秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(告知・ありがとう〜感謝祭)

2023年02月12日 | Weblog
前略。
読者の皆様、その後お変わりございませんか? 
極寒の景色を撮りに行く勇気もなく、無難をこよなく愛する私の筆不精をお許し下さい。
と、主様も、多分申しております。

祖谷の相変わらずの歳時記の様子は、てんご新聞で伝わっているかと思います。
そのテラオのアニさんが、数年前から時々口にしておりました、ある計画がございます。
『生前葬をやりたい!』

東祖谷山村の歴史に於いて、生前葬を執り行った方は、多分いないと記憶しています。
「面白そう!やろう!やろう!」すぐに賛同いたしました。
数ヶ月して、正式に言えば、先月。
「わたし、弔辞読むわ!」⁂頼まれてもいないのに。
と話した時に、アニさんは、速攻言いました。
『そんなんはイラんわ!感謝祭じゃけん!』

生前葬はいつのまにか、あの脳みその中で、感謝祭に変わっていました。
生前葬も、感謝祭も意図するものは同じです。
自分が生きてこられた事を、周りの方々に自分が生きているうちに、
直接感謝を伝えると言うものです。

自分が死んで言葉を伝えることも出来ず、参列してほしくない人にも死顔を拝まれ、
自分がこれまで出費してきた冠婚葬祭費も自分には還元されない。
これが今の一般的な葬儀の現状です。

お香典を受け取りません!と故人が香典を辞退しても、故人に対して借りをつくっている人は、
返してしまいたいのが世の常。
逆なパターンもあります。2倍3倍返しも、珍しいことではありません。
この村は、交際費にトコトン、手厚い!

兎に角、亡くなっても、自分の思い通りにはならない。 
その点、生前葬、感謝祭は、本人が主催者なので、思い通りに出来る。
現時点での問題点は、参加者の人数でございます。

全国から?参加して下さるので、数が読め無い。
でも、豪華な弁当は手配しないので、ご安心ください
大切な事を事前にお知らせしますが、アニさんに日頃の地域おこしの感謝を込めて、
金一封を持参したい方々がいても、その金一封は、1円も受け取らないとの事です。

アニさんが決めている、信用しているNHK、間違えたっ!NPO団体に寄付するそうです。
だから、金一封は、てんご新聞の送料にも年末のテント代にもペンキ代にもなりません。あしからず。

感謝をする側だから、受け取らない!言い分はお見事です。
野鳥のご馳走ヒマワリの種が200円値上がりし、悲しい思いをしている私とは、
天と地の金銭感覚。まことに、羨ましい〜!

感謝祭の日程は、次のてんご新聞でお知らせすると思います。
少々お待ちくださいませ。

少しずつ、福寿草も顔を出し始め、季節は春を迎えます。
政治もメディアも地域の年中行事も、同じことを繰り返すだけの毎日。
疲弊していく環境に、増え続ける犯罪。環境が人相を造るのか?

昔、じいやんが言っていた、『世の中で裏の無いものは、水だけじゃ』
半世紀以上も前に、じいやんは、判っていたんだ。この世界のからくり。
空き家は続くよどこまでもー、

ほどほどに 生きていくことが目的ならば、この閑散とした村は、満更捨てたものではない。
同じ習慣の繰り返しが、その人の一度きりの人生になる。
今、貴方は、誰に感謝していますか?

今、浮かんだその方に、ありがとうを届けよう。言葉を覚えているうちに、届けよう。
そんなこんなで、ありがとう!
              草草





















































コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする