった!

そんな、叔母さんを、高知まで車で、迎えに行った、帰り道…
後部座席で、足を組んで、座っている、叔母さんと、何気なく、交わした、山の話…
ワタシは、後部座席に向けて、大きな声で、話しかけた~

「あの山の、杉の木も、大きくなっただろうなあ~~見て見たいけど
三時間かけて、知らん山道、よういかんわ~~」

ハンドル捌き上々♪
気分は 絶好調♪
バンバン、走るよ♪
祖谷街道♪

『ようえ~?菅〇の山か~?』

「うんっ♪前に売って貰った山よぉ~♪」

ルームミラーで、
叔母さんを、チラ見した…
叔母さん、太ももを、ボリボリと掻きながら、ぽつりと言った…


『あの山には ナンチャア、植わってないわの‐‐‐』

「ウェエー?ナンチャアって?木、杉の木、植えたって、言よったでぇ~!!!」

思わず、車を止めた、菜菜子!

『知らんぞ~言うたか~そりゃあ、植えてないんじゃけん
ナンチャア、太ってないわの~~ただのハゲ山じゃわ~』

膝も ボリボリ‐‐‐
遺言訂正!

《山は、なぜか、一つになりました…… 一つの山には、杉と桧が、植えているかも?知れません…
仲良く、数本ずつ、分けて下さい。
出来れば、鹿さん達の、駆け込み山にしてあげて下さい。
行く場所が、なくて、道路を、斜めに、走ってました…
必死なお顔でした…
ゴメンね。財産遺せなくて…
誰も、悪くないのだよ!補聴器が、なかっただけの事…


道端に落ちていた、丸い金属を、五百円玉とマツガエテ、
必死で屈み込んで拾った、母より

最愛の娘達へ 草々














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奥祖谷秋点描

2010年10月10日 | Weblog
山中の薄紅葉して去りがたし

猿酒やまぼろしとなり祖谷の宿

山歩き木の実拾ひや二つ三つ











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奥祖谷秋点描

2010年10月09日 | Weblog
秋雨だなあ、山に優しい雨だろう、今年は猛暑だったからな
山も喉が渇いているかな、しばらく降ればいいかな。

山はかなり寒くなって紅葉ももう間もなく盛りになるだろう
秋の山里は至るところで鹿の鳴き声が聞こえて哀れである。



雲間より突き抜けて来し鹿の声

初夏に咲き光を放つ実むらさき

祖谷の里遠く近くに鹿の鳴き














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菜菜子の気ままにエッセイ(食事中の方はご遠慮下さい)後編

2010年10月08日 | Weblog
ワタシは、時々、異常なまでに、人に気を遣う、妙な癖がある?
オジイサンの、一回目のトイレが、終わった……
看護師さんの説明だと、2時間の間に、2リットルの水を飲みながら(水ではないよ)数回はトイレに入る状況になると言っていた…

異常な気遣い女子は、ヘンテコな、シチュエーションを、想像した…?

もし、もしも、
3人が一斉にトイレに、立ち上がったら?

どうなるの?

誰が優先なの?

年功序列なの?

トイレのドアノブに、先に触った人の勝ち…?

考えて頭が、グチャグチャになっていたら、隣のオジサンが、少し肩を動かした…

人間という生き物は、緊迫した状況の中で、次の行動に移す時、必ず何らかの、小さなゼスチャーを見せる。
オジサンが、立ち上がった!
オジサンは、トイレから出て、
〈コン!コン!〉
とドアを華麗に叩き、すぐに看護師さんが、来て、三人の顔を見た!
『私のです!』
軽く右手をあげ、看護師さんに知らせた・オジサン…



なんちゅう?
なんちゅう?
ヘンな お時間…

『いい感じですねぇ!まだまだ、もう少し頑張って下さいね~』
爽やかに、部屋を出て行く、マスクマン…


頑張って下さいって?どう、頑張るんだ?
何を、頑張るんだ?

二人が、一回目のトイレが、終わり、なぜか、
{行かなければいけないの?ワタシ、次に行かなければいけないの?}
と変に気を遣う、小心者のワタシ…

日常の、漬け物定食、10秒クッキングで?腸がヘンタイなのか、全く気配のないワタシ…?

そんな事より、とにかくネムイ!
疲れが、溜まって超ネムイ!

ワタシが一回目の、トイレに、行かなければ、隣のオジサンは、2回目を、行きにくいかも?しれない…前に座るオジイサンは何にも考えていない?と思った

あ~
めんどくさいっ~
だから、ワタシは、集団行動が、苦手なんだ!

