秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷初夏点描 山里の暮らしに山々は微笑みて

2016年05月08日 | Weblog

ぼくのお気に入りの久保最上の山里から眺める里山や天狗塚などの山々はいまの時期が一番いい感じである
茅場の空き地から、はたまた、久保の人たちとの立ち話の合間に眺めやる新緑の、新樹の匂い来る風五月は
ただただ、ぼーといつまでも眺めていても飽きない風景である
























































































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奥祖谷初夏点描 暮らしの山里は行く春と初夏の装いの狭間に揺れて

2016年05月06日 | Weblog

暦の上では立夏を迎えてしずかに初夏の匂いが漂いはじめた山里のくらしである
気温の差が激しくて早朝の寒さに身を窄めるかと思えば、日中の暑さは夏日になったりと
身体の対応に苦労することしばしばである

そんななかにもしずかにゆっくりと風景を眺めやると、音もなく過ぎ去ろうとする春の景色に
なんとなく淡いわびしさを覚えてさびしく思うが、それも一時のことである
行く春の風景はあくまでも明るく、さみどりは鮮やか、溢れる花々のかがやきにかき消されて
初夏へのいざないに変わりつつあり、そうした風景の片隅にふっと憂いを含んだ翳に思いを馳せる

集落の廃家を訪ねても春の廃家は崩れ行き、遠い昔に帰りつつあるにも関らずなんとなく明るい雰囲気が漂う
一抹のわびしさはあるものの、縁続きの人たちが立ち寄るのではないかと期待を抱かせる佇まいを持っている
そうした雰囲気は新緑や花々、空気の華やかさであり、うれしくなる



廃家よしコーヒー淹れる風五月

旅気まま廃家の余花に遊びけり












































































































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奥祖谷春点描 暮らしの山里に行く春の夜は強風と雨とランプの炎に包まれて

2016年05月04日 | Weblog

5日の立夏を前にして行く春を惜しんで新緑を楽しんでいたが、突然の春嵐に見舞われた
強風と雨は夕方から夜半すぎにかけて猛烈に吹き荒れた

ときには古びた傾きかけのわとうち庵をゆさゆさと揺すぶるような強風にみしみしと家が悲鳴をあげた
ランタンに炎を灯していたが、古の思いが流れる暖かい温もりにかがやくランタンを眺めていると
こころはしずかに戸外の喧騒をも透き通った音に変えてゆくようであった










オールドコールマンランタン 200-A




















わとうち庵
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奥祖谷春点描 暮らしの山里はさみどりに包まれて

2016年05月02日 | Weblog

ひさしぶりに旅気まま、奥祖谷はさみどりに包まれた新緑の季節を「わとうち庵」に寛ぎ在所の友と食卓を囲む
ひさしぶりの再会におたがいに祖谷への想い、山への想いを吐き出して楽しく語らうもよしであった

快晴で気持ちよい連休に庵の窓を全開して新緑匂う空気を入れて、何枚もある布団、毛布を干してふかふかにする
その間の時間を利用して麦生土から西山の林道のさみどりを求めてドライブする

標高800m近い林道は春の匂いに包まれて、見渡す山々のグラデーションにうれしくなった、この林道は土地の
人たちが林業の仕事に入るぐらいで、下の国道の県外者の混雑とは無縁であるが、たまたま通りかかったトラックの
ご夫婦の方から声をかけられて話すうちに、ご夫婦とも在所の出身であり、ご主人は西山集落、奥さんは落合集落出身で
いまは、愛媛の松山に住んでいる、連休で里帰りしているとの話であった、話のなかで、昨年の夏にぼくが落合集落の
人たちの写真を撮ったなかに奥さんのお母さんの写真を今日は持っているからとお渡しした
たいへん喜んでくださり、うれしくなった

祖谷の名峰の数々を遠望できるこの林道はうれしく、祖谷に来ると必ず行き来するのであるが、快晴に新緑と申し分なしだ
寒峰から落合富士の稜線、落合峠を挟んで矢筈山やサガリハゲは綺麗にくっきりと稜線を青空に描いている
またしばらくして、塔の丸あり、わずかに三嶺を仰ぎ、西熊山から天狗峠、天狗塚、牛の背の稜線も眺められる

90歳近いおじいちゃんがひとりで住んでいた集落に立ち寄る、三軒ほどの家があったがいまは誰もいない集落だ
廃家は年々増えて廃集落になるばかりである、立ち寄ってよく話していたおじいちゃんも岡山の子供さん家に身を寄せているとの
ことであったが、もしかして、子供さんと一緒に里帰りしているかもと期待したが、していなかった、もう帰って来れないのかなと
寂しい思いで林道にもどる

とそこにひょっこり、60なかばの男のひとが立っていた、話好きなぼくはすぐに話しかけたが、廃家になった一軒のお家の親戚の方で
跡継ぎのものが名古屋にいるが帰れないので、家、お墓の掃除に来られた近在のひとであった
ぼくが一番下のおじいちゃんと仲良しだったと云うと、急に打ち解けられて、お墓の掃除をしている弟さんも呼んで、まあお茶でも
飲んでいけやと進められたが、ぼくは久保集落に用事があり、急いでいるのでと丁重にお断りすると、久保の帰りに寄って泊れやと
ビールとちょっとした食事はあるでの、泊まって話して帰れやと執拗に勧められたが、断るのに難儀したのである

もう、5,6年前になるであろうかこのお家が廃家にも関らず綺麗に維持されて、庭も手入れされて気持ちよいお家の写真を
ブログに載せたことがある
どのようにして知ったかは定かでないがブログの写真を見たらしく名古屋に居られる方から、コメントをいただき
近在の親戚のものに維持して貰っている、定年にでもなって里帰り出来るようになったら帰ってみたいとの話であったと記憶している
立ち話でこの話を親戚のご兄弟にしたものだから、執拗に泊まるように勧められたのかもしれない
それにしても、祖谷にはおもしろい人たちもいるものである





ゆく春の祖谷の想ひを友に告ぐ


















































































































































在所の老ご夫婦(90歳近い)は裏山の急斜面の畑で農作業をされていた、お元気だったのだと安心する






















八十路を迎えた自画像 さみどりに包まれて「わとうち庵」の縁側でほっと一息するひととき

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