ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

豆腐メンタル

2015年03月09日 23時40分23秒 | Weblog
ここ最近で著しい発展をみせるバーチャルリアリティの技術であるが、
体験した人に言わせると、視覚情報をジャックしただけとはいえ、当人の
『経験』として刻み込まれるほどのインパクトがあるとのことらしい。
夢で見た出来事が目覚めた後にも本当のことのように感じられるような、
そんな感覚であろうか。

フィクションの世界では、そのバーチャルリアリティは更に進化し、
五感はおろか、身体感覚すら擬似的にもたらすものとなっているが、多くの
それらSF作品でも題材となっているように、ほんの少しさじ加減を変える
だけで、それは悪魔のツールへと変貌する。
例えば洗脳や、トラウマを植えつけたり、精神を破壊したりすることが
実にいともたやすく行い得るからである。

最近特に思う事は、人間の精神の、それ自体は実に柔らかで繊細極まる
ものであるということ。ある人にとって決定的な経験であったり、感動で
あったりというものは、往々にしてその精神の剥き身に影響を及ぼしたから
であり、それが鮮烈で甘やかであればあるほど、どうしても人はそこから
離れる事が出来なくなる。

ただ、そこまで人の精神に直接影響を与えるというような事は、普通の
手段ではなかなか辿り着けない。精神的にも肉体的にも、物質的にも
時間的にも多くの障壁があるからである。
しかし、上手い手を講じて手っ取り早く直接人の精神の奥底に影響を
与える事ができたならば―それはほんのちょっぴり刺激的な何かでいい、
簡単にその人間を精神的に屈服させることができると言うことでもある。

そしてそれを実現しうるかも知れないのが、七面倒なプロセスや疲労を
一瞬で吹き飛ばして『経験』や『体感』を補正ナシで叩き込む、件の
バーチャルリアリティという話である。
『きっと神サマにだって、すぐに合えるゼ。コンビニ行くより簡単だ』

さすがに視覚をジャックしただけではこうはならないし、作り手もこれは
想定内であろうから、今後安全策をどんどん固めていく事と思われる。
上では負の側面で想像できることばかり書いてきたが、もちろん恩恵も
計り知れないものがある。人の肉体が時間や物質のくびきから開放される
可能性すらある。

それにしても、人間の感覚器や手足といった多くの器官は、外界からの
精神や脳への影響を緩和するのが目的の一つなのではなかろうかという
気持ちすら沸いてくる。 多分杞憂であろうが。
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体力不足

2015年03月08日 23時06分16秒 | Weblog
徒歩数分の所にあるスーパーで買った5kgの米を、家まで運搬するだけで
一苦労し、少し悲しい気持ちになる。
雨で片手がふさがっていた事や、ビニール袋に入れていたために手や腕への
食い込みがきつかったという言い訳もあるが、いずれにしても今後どう
すれば良いのか考えざるを得ない状況になった。

米を買いに行く際には、カートを用意するとか、食い込まないように
持ち手部分の幅が十分にあり、柔らかい素材が用いられた買い物袋を用意
するとかせねばならないのだろうか。
運搬に際して、肩に担ぎ上げるのが一番楽、かつ道具を必要としない
方法であるのだが、今までで周囲を見渡す限り、この方法で買った米袋を
運搬している人をまるで見たことがない。なぜだ。

そもそも、日常において重い荷物を肩に担いで運搬すること自体が
(半ば非文明的として)憚られる空気があるように感じられるのは、気の
せいであろうか。

ともあれ、力の衰えには抗いきれないので、それを補うべく知恵と工夫、
そして金の力を今後より磨いていこうと痛感した次第である。
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大義なき戦い

2015年03月07日 23時13分37秒 | Weblog
アニメでやっている『艦これ』について、戦争色を廃したせいか、良く
分からない感じだったので、覚書と自分自身での整理も兼ねて記す
こととする。

元々海の底で独自の文化と勢力を築いて(平和に暮らして)いた深海棲艦
と呼ばれる存在が何らかの理由により、地上に住む人類と接触するも、
お互いの言語、感情、利害、展望諸々の不一致により、交戦状態となる。

その深海棲艦というのが、いかような存在で、いかような理由により
地上に侵攻するに至ったのかについては良く分からないが、作中でそれを
示す描写はおろか、言葉や文字による感情の発露などが見られなかった
ので、猛獣に近い存在と捉えた方がしっくり来るかも知れない。
おそらくは海底環境の変化により、住処を追われた彼らが新天地を求めて
進出したが、そこが既に地上の人々の領域(漁場)で、色々と話が
付かなかったために血なまぐさい争いに発展したのではないか。

