秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(今年のお盆の独り言)

2020年08月16日 | Weblog
酷暑が続いておりますが、皆さま如何なお盆を迎えましたか。
祖谷は観光客で、どこもかしこも、混み合っております。
すれ違う車のナンバープレートをついつい確認してしまう、変な癖がついてしまいました。

毎日が何処かしら不安定で、見たことの無い映画の中で、
漠然と生活しているみたいな、そんな感覚です。

そんな不安定な日々。芸能人の三○春馬さんが、突然自ら生命を絶たれました。
私の生活とは何の接点もありませんが、私はあれから、ずっと胸が痛んでおります。
私の中で、21年前の10月の朝の、あの日の記憶が、フラッシュバックされました。

彼のいなくなった現実を、ずっと生きてきながら、それを再び時系列で思い出してしまい
ココロが宙に浮いています。
人は必ず、生命を終えます。

これまでの人生に於いて、身近な方々で、15人以上の自死された方を(利用者も含め)存じていますが、
「寿命」が尽きたのだなあと感じる方々と、それとは全く異なるものを感じた方がおります。

今回の彼の死は、妙に割り切れないものを、感じます。
21年前。友人だった彼の突然の死。その時の衝撃と似ています。
彼が生命を絶つ前に、何がそのスイッチを押したのか。誰が何を言ったのか。
彼が何を聞いたのか。

あの日の朝。そして、通夜。告別式。
様々な憶測が飛びかった村の数日間。
彼の友人も私も、彼の死の中で、一つに繋がっていた。

そして皆が、同じ思いで彼の現実の死に、ただ唇を噛みしめながら、祈った。
神様。彼を戻して下さい。
神様。彼を生き返らせて下さい。

彼が生きていたのなら、私の人生も、どんなふうに動いていたのだろうか。
考えても仕方がないのだけど、錆びたギターを眺める度に、想い出してしまう。
米津さんの音楽に触れたら?彼は何と言っただろうか。

「才能じゃ〜腹立つくらい、羨ましい!」
なんて言いながら、とりあえずギターをチューニングして、やっぱり肩を揺らしてから、
首も少し左右に振って、弾くのかな?Cから始まるギターコード。
やっぱり、CとGのメロディはセットになると、最強だねー。

最近は複雑なコードも増えてね、Fなんてまだ簡単なほうだったよ。
相変わらず。ゆずも良いけど、G R e e e e Nも良いよねー。
音楽の話が溜まりすぎて、私はあの世に行って会うことが出来たと?
しても、全部忘れてしまうよ。多分。

ずっと彼岸を、生きている。
ずっと彼岸の中を、生きてきた。

死ぬ気でやれば、何でも出来ただろう!
死んだつもりで選択したら、他の道を選んで、生きていけただろう!

とか、第三者は簡単に口にするけれど、それが出来ないから、
死を選ぶのだということを、覚えて於いてほしい。


大切な友人を失い、失意と葛藤の中で茫然自失している方達。
「ずっと一緒に、歳をとりなさい。ずっと忘れないでいてあげて。
忘れないで生きていくことが、何よりの供養になる筈だから」

故郷に帰省出来ない方。
友人に会えない方。
家族に会えない方。
暮らしの目処のたたない方々。

休日を楽しめなくて、ずっとストレスを、抱えている方々。
我慢は、自分自身を強くしてくれる、最強のアイテムになるから。
今は頑張ろう。ココロだけは、病まないでいよう。
死はゼロであり、ゼロは永遠に0のままなんだ。

って、ワタシが一番、病んでいるではないかっ!
ワタシが私を励まして、どうするんだ。

百日紅の花は、小さな幾つもの花が群がる様に咲く。
花の一つ一つは、儚げで。それでも一斉に咲くと強くて、真夏の太陽の輝きを浴びながら、
風のままに揺れている。百日紅の季節。記憶が揺れる季節。
そして、また、愛車が故障した。
貧困は更に 続いていく。

今年も、
多くの魂に、心より合掌致します。 



  
           草草
       
 









































        
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早朝の山里歩きに初秋の匂いを感じて

2020年08月08日 | Weblog
早朝の山里の花たち、ようやっと、葛の花が咲き始めた、
大きな葉に隠れるようにひっそりと咲いている、

優しく美しく秋の七草として山上憶良が詠んだのもわかる気がする
暦の上で立秋を迎えると、途端にヨメナ(嫁菜)に出逢うものだ
いつも今か、今か、との思いで目を凝らして歩いていて、出逢うとうれしいものだ

昔、春に若菜を摘むうつくしいひとを思い浮かぶ、ほのぼのとした、名前だなあ
梶の木の青い実が赤く熟し始めていた、去年だったか、一粒採って口に入れたが
すごく甘かったのを覚えている、、暑いさなかにありながら
初秋の匂いを嗅いだ早朝の歩きを楽しんだ


























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