ゑの巣

ここでは管理人個人の日々の妄言、妄想、創作などを世に晒しています。ごゆるりと。

毒視線はあるのか

2015年09月20日 23時21分34秒 | Weblog
ファンタジーものの物語やゲームなどでよくある表現の
『目を合わせたら死ぬ』という状態が、いかなる原理によって
引き起こされるかについて、考えてみると良く分からないことに
気付く。

視覚によって効果が発揮される以上は、毒とか毒ガスの物質による
作用ではないだろう。例えば鼻や口からであればそこから毒となる
成分が取り込まれ、体内に回り神経や肉体機能に傷害を引き起こし
毒のその猛威を発揮するに至るのだろうが、視覚に関してはモノを
見てから脳へ伝達される物質がない。
その論法で行くと、『聞いたら死ぬ音声』というのも、物質が
介在しないという同様の理由で不可能という事になる。

物質的な線がないという事ならば、あとはもう暗示であるとか、
催眠によって死に至らしめているということしか浮かばない。
ただ、魅了してされるがままの状態にしてから、致命的な行動を
命じるという方が確実性が高いと感じる。そもそも、直接生命活動を
自ら停止させるという本能に背くような強烈な命令を、催眠レベル
で行えるのかという疑問がある。

藤田和日郎の作品『邪眼は月輪に飛ぶ』では、目が合うどころか、
その目を(動画や写真越しであっても)見たら死ぬというキャラが
登場していたが、そのからくりは作中で言うところの“呪毒”で
あるとしていた。つまりは未知の、少なくとも化学的には未解明の
人を殺しうる何かである。

確かに、人は他者の視線を僅かながらにも感知できるような所も
あり、単純に視覚そのものも未解明の部分があるかも知れない。
前でも少し触れたが、音声によるものもまたしかり。
悪用はされて欲しくないが、まだ何かあるのかと思うと少し
ワクワクする、
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