秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

雷雨あり 霧うずまいて 家ひかる

2006年08月30日 | Weblog
何時もの事ながら、じっと眺めるのみ
しずかに時がながれて、やがて夕闇につつまれる

いまの世の憂さをひと時でも忘れる風景。
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山里林道沿いは秋の花

2006年08月28日 | Weblog
麦生土ー西山 林道沿いは秋の花がいっぱい
標高800-1000 見晴らし良く快適に散歩

早蒔きのソバも大分伸びてきた、花が咲き出すのも近づいている。
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天狗塚 ナルシストなり みずしずか

2006年08月26日 | Weblog
8月20日 13時02分 曇り、無風、霧切れて 逆さ天狗

言い伝えに、天狗と大男が山登りをして峠で天狗が「寒峰と白髪山を跨いでみい」
と大男に云うと、大男は「朝飯前よ」と云って跨いだ。
天狗が「腰を伸ばして立ってみい」と大男が立ち上がろうとすると頭が天に支えて
腰を挫いてしまい、いざってしまったそうな。
天狗は山に腰掛けて「天狗塚だ」と云い峠を「いざり峠」と名づけたそうな
いまは「天狗峠」と改名しているが。

天狗塚山頂に近づいたら耳を澄まして御覧なさい、チン チン チンと証を叩く
音がするそうだが、天狗の仕業だそうな。

けふもまた 心の証をうち鳴らし うち鳴らしつつ あくがれて行く

                       若山 牧水
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麦生土(むじゅうと)の氏堂は百万遍

2006年08月24日 | Weblog
麦生土の古い棟札は元禄9年が最初のようであり、幾つかの棟札の一つに
「麦生土」と墨書されている事から祖谷で最初に麦栽培が行われたと考えられるとのこと。

麦生土の氏堂に百万遍の大数珠が掛けられていたが、縁日、雨乞い、虫送りなどの折に百万遍を繰って祈願したようである。
いまも百万遍を繰っているかどうかは聞き逃したが、各集落には氏堂が建てられているので百万遍を繰っている集落もあるのであろうと考えられる。

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山間に沈む集落を眺めて

2006年08月23日 | Weblog
天狗峠手前標高1700附近から眺める西山集落

古くから開けた集落のようで正平9年(1353)の西山文書に
「西山民部所望の地を賜る」とあり、
西山一族は南朝に味方して美馬、三好地方にまで及ぶ活躍をしたようである。

古くから色々な言い伝えがあるようで、彦四郎という侍が谷に入ったが帰らず
以後彦四郎谷と呼ばれ、けし坊主が現れる恐ろしい谷と云われている
西山の沢村信義という人も天狗峠でけし坊主に出会い飛んで帰ったそうな。

古の絵巻物を思い浮かべながら、眼下に沈む西山集落を眺めるひと時。

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墨絵を眺める雨上がりの朝

2006年08月20日 | Weblog
今朝の雨上がりの墨絵を暫し眺める

物音しない早朝、我が家の庭 憂さを忘れて。
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栗の実が包む小雨の集落

2006年08月19日 | Weblog
台風の余波で昨日、今日と激しい雨降りとなったが午後からは
小雨となり、涼しく過ごしやすい二日間であった。

お盆明け雨の週末、静かな集落の風景に青い栗の実が優しく包み込んでいた。
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雨に打たれて

2006年08月18日 | Weblog
台風10号の余波で激しい雨が降っている
庭の花が雨に打たれて清々しい。

明日は止むだろうか、真っ暗な闇夜の激しい雨の音。
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山上に初秋を感じる

2006年08月16日 | Weblog
集落に賑やかな笑い声が木霊する 下に出ている息子、娘たちが孫を連れて
里帰り、夏祭りとお墓参りと夏休み、川遊び、山遊びに興じる。

素朴に生きる人達の息吹が弾けるお盆の風景
山上ではすでに初秋を感じる。

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平家伝説に生きる人達

2006年08月11日 | Weblog
栗枝渡集落 土地の人たちはクルスドと呼ぶ 古い文書にはクリエダワタシと
出ている。
安徳帝が川を渡るに橋が無く、近くにあった栗の大木を切ってお渡りになった
ことがクリエダワタシからクリシドとなり、訛ってクルスドと呼ばれて集落の名と
なったという。

