こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

年間第17主日(ルカ11:1-13)求めなさい。探しなさい。門をたたきなさい。

2022-07-23 | Weblog
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こうじ神父
「今週の説教」
2022/7/24(No.1190)
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年間第17主日(ルカ11:1-13)
求めなさい。探しなさい。門をたたきなさい。
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田平教会は、小教区内の信徒の新型コロナウィルス陽性判定報告を受けて臨時の役員会を開き、年間第17主日と、年間第17週週日のミサを中止することにしました。ここ一週間の長崎県の感染状況を考えれば、誰が感染してもおかしくないし、感染対策を続ける中で感染したことを誰も責めることはできません。受けとめていきましょう。

さて福音朗読は、イエスが主の祈りを弟子に教える場面と、粘り強く祈り求めることが教えられています。このミサ動画を観てくださっている信心深い信徒にとって、今日イエスが教えてくださることは何も異存が無いかも知れません。しかし、お世辞にも信心深いと言えない中田神父にとっては、粘り強く祈ることを教え諭すのは後ろ指を指される思いがします。「信心深くないあなたに説教されたくない」と言われてもしかたがありません。

そんな中田神父ですが、「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる」(11・9)この体験が無いこともありません。数少ない体験を通して、信心深い皆さんが今週の福音朗読を味わう助けになればと思います。

私の中で「一度でいいから体験してみたいこと」と言えば、司祭叙階式の日の教話ということになります。叙階の秘跡を受ける人と、集まった会衆に向けて、この日の心構えを語るお話です。たいていは、受階者の所属教会の主任司祭が引き受けます。

ですから赴任した教会に候補者がいることが大前提です。なかには巡り合わせが良くて、赴任した二つの教会で司祭叙階の対象となる助祭がいて、二回教話をおこなった後輩司祭もいます。ただ、「やりたいなぁ」と言っている人が引き受けるよりも、「やりたくないなぁ」と思っている人に大役が回った方が、誠実な話ができるのかも知れません。

仮に、私にその大役が回ってきたら、参考にしたいなぁと思っている説教があります。それはイエズス会のジェームズ・バークレー神父様が実際の叙階式でなさった説教で、その日本語訳を大神学校の助祭の時に読んだことがあります。「弱さを身に負うがゆえに」(“Because beset by weakness”)というタイトルで、コリントの信徒への手紙二の「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」(二コリント12・9)これがそのまま当てはまる説教です。

大変印象深い説教でした。そこで、大神学校の図書館の責任者であるカナダ人の神父様にお願いして、記事のコピーを取ってもらい、卒業してからも持ち歩いていたのです。ところが数回の転勤で引っ越しをするうちに、大切な説教のコピーを失ってしまいました。その後大神学校に行っても図書館には足が遠のき、しばらく読み返すことができなくなっていたのです。

そんな時、願ってもないチャンスが回ってきました。今から10年ほど前です。私が代表を引き受けている視覚障害者へのボランティアグループの会員の一人が、純心大学の図書室で働いていました。そこで雑誌のことを尋ねると、その雑誌の該当するページをコピーすることができるとのことで、久しぶりに記事を読み返すことができたのでした。

ここまででしたら、「それは良かったですね」で終わるのですが、話はこれで終わりません。新しい辞令を受けて、私は現在の田平教会に来ることになりました。恥ずかしい話ですが、またもや、叙階式ミサの説教原稿を失ってしまったのです。それでもずっと、心の隅に手に入れたいという思いがありました。そこへ、またもチャンスが巡ってきます。

田平教会は何人もの純心聖母会のシスターを輩出しています。その中の一人のシスターに、「記事を手に入れることはできるだろうか」と相談してみたのです。すると快く引き受けてくださり、近いうちにコピーして届けてくださることになりました。今度ばかりは失うことがないように、クラウドドライブに保管しておこうと思っています。

中田神父にとっての「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる」このみことばは、三十年にわたる司祭生活のなかの一つの出来事で体験できました。長い時間がかかりましたが、「だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる」(11・10)この体験ができたのでした。

イエスの約束は、「だれでも」体験できる。これは信頼に値します。私はお世辞にも信心深いとは言えない神父ですが、そんな私でも、長年探し求めたものを手に入れることができました。これからも、求め、探し、門をたたくことで、イエスは信頼に値するお方ですと人々に証ししていきたいものです。

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‥次の説教は‥‥
年間第18主日(ルカ12:13-21)
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ちょっとひとやすみ
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▼田平教会近くに「お告げのマリア修道会田平修道院」が置かれている。歴史は古く、マトラ神父が紐差教会の田崎に「愛苦会」を設置して間もなく、田平教会の中田藤吉神父が田崎に愛苦会の教育を受ける子女を送り、教育を受けたメンバーが田平で「愛苦会」での生活を始めた。
▼「愛苦会」はのちに「聖婢姉妹会」となり、その後に「お告げのマリア修道会」となる。この田平修道院敷地内にいくつか果物の木が植えてあるが、修道院の正面入口付近に「リンゴの木」が植えてあった。いつの物か分からないが、立派な実がなっていて、修道院の歴史を見つめてきたのかも知れない。
▼「弱さを身に負うがゆえに」は原文の英語版がある。"Because beset by weakness"でネットを検索して欲しい。私も手に入れているが、今度日本語のコピーを純心のシスターから送ってもらったら、日本語訳と原文と、何回も何回も読み合わせて、どちらでも理解できるようにしておきたい。そしていつか、講話のために説教台に立ちたい。

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今週の1枚
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第797回目。リンゴかわいや。かわいやリンゴ。鳥につつかれないのが不思議。

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