秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(ヴヴヴとデイとこたつ虫)

2013年02月26日 | Weblog
前略。予定のない休日だと言うのに、やりたいことは
イッパイイッパイぎゅうぎゅう詰めなのに…
身体が、ダウン気味で、結果…
『こたつ虫』
になった。

こたつ虫とは、寒い地方に棲息し、日中はこたつの中で、ほとんどを過ごし、夕方頃から
僅かに上昇した体温を、調整しながら、餌を求めて室内を徘徊し、餌を食べ終えたら
再びこたつに 寄生する、習性を持つ。
祖谷地方では、この『こたつ虫』に 感染した者、もしくは、その者の血族者を
『どなまくれ』と呼ぶ。
……
……
寒い。
とにかく寒いっ!
気温が 低すぎて、雪にならない。
人間が、余りにも哀しい現実に直面した時、《涙》
がでないように、
雪も 余りにも寒すぎたら、雪にならない。そんな、仮説をこたつの中で 考えながら
寝返りを打ち、寝返りを打つ度に、こたつの天板が動く…?
ワタシ…ちょっと 太ったか?

考えないことに しよう。容姿だけで、幸福になれるのなら
世界のスーパーモデル、みんな幸福な筈…
容姿が あんまり…?でなくても、財産を掴んだ嫁さんも いる。

…で
ヴヴヴ星人も
またまた めでたく退院し、高知で
《デイサービス》デビュー~~~!

「母ちゃんっ、今日はデイサービスやきねっいきなや~」
『なんぞっ?どこへ行くんならっ?』
「デイよっデイサービスっ!デイでお風呂容れてもらいよ」
「〇ーこも一緒に、行くんだろ?」
『ワタシはいかんがで~母ちゃんが一人で、行くが~』
「なんぞ~いかんぞ~~」
……玄関先にお迎えの、足音。
『来たよ~デイの人、迎えに来てくれたよ~~』
……
……
ヴヴヴ 満悦の爽やかな顔で 職員に挨拶っ!

「まあ~おはようございますぅ~お世話になりますぅ」
何食わぬ顔で お出かけに なり
四時半過ぎに、帰って来た。

キンチョーし過ぎて、目を落ちこませて 帰って来た

ワタシは、ヴヴヴの帰りを待っていた

「おばやーん、お帰り~~デイサービスに行ったんじゃなあ~!スゴイ!スゴイ!お疲れ様~」
『まあ、菜菜子よ、いつ来たんぞ~』
「お風呂、気持ち良かっただろ~」
『風呂かぁ~気持ち良かったぞ~tubeNoSUまで洗うてもろて、気の毒なかったわ~!』
※座ってお膝をボリボリ掻く

「母ちゃん!なんで自分で洗わんの!自分で洗えるとこは、自分で洗わないかんがで~!」
『ほんなって、いらんこと言うたら、いかんのかと思うて、じい~として、おったんぞ~』
注※このような、一連の動作を、
《しものしに気を遣う病》
と 言います。

「連絡帳に自分で洗えますって、書いておこう」
従姉妹は、すかさず、ペンを走らせていた。
ヴヴヴ星人が町のデイサービス
なんか…ピンとこない…
オバヤンが ジワジワと既製品になっていく…
なんか…ちょっと複雑な ワタシ。
でも、今は高知で娘達と暮らすことが、1番なんだよ

祖谷弁って
キタナイけど
祖谷弁に
人間の 剥き出しを感じるのは 何故なんだろう

tubeNo……
ワタシには まだ言えない
草 々

































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奥祖谷早春点描 暮らしの早春

2013年02月25日 | Weblog































































































































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奥祖谷早春点描 暮らしの早春

2013年02月23日 | Weblog

先日は失礼いたしました、ほんとに驚きました咄嗟には思い出せず
なんとも面目もなく、取り乱してしまいお恥ずかしい限りでした。
まさか、あのようなところで、あのような形でお逢いしようとは
思いも寄らぬことでした。

貴女も非常に驚いたご様子でしたが、よくも覚えていたものと
感心するやらびっくりするやらでした。

街に居るときはよく散歩するのですが、峠に向かって登り眺めを楽しみ
下り坂をだらだらと下ると湯の町に突き当たる僕には好きな散歩道です
初めてお逢いしてお話をし、楽しいひと時を過ごしたのもこの峠でした
その峠で再びお逢いすることになろうとは神様のいたずらでしょうか。

娘さんとかわいいお孫さんとの連れ立ってのことでしたから、長話も出来ず
お互いに近況を簡単にお話しただけでお別れしたのが心残りでしたね。

ある日貴女が仕事の関係でこの街を1ヵ月後に離れることになったと話され
突然に奥祖谷に一度行ってみたいから案内してくれませんかと云われた時は
まったく吃驚してしまいました。
貴女との会話のなかで、ぼくはあまりにも奥祖谷の事を自慢げに話していた
からでしょうか、貴女に好奇心を起こさせてしまったようでした。

制約された時間内で、しかも2月下旬となれば早春とは言え、雪深くて
寒さも厳しい季節なればと戸惑っているぼくを尻目に、「ほら!福寿草が
もう咲き始めているでしょう、雪と福寿草って素晴らしい風景だわ
野生の福寿草って見たこと無いの、是非見たいわ、案内してくださるわね」
と半ば強引に承諾させられました。

小雪まじりの生憎の空模様で寒かったですが、貴女は意に介することなく
うきうきされていましたね、あまり人に知られていない「福寿草の小径」
美しき小径を雪を被った福寿草がそっと顔を出しているのを見つけては
貴女は小躍りしてまるで少女のように目を輝かしていましたね。

貴女はこの小さな花紀行を思い出に街を離れてぼくの前から去って
行かれました。

あの日からもう、かれこれ10年あまりになるのでしょうか、月日の流れは
いつのまにやらと思うほどに早いものですね
貴女との小さな花紀行を柄にも無く懐かしく思い出したのも、先だっての
思いも寄らない再会に心が揺り動かされたことなのかもしれません。


と、ここまで、とりとめも無いことを書いて、あのときのようにこだわらずに
果たしてこの手紙を貴女に出せるものやら、出せそうもないものやら心のなかで
躊躇っています、おそらく出せずじまいになるかも。
こんなことを考えだしたら、もうこの手紙を書き続ける気持ちがなくなりました。





















































































































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奥祖谷早春点描 暮らしの早春

2013年02月21日 | Weblog

雪間よりすくりと立ちし春の花労苦のうきを暫し忘れむ

み山より幾多の糸を集めけり雪解け水で暮らすさとびと

うきことを雪解の川に流しけれ落合富士の庵のそまびと

嶺おろす雪解の風は寒けれど春を告ぐなる心地こそして


早春の嶺を背負ひて野良仕事

春浅し花をめぐりて庵いづる

薄氷に罅入りし間に弾く声

雪間草野べに見付けて微笑みし

山里の家々めぐる雪解風


























































































山際のほうに石段を積み重ね小さなお堂を立てそのなかに弥勒菩薩が安置されていたが

倒木が圧し掛かりお堂が傾いていた、弥勒菩薩は幸い無傷のようでありご無事に鎮座していた

この弥勒菩薩(子持地蔵尊)がおそらく天保13年の祖谷山一揆の首謀者の一人である

国五郎を祀ったものであろうと思われる

近いうちに倒木を取り払う予定だが、お堂は潰れているし柱は腐っているから

元に直すことは難しいだろう

思えば、いにしえの人たちは過酷な環境のなかにあっても自分たちの智慧を出し切って

一致団結して、置かれている立場で刹に生きたのであろう

「置かれている立場で刹に生きる」はいまの世には希薄なように思えてならないが

自然界の動植物に於いては極あたり前の生き方である

森や山を歩いて自然を洞察して肌に感じ心に思うことは動植物がそれぞれの

「置かれた立場で刹に生きている」ことであり、人もそう在りたいものと思う


大枝の弥勒菩薩(子持地蔵尊)



































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菜菜子の気ままにエッセイ(お通夜と小唄と時々おばちゃん)

2013年02月19日 | Weblog
祖谷地方に昔から伝わる風習の一つに
《夜伽》よとぎ
がある。

集落の中に死者が出ると、その家に親類はもちろんの事、集落の方々も、通夜に集まる。
その光景はお祭りの当家に集まる人の数よりも、多人数になる。
真っ暗な山里の夜。その家だけが、あちらこちらの部屋の蛍光灯が全て灯り
玄関先には靴があふれ、家の中の話し声が、庭先に聞こえてくる。

先日、集落のお通夜に、行った。
亡くなられたのは、おばあちゃん。
元気な頃の、楽しかった思い出がある。集落のお祭りの時、マイクを握らせたら、必ず唄っていた。その唄は、ほとんど下ネタ~~

『ひとつでたほいのよさほいのほーい~
〇△○□△~』※アドリブ下ネタ~爆発~!!!!
次は聞いたことのないような 昔から伝わっているようだと言われる、小唄。半分はアドリブ?
これまた 下ネタっ!

