自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

夫の介護  2 プライドを捨てて!

2018-11-20 08:50:57 | 図書メモ


P.49 回復期のリハビリに入る前に、スクリーニングと言われる
   患者の状態や病状の確認が行われる。しかしK(ご主人の名前)は
   認知機能と言語機能のテストを
   「そんなこと、やってられるか」と拒否してしまった。

   このプライドの高さも、Kのリハビリが遅々として進まなかった
   理由かもしれない。


P.50 (中略)プライドが邪魔をしてリハビリスタッフ、特に
   若いスタッフの言うことを聞こうとしない。

   「アイツは生意気だ。何であんな若いヤツに教えてもらわなければ
   ならないんだ」

   社会復帰を目指す大切なリハビリ期間にその態度では、
   回復が一歩も二歩も遅れるのは言うまでもない。
   Kは頑なにその姿勢を崩さなかった。だから今も話すことに苦労している。

   (中略)病に倒れた瞬間にプライドなんか早く捨てた方がいい。
P.51 そうすればリハビリはスムーズに進み、また以前と変わらずに
   友達と話せるようになる。胸の内を聞いてもらえる。

   それが自分自身と周りの心にどれだけの安らぎを与えるか。
   Kの発音に苦しむ姿を見る度に思うことだ。

医師は、ある意味で「迷える羊たちを、安心な場所に導く羊飼い」のような
存在なのでしょう。患者から感謝され、取り上げた赤ちゃんや家族からも
長く感謝され続けることでしょう。
そんな立場から、若いスタッフの言うことに従って、<辛いリハビリ>に
取り組むことは、かなりの精神的苦痛を伴うことらしいのです。

でも、将来の復帰を考えれば、プライドを振り回すことの
損得勘定は、しっかりして貰わねばなりません。
この辺の励まし方、または現実を、お互いに知っていることが大事です。
コメント
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