秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷の初夏

2008年06月27日 | Weblog
定点観測 花の群生地の踏み荒らしは年々酷くなっている
ここ数年観測しているが、どの地点でも同じようなものである

山も例外はなく現代の世相を反映して我勝ちの思想が先行している
完全にマナーは地に落ちたように思える

写真それも接写したいための踏み荒らしが原因の一つであろうか
尾瀬の木道のような場所では接写は出来ず、交換レンズによって
花に近づいて行かねばならないし、一時的に入山規制にした場所で
踏み荒らしが無くなっているようである

とすれば入山において人間の行動を規制する事がいいのかもしれない
いま話題になっている鹿害を人間が駆除しようとしているように。

もう勝手な理屈をつけて好き気ままなことをして自然を楽しむことが
出来ない時期に来ているのではないかと危惧の思いである

奥祖谷の人達はいまジレンマに陥っている
入山者の行動を規制して柵を作れば、公開となるかもしれない、そうすれば
どっと押し寄せ事態は一層悪くなり奥祖谷の宝として維持しきれない可能性もある。
他所から座敷に土足で上がりこんで踏み荒らして何とも思わない今の入山者
に対してお手上げの状態なのだ。


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奥祖谷の初夏

2008年06月25日 | Weblog
梅雨真っ只中の奥祖谷は空雲霧山の自在の変化に心躍り留まることなく
流れ行く風景を眺めては来し方から行き着く先に想いを馳せる。

雨が静かにながれて、雲が激しくながれて
霧がぎしぎし流れて、山がしずかに動いて
山麓が深く息づいて、奥祖谷の初夏が過ぎゆく

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奥祖谷の初夏

2008年06月23日 | Weblog


天狗の池を眺めているのか、想いに耽っているのか一人の年老いた男が岩の上に
座っていた。何時もの長靴を履いている。

彼は雲上寺の宮の内和尚であった、適当に曇りがちの天気であり、時たま爽やかな
風が吹き抜けて気持ちの良い天上の山歩きであった。
和尚は「おおーそうであった」と低い声でうなずいた、「今頃であったなあー
わしの寺に憂いを含んだ綺麗な娘さんが訪ねて来たのは、ああ何という名の人じゃったかな、たしかてらをのヒデさんと菜菜子さんが案内してきよった、おおー
そうじゃあ 江美、、江美さんと云っていたはずじゃー。

なんでも恋人の生まれ故郷を訪ねてこの東祖谷に来たと云っていたな、男はたしか
健二じゃった、あのかわそうな、健二じゃったなあ健二は天女花が好きじゃった
じゃが、江美さん いまはどうしているじゃろう。」

和尚はスクっと立ち上がり歩き出した、そして天狗峠の近くに立って山麓に静かに横たわる東祖谷の集落を眺めやって、深いため息をついていた。
眼下には左に西山とひょうごいしと久保集落が並んでいる、久保の一番下には
M.iyaさんの庵が見えていた。


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奥祖谷の初夏

2008年06月21日 | Weblog
そこはかとなく漂う寂寥は廃家となって久しいことを窺う
標高1000附近の一軒家。

もう生活の匂いさえ感じられない庭に佇みぎしぎしと古に想いを馳せて
風景に融けて失せる。
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奥祖谷の初夏

2008年06月19日 | Weblog
時空に漂う台地はやがて時空の彼方に消え去ることだろう
束の間の風景でしかない台地は静寂。
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奥祖谷の初夏

2008年06月17日 | Weblog
初夏 牛の背 うねりながら広がる天上の笹大地はコメツツジを
点在させる時空間。

現象を幾重にも変化させて流される時空のなかに我も留まる統べも無し
山麓にありし日も、山上にありし日も。
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奥祖谷の初夏

2008年06月10日 | Weblog
鮮やかな新緑を前景に遥かに初夏三嶺を眺めやる梅雨のひと時
秀麗な山容は雨上がりの新緑にいやが上にも映える。








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奥祖谷の初夏

2008年06月08日 | Weblog
山々と霧と風、山里の生活が息づいて耀きを魅せる梅雨
時空のなかで流され一瞬を切り取り現象として留めながら
次の瞬間には吹き抜けていくのでしょう。
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奥祖谷の初夏

2008年06月06日 | Weblog
突然あなたはそこに座して居られた、当然のように座して居られた
がっしりとした御足で大地を掴み、力強い大きな御手でしっかりと
時空を支えて居られた。

あなたは何百年の間あらゆる時空の現象を体験なされ吹き抜け去った事であろう
あなたはそれをじっと観つめて居られた事であろう。

幾年かの後あなたはしずかに往かれることであろう。
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奥祖谷の初夏

2008年06月03日 | Weblog
霧の森 いつのまにか霧 霧が降りて霧が降りてきた
霧の精が静かに降りてきた.

霧の精は森の木々を包み満たしては消えてゆくように
私の身体を満たしては消えてゆくように。
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奥祖谷の初夏

2008年06月01日 | Weblog
山に憧れ山に来て歩きつかれて振り向き来し方にくっきり刻んだ登山道
あの山頂の向こうから越えて歩いた山道。

彼方此方散らばる岩石が目映くひかり、感動の渦潮が身体をうねって吹き抜ける
山を愛して山を夢見て山を歩きて私はこっそりと風景を楽しむ。


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