そして個々の戦闘力と知力、そして統率が取れていると言う非常に厄介な
性質から、軍隊を派遣して“駆除”しなければならないという話では
なかろうか。

つまり、色々な艦艇を擬人化した彼女らは、漁師の安全のため、害獣の
動きを抑えるべく働いている、軍隊というよりはハンターに近い存在と
言えよう。
これならば戦争色が薄い理由も、どことなくゆるい雰囲気も、何となく
理解できると言うものである。


あと、敵勢力に空、海にあたる部隊は確認できたが、揚陸艦のような
陸の部隊が見当たらず、地上施設の制圧は念頭にないのではないかと
推察される。
と考えると、和解の道は意外と開かれている可能性はある。あとは
話さえ通じれば、不可侵条約を締結することも不可能ではなかろう。
どうせ彼らが深海を追われた理由も、地上の人間が海底資源を濫掘した
とか、汚泥の流出や化学物質の投棄による汚染が原因、とかであろう。

なお、なぜ女性ばかりなのかは知らぬ。
そもそもこういった話につじつまを求めること自体、本来野暮であろう。
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化学変化

2015年03月04日 23時34分56秒 | Weblog
湿気たタオルをパネルヒーターで強制乾燥させたら、年季の入った雑巾に
僅かな焦げ臭さフレーバーが足されたようなにおいを発するようになり、
多少の悪臭は大丈夫だという自負がやや揺らぐ。

そもそも普段洗濯機にかけて、干した時には、たとえそれが部屋干しでも
こうまでにおいを発する事はないのに、ちょっとヒーターで乾かしただけで
タオルが雑巾に変わるというのは、実に不思議である。
魚をレンジで温めると生臭くなるとか、そういう変化が起きているとでも
いうのだろうか。

調べてみると、木綿という繊維はそれ自体の耐熱性は高いほうであるが、
一定温度以上の環境下ではカビが生えやすくなるという。
精々数時間乾燥させただけでカビが繁殖するとは考えにくいが、においが
発生したという結果がある以上、雑菌などの何かが急激に増殖した可能性は
ある。

とりあえず雑巾化したタオルは、真の雑巾として第二の人生を歩んで頂こう。
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思いつき程度

2015年03月02日 23時42分25秒 | Weblog
一部先日の続きになるが、画集なども含め、よく読む本にはカバーを
かけるようにしているが、市販のものではぴったり合わないことも多いため、
いきおい自作することとなる。

紙などはそれこそチラシでも、100均のラッピング用のものでも良いのだが、
それを裁断する際にペーパーナイフが役に立っている。

そんなペーパーナイフであるが、薄めのステンレス版二枚でフェルトや
スポンジ状の、水を含む素材を挟んだ構造にすれば、更に具合が良くなる
のではなかろうかと、不意に思い立つ。
ペーパーナイフは紙を割り裂く道具であるが、そこに水を打てば、より
少ない力で美しく決まるのではないかという寸法である。
紙という素材は、大体湿らせると極端に強度が低下するはずである。

もちろんまだ構想レベルで机上の空論であるが、誰かが既に作っていて
製品として出ていたり(そして失敗していたり)するかも知れない。
そもそも、このデジタル全盛のご時勢にアナログ極まる文具の改良とも
つかない改造に、需要などないかも知れない。

でも、思いついたからにはこうして書き留めないと消え去ってしまう
ものでもあるので、物笑いの種を承知で記しておく事とする。
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実用性

2015年03月01日 23時17分27秒 | Weblog
気が付いたら三月になっていた。諸々の更新が待ち受けているが、じっくり
一つづつ対処していこうと思う。

話は変わり、最近順調に本棚を埋めつつあるエロ漫画の単行本であるが、
実用に際して、やや使いづらいのではないかと思うに至る。
雑誌の時は目一杯開く事ができ、料理のレシピ本のような使い方が出来る
のだが、単行本ではサイズや装丁、紙質の問題でかなり本を痛めるような
扱いを求められてしまう。実際は大丈夫なのかも知れないが、少々危うい
印象があり、えいやと広げるのは非常にためらわれる。
片手でずっとページを保持しているのも疲れるし、手汗がひどいと
カバーがよれて、物悲しい雰囲気を醸してしまう。

これはやはりデジタル化が最適解であると身をもって感じる。
タブレット(電子書籍)であれば、ページを保持するために手を使う必要が
なく、場所もとらず、いざという時は端末から消すのも容易である。
その気になれば時勢に応じて内容を更新するということすら可能であろう。

ただこうした潮流に対抗してか、特にエロ漫画業界では書店特典が非常に、
そう、非常に充実しているため、ファンとしては悩ましいところでもある。
実際最近出た単行本は、ウェブ通販とかではなく、わざわざ書店を行脚して
特典を獲得している。

エロ漫画でハードカバーのものが存在しない辺りには良心を感じるものの、
世の中も便利になり、小さなところの技術も大きく向上したのであるから、
所詮エロなどと言わずに、より便利で使いやすいものへと変えていって
欲しいものである。
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