前略。
昨今の状況でのいつものハードなお仕事を終えて、スーパーに寄る。
私の行動パターンは、シンプルであります。
夕方の食料品売り場か、時々立ち寄るダイソーか、ドラックストア。
が、最近、その小さな町の小さなスーパーで、普段は見かけない雰囲気の方々を見つける。
明らかに、地元ではない。
『垢抜けている』から、すぐに判る。
そして、着ている服が、普段着にしては、お洒落だ。
で、垢抜けない人生を送る私の、あれは二十歳の頃の夏。
同級生4人で一台の車に乗り、剣山に遊びに出掛けた。正確に言えば、見ノ越まで。
その時の同級生3人は皆、大阪と徳島市内に就職していた。故郷への帰省だ。
男子1名に女子3名。
男子が、運転手。車は普通車中古2ドア。私は後部座席に座っていた。
数年の間に、同級生達は、祖谷弁を忘れたのか、会話のイントネーションがどこか違っていた。
数年まで、自分のことをオラと言っていた男子は、何故か軽快に
『ワシッ』と言っていた。
ワシッは、格好つけるみたいに、意気揚々にハンドルを握る。
「うんてん上手〜」と、女子が無駄にワイワイ騒ぐ。
騒ぐ女子は、免許を取得していない。
私は、後部座席で、垢抜けた彼女達の変な阿波弁のイントネーションに、さらされていた。
「菜っちゃん、変わらんねー」
と言われて、変わらなければいけなかったのか?ワタシは、何の言葉で話したら良いのか
気を遣って、黙って後部座席で大人しくしていた。
祖谷は、村の面積が広い。
名頃集落は、1番奥に位置する。
当時では殆ど面識の無い、知らない村人達だ。
あの時代はあちこちで、道路工事をしていた。
車の中で、その土木作業員の方々を見ながら、珍しい光景でも見るように
彼女達は、キャーキャー盛り上がっていた。
私は、見慣れた日常だったから、無駄にはしゃぐ必要も無かった。多分、顔は仮装行列の時の表情。
名頃に差し掛かった時に、道路工事をしている、現場を通りかかった。
一本のホースみたいな黒い線が、道を遮っていた。
意気揚々に運転していた男子が、その前で、止まった。
「ごっついなあ?何しょんだろ〜」
「踏んだらあかんよ〜」※みたいな、会話だった。
彼女達も、男子も、誰も作業員に聞けないまま、車は停止したままだった。
一人のおばちゃん作業員が、私達の車に気がついた。観光客を見るような
低姿勢で、お辞儀をしながらこちらに近づいてきた。
ワタシは運転席の窓が開いていたので、後部座席から身を乗り出して、大声でおばちゃんに聞いた!
「おばちゃん〜すみませんー!!ホース踏んでもかんまんでー」
おばちゃんは、表情を緩めて、
「かんまんでよー、通ってよー」
と言ってくれた。
車は無事に発進したが、間髪入れずに
『もうー菜っちゃん!わたしらが、祖谷の人間ってバレたでえー!』
『おららが、地元ってバレたじゃないかー、ふう悪かったわ!後ろから、いがるなよー!』
…祖谷弁…忘れてないじゃないか!!
イントネーションも、祖谷弁じゃないか!!
『もんてこいよ』
と言ってあげられない。今の状況。
観光客が激減し、排気ガスの少なくなった道を察知するみたいに
異常に増えた野生動物の幹線道路への侵入。
田舎は大丈夫だろうと、早朝から普通に入ってくる県外ナンバー。
経済優先のこの国のリーダー達。
痛みを全く共有することなく、火事場泥棒みたいに、画策ばかりを繰り返す。
こんな時に、何の役にも立たない、議員なんか、要らない。
「緊急事態国会議員特別寄附金法案」とか、成立させて、
手厚い手当てを投げ出して、こんな時にこそ、庶民に還元して、暮らしを守れないものか。
最大の危機に於いて、このお粗末な展開。
昔、校舎のトイレの前の手洗い場の蛇口に吊るされていた、
オレンジのネットに入っていた、形のチグハグだった石けん。
あれのあった意味が、つくづく判った。議員さんより、石鹸の価値が高いっ。
昔の方々の経験に基づいた苦言に間違いはないように、素直に忠告に従おう。
田舎は大丈夫。昼時にはどこかは営業してるとか、自分本意で田舎を舐めてはいけません。
みんな、自粛して、ギリギリを通り越して、頑張ってます。だから、今は
『絶対に、来たらいかんぞー』
以上、わたくしからの、今時の苦言でございました。
追伸・満員電車は、三密ではないのか?
満員電車は、行動範囲ではないのか?
県外ナンバーばかりに捉われて、変な方向に向かって攻撃しあって、
人間同士が操られて、おかしいと思わないの?
みんな、冷静になろう。冷静になって、頭を冷やそう。
そして、私は叫ぶ。秘境の片隅で一人叫んでみる。
コロナの どつぼれよ〜〜〜!