おばあちゃんは、世話好きで、働き者で、いつも笑っていて、私の、大好きな方でした。
そして、通夜の夜。
ワタシは、気が付いた。
……
……
通夜に来ている、集落の人数が少ないことを。
そうなのです。
かなりの方々が、あちゃらの世界に逝かれたり、引っ越したりで
人数が、激減してしまったのでした。

祖谷のお通夜は、亡くなった方が、ご高齢だと、とても、賑やかになります。
ほとんどの方々が、普通に日常の会話を、ペチャクチャと話します。
ひたすら黙って通夜を、全うするワタシは、黙ってはおりますが
やっぱり《耳》は声を拾います。 ワタシの特技になりました。

部屋に二十人位の、昔は若かった男子。
数人の 昔は赤ん坊だった女子。
以下 会話のみ

『なんと、あのレーザー照射は、あらいのうや~』
『あれは昔なら戦争ぞぉ~!』
『お~そうじゃ!そうじゃ!』
※ビールを飲みながらだからね

『まこと、パチンコは、あれは勝てんのうや~』
『前に誰やら、ずっと玉出つづけて、がいに勝ったんじゃと!台めげとったんぞ!
店員来て、止めてくれえって、がいに頼んだんじゃけど、止めんとしたと~~!』
『あの話しは、最後は金額決めて、渡されて、しまいにしたって聞いたぞ~!』
『まあ、パチンコでは、食うてはいけんのうや~~』『そうじゃ!そうじゃ!』

『ネエサン、ぬくいくに来て、座れろよ、そっちは冷やかろうがえ』
※74歳の女子に聞く男子。
『座りよるぞよ~ここは温いわ~~ワタシだって、腐ってもオナゴシの端くれぞよ~~』
……
……
74歳のおばちゃんを、隣で 観察した

腐っては いない…
普通に見て 生きてるから、腐ってはいない。
腐ったら、多分臭う筈…
まだ、臭わないから、やっぱり 腐ってはいない。
腐りかけ…?とも思えない。
頭が、ぐじゃぐじゃになった

最後になりましたが、お悔やみの 言葉は、
『まあ、こちらのしゅうが、ようなかったんじゃって、まっこと〇◇○○◇□☆~』
まっことから 以下の言葉は、口パクです。頭を下げるのみです。
ワタシは、最近は、語尾まで 挨拶します。

『突然のことで、ご愁傷様でした。長い間のお世話、お疲れ様でした』そして、帰り際
『お疲れをためないように、お体気をつけて下さい…』

祖谷に、昔から伝わる風習も、やがて消滅してしまうんだろうなあ。
祖谷独特の美しい葬送の儀が、あるのにね。
全てをある方に託し、この『村の記憶』を、遺して頂こう。
美しい写真と 共に。

ワタシは 腐りかけ?
賞味期限は ゼロか?

消費期限は大丈夫かも?
混ぜたら?大丈夫か?

草 々
おばあちゃんに合掌













































今日の雪












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奥祖谷早春点描 暮らしの早春

2013年02月17日 | Weblog
名頃かかしの里の綾野さんを講師に招いてサンリバー大歩危でAWAKOI会員を

対象にかかし制作講習会があった


































































































































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菜菜子の気ままにエッセイ(おでんと一揆と時々管理人)

2013年02月15日 | Weblog

前略…読者の皆様
謹んで お詫び申し上げます。
早い話しがね…
祖谷一揆がね…
祖谷の歴史がね…
本を見て ノートに書いてね お勉強していたら… … …

ゴメン…
ゴメン~
ごめんよ~!
ごめんなして~!

『アンポンタンには、複雑すぎて~
頭がぐじゃぐじゃになって~~~』
結果…
『お腹がすいてくる』
お土産のお菓子を食べる
再び 本に向かう
結果…
『コーヒーが飲みたくなる』

コーヒーを飲みながらまったりしていると
結果…
『眠た~い!』
と 布団に逃げる

歴史は 奥が深い。
前後関係が ある
資料によっては、内容が 異なる時が ある
脱帽~降参~とは言いたくないので
諦めませんっ!

そんな毎日で ございました。
一揆は 一回ではないのですよ。
そして、余りにも具体的に残されていない
まるで、一揆そのものを、歴史から消し去りたいかのような?過去からの意図を感じました。

そして
一揆首謀者の一族の末裔にあたられる
『こうたろ』様
こいつが、早い話し
『おつむが』良いっ

この前の 新年会を兼ねたプチ歓迎会

わたくしは 途中で、お通夜に行く為に 一時 抜けたのですが

彼の 『歴史を語る』オンパレードタイムっ!
スラスラ
しゃきしゃき
ペーラペーラ

阿波の歴史上の人物が、口からドンドン飛び出す~!