義理で?
一回目を済ませ、ちょっとだけ仮眠♪


看護師さんに、起こされた

『おくひらさん~ご気分、悪いんですか~?』

【お・お・おくひら~~】

ちゃうわ~名前ちゃうし!

と一瞬、プチッときたが、無理もない…テーブルの上に置かれた、同意書にしたサイン。ワタシの崩し文字は、どう読んでも、奧の字に見える~

無事に三人で、トイレタイムは終わり、ワタシは検査台に上がった♪

『軽い麻酔なんですよ!大丈夫ですか?麻酔というか、痛み止めみたいなものですが、本当に、必要ないんですね?』

何回も、看護師さんに聞かれた ワタシ!

「ハイッ、痛みを体験したいので、麻酔はイリマセン!痛いって、どんな痛みなんですか?」

聞いても、笑っているだけの看護師さん。

自分で体験しないと、誰かに伝えようがないっ!体験第一!

検査台に上がって、横になる。
枕の高さが、妙にフィットしない。リラックスなんて、出来ない?

『すみません、枕をひとつ、貸して下さい』
枕を取りに部屋をでた、年配の看護師さん
祖谷弁で、こういう場合、ワタシみたいな者を、
《わやくなオバサン》
と言います…

寝心地良し!ハイッ、検査始まり♪
以下、会話のみで実況中継です。

「痛みを我慢できなくなったら、いつでも痛み止め、できますからね!」

シュッシュッ
プシュプシュ

5分経過~

『痛いって、今くらいの痛さですか?!』

「痛み止めしましょうか?」

『全然、大丈夫ですぅ~』

10分以上経過

『あ~懐かしいこの感覚~臨月の時の、お腹と一緒っ!お腹の中で、蹴られたあの痛みですね!』

『もしかして、痛みって、今が最高ですか?』

「でしょうね!S字は1番痛みますからねぇ」
二人の看護師さん、ワタシを見て、訓練された柔らかな笑みを、持続していた。

所要時間 20分。
早い話しが、双子の臨月腹を抱え、出産一週間前まで、お仕事をし、微弱陣痛と闘いながら、自然分娩で《ぐああおぅ~》と自力で出産したワタシには、話しにならない、軽い痛みでした♪
モニターを見て、実感した
《ワタシって・腸も綺麗~♪》


心配して、後から来ていた、長女とお買い物
吸い込まれるように
やっぱり、入ってしまう、
{ダイ〇~百円均一}
いつものように、自らカゴ持ち係を、引き受ける長女♪
優しい我が子♪
こいつが、1番お腹を、強く蹴っていた!!

やっぱり楽しい百均♪なんか、得した気分♪
まだまだ、うろついていたかった母親の後ろから、百均に飽きた顔の長女が、後ろから、のそのそと、歩きながらつぶやいた…

『もうエエゾヨ・・』
以上、
読者の方々には、憤慨な!
糞害な!
検査異常なし!の菜菜子の一日でした♪

検査、受けてね!
たった一度の人生だ!少しでも、元気で、死のうよ!
イッパイ、笑おうよ!イッパイ、イッパイ、自分に正直でいようよ!
元気な、《腸》で
明日を、ぐあんばろう~
それが、エエゾヨ~♪
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菜菜子の気ままにエッセイ(食事中の方はご遠慮下さい)前編

2010年10月07日 | Weblog
《念の為、一度、検査しておきましょう!》
待合室まで響く!お医者さまの優しい、優し~い大声から三週間経った、本日!

行ってきました♪
一時間30分かけて行った先は、〈総合病院〉!
あのね、しもで住んでいる方々は、ピンとこないと思うんですが、祖谷みたいな、田舎に住んでいて、1番不便なのが、総合病院へのガソリン代と、道のり!
一時間30分なんて、まだチョロイ。
専門外来によっては、三時間かかる、病院もあるのですよ!
片道なのだよ!
救急病院までは、一時間!
助かる命も、助からないっ!
たいがいに、楽にしてあげて~たいがいでええぞよ~の命は、なぜか、助かってしまう?

で、本日。
ワタシの初体験!
ジャーン!
《大腸ファイバースコープ》
かっちょエエ。カタカナで書くと、かっちょエエ……

あのね、ワタシが最近、曖昧でわからなかった事実が、本日、証明できました…

《老人と中年の違い》
まずは、大腸検査を受ける前に、通された部屋は、トイレ付きの小さな部屋。
椅子と、小さなテーブルが3セット。
カーテンで仕切られた、隣には胃カメラの方々。

ワタシが、入ると、すでに先客!
まっすぐに、背筋を伸ばし、椅子に腰掛け、壁掛のテレビを見ていた、オジサン?