此処には安徳帝をお祀りした八幡神社があり追っ手の追及を逃れるため神社を建ててお墓にしたのでこの神社には鳥居がない。
そばにご火葬跡があり足を踏み入れてはならないと言われ、雪が決して積もらないと云われる、また伝説を裏付ける物があるだろうと一部の者が掘ると金の鶏を入れた入れ物が出てきたのでその保管をある兄弟に頼んだが兄弟が売り払ってしまった。
とその家の者たちは病気、事故に遭い死に絶えてしまったそうな。

ここにも素朴に生きる人達がいる。

寒峰(1605m)の登山口が奥にある。
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素朴な生涯

2006年08月09日 | Weblog
厳しい冬将軍を乗り切り自然の恵みを少しだけ頂いて、山菜、粟、ソバ
祖谷芋などを糧に貧しく、質素な生活ではあるが暖かく助け合いながら
素朴な生涯をすごしてきた人たちの集落は輝いている。

が、現代文化がよき風習を失わせて、地球(神)から与えられた素晴らしい
自然も山も例外ではなく、利用できるものは根こそぎ奪い取ろうとしている。

実に、人間の欲望は恐ろしき底なし沼のごとき!!。
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インパクトのはじまり

2006年08月05日 | Weblog
T新聞社のO氏と電話でお聞きした、O氏は山のベテランであり自然保護にも
熱心な方である。
「私、I氏、その他の方と調査して鹿の食害もありそのほかの事も含めて紙上に
載せた、皆さんに知っていただき食害の保護にもなり、縦走のおり楽しみにもなる」と。

鹿の食害!、、それって人間様の側からのご都合じゃあないの?
わざわざ樹林に入らないでも縦走路にある5,6本で我慢できないの?

食害の保護、人害保護にはどのような対策をお考えですか
「今のところ何も考えてないです、山の持ち主や地元の方で考えてください
私らは何も出来ません、見守るだけです」

え!え!、、、、絶句、、なにか変?、、、、、、、、、、、
数年前のことを思い出した、似たようなことを、 京柱峠から高知よりの
沖集落にヤマシャクヤク 1500本ほどの群生地があり適正な人数で
観賞していたが、ある年K新聞社が取り上げた途端押すな押すなの人数となり
数年にして危機状態となり山の持ち主が入山禁止にした。
山の持ち主の三谷さんと電話でお話を聞いたが
「木道を作ってまた皆さんに観賞してもらいたいが相当な費用がかかり出来ない
紙上に出たばっかりにこんなことになってしまって残念です。」と

貴婦人、天女の花と呼ばれる樹花はこれから人害というもっとも厄介で大きな
憑けを背負うことになろうとは夢にも思わなかったであろう。
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インパクトのはじまり

2006年08月04日 | Weblog
ある木のはなの群生をI氏(写真家)が見つけてT新聞に特定地を公表
それによってインパクトがはじまる。

口コミ、インターネット、掲示板などで、、、、、
人間の欲望に歯止めは掛からないのか、悲しいことに。
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 山腹のアトリエ

2006年08月03日 | Weblog
新居屋集落の山 中腹にあんどん作家 ショーン ラムジーと田口 明さんの
赤屋根の住居&アトリエが見える。

植林を隔てたお隣さんとはスープの冷めない距離には程遠い!!
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化粧直しの顔

2006年08月02日 | Weblog
ゴウシモ(祖谷じゃがいも)の取り入れが一段落してきた今日この頃
早いところでは化粧直しの畑を見かけるようになった。

干しカヤをかいば切りで短く切って畑に入れる農作業が始まっている
祖谷では「肥」とは干しカヤのことであり、「畑に肥を入れる」と云う。

肥を一面に敷き詰めた畑は次の主産物であるソバの種まきを心して待っている
野良仕事をしていたお年よりは
「今年もまたそばの花が楽しめて、新そばのソバがきが食べられるのう」と
嬉しそうに話しかけてくれた。
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