Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

散財日記

2009年08月31日 | CD批評
安達久美 Club PANGAEA「Little Wing」
散財とは言っても、資金効率の最適化を図るべく、購入不要なるCDはまずはレンタルCDで、という宗旨換えをしたため、これも購入せずレンタルしただけ、である(しかし、少額とは言え、散財ではある)のだが、最近は全くといっていいほど聞いていなかった、所謂J-Fusion(この呼び方、タダでさえFusionなる軽薄な響きにJ-がついてさらに印象悪化な)を久々に聞く。この方、女性ということでそれなりに脚光を浴びている(少なくともSS対比では)ようだが、バークリーでスコヘン(スコット=ヘンダーソン)に習っていた(このこと自体はすばらしいことと思料)とのことながら、「で、貴方の本質は?」という内容。フレーズもそうだが、曲調までスコヘン(というかトライバルテック)では、一体何なのか、という印象。それもオリジナルを超えているのであればまた良いが、学生のコピーバンド程度であって正直がっくり。リスペクトの域を出ないのであれば、それは自己満足的に非商業ベースでやるべし。ある意味のノブリス-オブリージュ、つまり、女性→コマーシャル的にはマル、という部分を充分に活用している(少なくともオッサンバンドなるSS対比では...)のだから、それ相応のオブリージュも負うべきではないか。どうしても身内(同国籍)には辛くなってしまうが、本来黒子であるべきのスタジオミュージシャンに見るべき人が多いのは、このような事象に対する自然なリスナーへの反応か、とも思ってしまう。とは言え、見極めのため、今後はライブ盤も聴くべきか(当然貸CDにて)。