秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(ヴィヴィヴィ星人・土佐に行く~)

2011年05月04日 | Weblog
連休の二日間、バアバ様の娘達一族が、高知から帰省した。日帰り族も含めて
賑やかな合計9人の全員集合だった。
バアバ様は、親心か、無理をして、頑張って、大量の祖谷の
〈お煮しめ〉を作っていた。
頑張りすぎて、疲れ気味だった。
バアバ様が、普段と少しでも違えば、私は、すぐに気がつく。

二年前も、高血糖で倒れた時も、そうだった。
二年前の4月。
高知の娘達家族と、イチゴがりに出掛けた。バアバ様は、少しの段差で、つまづいた。
それは、よくある事だったのだけど、
〈表情〉が私には、いつもと違って見えた。
〈目のチカラ〉も、
なぜか、いつもと違っていた…。

広場の丸椅子に、座って、休憩した。バアバ様の娘達が、とりあえず、飲み物を買いに行った。

私は、バアバ様の隣に座り、気になったので、とりあえず、バアバ様の腕をとり
脈拍を、計っていた。

バアバ様は、普通に、目を開けたまま、後ろに倒れようとした。
私は、慌てて、腕をしっかりと、握りなおし、身体を支える事が、出来た。

あの時、私が脈拍を、とっていなければ、バアバ様は、確実に、頭からコンクリートに
後ろ向きに、倒れていたと思う。

あの日が、バアバ様の
〈救急車デビュー〉
だった。
あの日から、バアバ様は、糖尿病の事を、
〈イチゴに食いつかれた!〉
と言い勝ちするように、なった。
糖尿病の事を
〈イソゲエナ病気〉
と、病名を、スリカエた。

この二週間程、
歩き方が、かなり危なっかしい感じだった。
そして、今朝。
庭で、また、後ろ向きに、転んだ。
従姉妹いわく、声がして、顔が見えたのに、次の瞬間、顔が消えた!
との 解説だった。
解りやすい、解説だった。

お昼ご飯を、狙って訪ねた私に、従姉妹が転んだ場所を、指差しながら、言った。

『ほら~あるろ~転んであそこに お尻ついたがで~~~
まだ、お尻の形、残っちゅうが~~』

バアバ様は、椅子に座って、休んでいた。

やっぱり、二年前と同じ、いつもと違う表情だった。

「おばやん、二週間くらい、高知に行かんけん?」
私が、言いだした。

『ようえ~高知か~』
「今日、一緒に連れて行ってもらったらええわ~!」

『戻り、よわるわの…どんがにして、もんたらエエンぞ…?』
バアバが、聞く。

「大丈夫~!菜菜子が必ず迎えに、行くから!お茶摘みまでには、迎えに行くから!」

おばさんは、
今日、娘達家族と、共に高知に、行きました。
お盆、正月以外で、
高知に、向かったのは、初めての事でした。
おばさんは、着替えの荷物を、用意しながら、一枚のエプロンを、私の前に、持ってきました。

『これ…誰ぞに、さらでもろたんじゃわ~菜菜子さん、使えや~綺麗なぞ~』

紺色の、ブランド名の洋風エプロン。
確かに、ヴヴヴ星人には、似合わない…

ありがとうと
手にとり、不意に泣きそうになった…
書いている、今も、涙が零れてくる…

こんな風に
こんな感じで
誰もが、家を諦めていくんだ。
在宅生活を、諦めていくんだ…

身体を、少しずつ、壊しながら、
歳を重ねると言う事は、
日々、ジワジワと、
被災していくような…そんな 風に思えた…。

誰かを守る為には、
自分自身が、強くなければ、絶対に無理なんだ。

二週間の間に
パワーを充電して、
頑張らないと、イケないワタシ!
守りたいものは、
イッパイ・イッパイ、あるのだけど…
甲斐性が ヌアイっ!

今 一度
自分を 洗濯するがじゃあ~
ガンバレ ヴヴヴ星人!
















コメント
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