料理をメンバーは 食いつくしていて
わたくしには ストーブの上で 温められた
『おでん』だけが、残されておりました

こうたろ様の お話にテキトーに 頷きながら
頭の中は
『おでん食べたい』

ゆっくりと おでんをお皿に 移動する

お話に…頷きながら おでんを食べる

気分は上々~最高潮で歴史を熱く 語る男子っ!

気分は上々~最高潮で熱いおでんを食う オバサン一名っ!

飲み過ぎて 寝ている元管理人
寝返りを打つ度に、電気ポットのコンセントが 抜ける…
コンセントを握って寝るな~~!
他に 握るもんないんか~~!

と ココロで叫び、
湯呑みに コーヒーを入れる
※カップをだすのが、面倒くさいから
面倒くさい
面倒くさいを繰り返しながら 女は 婆さんに成長する

…で
頂いたお土産を
独り占めして
※テラオの兄さんにも、買ってきて下さっていた。糖尿病が悪化すると
心配なので、わたくしに 二箱下さっても 良かったのに。
ワタシって 友達の病気を心配してあげる…なんて 素敵な女子なんだろう~
主人に 惚れられた理由が わかる~

バレンタインな一日
とりあえず ハートのチョコを お供えし、いつもの 独り言
『食べれんだろう~』そして ワタシの口に入る
《一心同体》完成っ!
愛は いつの時代も
この 同じ 空の下
繰り返されている
愛だけは
資料も文献も必要ない
愛を ココロに
愛を 満タンに
この 病んだ 時代だからこそ
愛を それぞれに
抱きしめて行こうね

1841 祖谷に酔い
1842 祖谷の世に
一揆の風よ 再び時を駆けるが如し

決まった~~♪
草 々









































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奥祖谷早春点描 暮らしの早春

2013年02月11日 | Weblog
天保13年の祖谷山一揆の首謀者として西山の円之助、小川の武右衛門、大枝の国五郎が

3人の集落のお堂に弥勒菩薩として祀られている

当時一揆の首謀者を祀ることは許されなかったので、誰のものか判らないように

弥勒菩薩を建てて祀ったのであろうと思われる

当時、祖谷では地蔵尊信仰が熱心に行われて各集落に多く建てられていたわけで

弥勒菩薩に頭巾を被せて前垂れをかけると地蔵尊と見分けることは難しい

また、弥勒菩薩を選んだのは3人に対して未来に再び現れて村を救ってほしいとの

村人の熱い想いが込められているのではないだろうか

とりあえず、西山の円之助、小川の武右衛門のことを記載する つづく












西山のお堂の傍に祀られている弥勒菩薩(地蔵尊)

















弥勒菩薩

















菩薩の横にある石碑に銘



















銘に 円之助 行年六十一才




















小川のお堂の傍に祀られている弥勒菩薩

















台座の銘
















横にある説明文
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奥祖谷早春点描 暮らしの早春

2013年02月08日 | Weblog

春たちてみ雪の解けにしやまざとは畑打つ音も軽やかなりや

春たちて野べは霞みのわたりけり隣国飛来の公害なりとは

梶ヶ森樹氷採取に漉しにけりフィルター黒しPM2.5なり  (6日の新聞記事を読みて)


徳島大学総合科学部の今井昭二教授(分析化学)が高知県大豊町の梶ケ森(1399メートル)で
採取した樹氷から、大量のすすが観測された。中国で発生している深刻な大気汚染の影響と
みられ、中には呼吸器に影響を与えるとされる微小粒子状物質(PM2・5)も含まれていた。

春たつと思ひよらぬや寒さなり今より雪の舞ひをみるとは


産経ニュース

生態系維持へ対策急務 北アルプス山麓に野生シカが定着 長野  2013.2.8 02:07

北アルプスを中心とする中部山岳国立公園周辺で野生のニホンジカの目撃や活動の痕跡が増え
すでに山麓地域では定着している生息実態が、環境省松本自然環境事務所(松本市)の
調査で分かった。
野生鳥獣対策の専門家らは「貴重な高山植物群をわずか10年で食い尽くされた
南アルプスと同じ状況にならないためにも、まだ生息が低密度であっても駆除するなど
公園内に入り込ませないための対策が急務だ」と危機感を募らせている。






















































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