かしこ
昨今の状況でのいつものハードなお仕事を終えて、スーパーに寄る。
私の行動パターンは、シンプルであります。
夕方の食料品売り場か、時々立ち寄るダイソーか、ドラックストア。
が、最近、その小さな町の小さなスーパーで、普段は見かけない雰囲気の方々を見つける。
明らかに、地元ではない。
『垢抜けている』から、すぐに判る。
そして、着ている服が、普段着にしては、お洒落だ。
で、垢抜けない人生を送る私の、あれは二十歳の頃の夏。
同級生4人で一台の車に乗り、剣山に遊びに出掛けた。正確に言えば、見ノ越まで。
その時の同級生3人は皆、大阪と徳島市内に就職していた。故郷への帰省だ。
男子1名に女子3名。
男子が、運転手。車は普通車中古2ドア。私は後部座席に座っていた。
数年の間に、同級生達は、祖谷弁を忘れたのか、会話のイントネーションがどこか違っていた。
数年まで、自分のことをオラと言っていた男子は、何故か軽快に
『ワシッ』と言っていた。
ワシッは、格好つけるみたいに、意気揚々にハンドルを握る。
「うんてん上手〜」と、女子が無駄にワイワイ騒ぐ。
騒ぐ女子は、免許を取得していない。
私は、後部座席で、垢抜けた彼女達の変な阿波弁のイントネーションに、さらされていた。
「菜っちゃん、変わらんねー」
と言われて、変わらなければいけなかったのか?ワタシは、何の言葉で話したら良いのか
気を遣って、黙って後部座席で大人しくしていた。
祖谷は、村の面積が広い。
名頃集落は、1番奥に位置する。
当時では殆ど面識の無い、知らない村人達だ。
あの時代はあちこちで、道路工事をしていた。
車の中で、その土木作業員の方々を見ながら、珍しい光景でも見るように
彼女達は、キャーキャー盛り上がっていた。
私は、見慣れた日常だったから、無駄にはしゃぐ必要も無かった。多分、顔は仮装行列の時の表情。
名頃に差し掛かった時に、道路工事をしている、現場を通りかかった。
一本のホースみたいな黒い線が、道を遮っていた。
意気揚々に運転していた男子が、その前で、止まった。
「ごっついなあ?何しょんだろ〜」
「踏んだらあかんよ〜」※みたいな、会話だった。
彼女達も、男子も、誰も作業員に聞けないまま、車は停止したままだった。
一人のおばちゃん作業員が、私達の車に気がついた。観光客を見るような
低姿勢で、お辞儀をしながらこちらに近づいてきた。
ワタシは運転席の窓が開いていたので、後部座席から身を乗り出して、大声でおばちゃんに聞いた!
「おばちゃん〜すみませんー!!ホース踏んでもかんまんでー」
おばちゃんは、表情を緩めて、
「かんまんでよー、通ってよー」
と言ってくれた。
車は無事に発進したが、間髪入れずに
『もうー菜っちゃん!わたしらが、祖谷の人間ってバレたでえー!』
『おららが、地元ってバレたじゃないかー、ふう悪かったわ!後ろから、いがるなよー!』
…祖谷弁…忘れてないじゃないか!!
イントネーションも、祖谷弁じゃないか!!
『もんてこいよ』
と言ってあげられない。今の状況。
観光客が激減し、排気ガスの少なくなった道を察知するみたいに
異常に増えた野生動物の幹線道路への侵入。
田舎は大丈夫だろうと、早朝から普通に入ってくる県外ナンバー。
経済優先のこの国のリーダー達。
痛みを全く共有することなく、火事場泥棒みたいに、画策ばかりを繰り返す。
こんな時に、何の役にも立たない、議員なんか、要らない。
「緊急事態国会議員特別寄附金法案」とか、成立させて、
手厚い手当てを投げ出して、こんな時にこそ、庶民に還元して、暮らしを守れないものか。
最大の危機に於いて、このお粗末な展開。
昔、校舎のトイレの前の手洗い場の蛇口に吊るされていた、
オレンジのネットに入っていた、形のチグハグだった石けん。
あれのあった意味が、つくづく判った。議員さんより、石鹸の価値が高いっ。
昔の方々の経験に基づいた苦言に間違いはないように、素直に忠告に従おう。
田舎は大丈夫。昼時にはどこかは営業してるとか、自分本意で田舎を舐めてはいけません。
みんな、自粛して、ギリギリを通り越して、頑張ってます。だから、今は
『絶対に、来たらいかんぞー』
以上、わたくしからの、今時の苦言でございました。
追伸・満員電車は、三密ではないのか?
満員電車は、行動範囲ではないのか?
県外ナンバーばかりに捉われて、変な方向に向かって攻撃しあって、
人間同士が操られて、おかしいと思わないの?
みんな、冷静になろう。冷静になって、頭を冷やそう。
そして、私は叫ぶ。秘境の片隅で一人叫んでみる。
コロナの どつぼれよ〜〜〜!
かしこ