隣の椅子にワタシ…

5分後に、グレーの野球帽を被った、オジイサン?
看護師さんの御説明が始まった
《今から、2時間かけて、このお水のような飲み物を、ゆっくりと飲んで下さい》

フムフム…

《途中でお腹が、張った感じがしてきます》
ホオォ…

《便意をもよおしたら、トイレがここですから、必ず、便は流さないで、見せて下さい。隣にいますから、ドアをノックして下さい》
ヘエ~…

《腸の中がカラッポになったら、検査を始めます》

ホイホイ…

まずは、余りにも動きにくい、配置に置かれている、テーブルと椅子が、気になったワタシ…
ワタシはトイレの前だから、OKだけど、隣と前の方がトイレに行くのに、ワタシの前の、30センチの隙間を通るのは、ちと気の毒だ。

サッサと、ワタシが座っていた、椅子の向きを変え、テーブルを、隣のオジサンに、くっつけてみた!

ジャーン!
めちゃくちゃ、広い
機能的な、空間が出来た!
60センチ以上に、なった!
プチリフォーム完了~

一杯、二杯、飲み干しながら、チラチラと隣のボトルの減り具合が気になるワタシ。勝負師の?血がさわぐ…
初対面の方々と、ひとつのトイレをみつめながら、
ふと、ヒラメイタ!

《隣のオジサン?の前で、便意をもよおすのは、ちょっとだけ恥ずかしいような…?》

《前に座っている、オジイサンは、なんら感じない…》
前に、座っている、オジイサン…
足を広げて、椅子に腰掛け、うつむき加減に座り、時々広げた両手で、パン・パン〉と太ももを叩く…?
この無意味な、動作は?まさしく、
《老人》のしぐさ!

老人か中年か?
確かめたかったら、
《大腸検査で、トイレに立つ時、その人の隣で、躊躇するか?気にならないか?

これ、第1ポイントかも?


オジイサンが
最初にトイレに入った
そして
オジイサンは
隣のドアを、叩いて看護師さんに合図した……
返答なし…

待つこと数分…
しばし、沈黙の3人…
誰も来ない…

ワタシが、代わって、ドアを、叩いてあげた♪

返答あり!看護師さんがトイレチェックに来た~

『あれ~?』
看護師さんが、トイレのドアを開けたまま、オジイサンを見て、一言!

『流したの~?』

「へッ?」
一瞬、見つめ合う、オジイサンと看護師さん……

ここで、第2ポイントです

老人は、人の話を、最後まで聞かない~!

『こんどは、流さないで、見せて下さいね~』
マスク姿の、看護師さんの優しいスマイル♪
「へへへぇ~」
と笑ってごまかす、オジイサン。

「流したら、いかんかったんじゃ~見せないかんのか~そうかぁ、そうかぁ~」

パンパンッ
太ももを、手の平で、また、叩いた。

テレビで
珍しいキノコの話題が、流れた。

隣のオジサンが、携帯電話を取り出し、ワタシに写メを、見せてくれながら、言った。

「これ、このキノコ、私がこの前、山で見つけて、写したのと同じじゃなあ~」

「あ~、一緒じゃねぇ~このキノコ、珍しいですね~」

キノコの話の中に、オジイサンが、加わった~♪

『歳とったら、水分なしんなって、手がパサパサになってなあ~ワシは、若い時は、こんな手で、なかったんですわ~80まで生きとったら、ボロボロでなあ~役にたちませんわ~~』

第3ポイント♪
老人は、話しの流れを、把握しない!
しかも、やたらと元気だ…

明日に続く
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奥祖谷秋点描

2010年10月06日 | Weblog
ぐっと冷え込んできているね、これで紅葉し始めることだろうが
夏の猛暑と水不足で少し傷んだ葉、巻いて落ちる葉などがあるな。

でも、盛りになればいい感じだろうな。

山を歩いて頓に思うことは、さいきんの山歩きに思想が無いことだね
並べて右に倣え方式で歩いているな。

あるルートが面白くて良かった、花もたくさん在ったとか掲示板に
載せて、トラックログを貼り付けると、なんとぞろぞると歩くね。

これって、面白いよね、アリと同じ行動だね、触角を伸ばして歩くな
観察していると実にいいね。

もって生まれてきた五感を使ってないような歩きだね
五感を磨かんから鈍感かな、洒落にもならないか。

コモさんの歩きはいいねえ、流行に流されずに自分の思うように
歩いているな。こつこつと歩いて静かに山に入り、なんとも無かったように
静かに山を去ってゆくね。
いいねえ、こんな歩きがしたいもんだな。

















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