こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

復活節第5主日(ヨハネ14:1-12)わたしのいる所に、あなたがたもいることになる

2017-05-14 | Weblog
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(音声ファイルは、MP3形式です。再生ソフトをを用意してください。)
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こうじ神父
「今週の説教」
2017/5/14(No.885)
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復活節第5主日
(ヨハネ14:1-12)
わたしのいる所に、あなたがたもいることになる
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今年の復活節第5主日は5月の第2日曜日、母の日と重なりました。読み上げられた福音朗読の中から、「こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる」(14・3)を取り上げてみたいと思います。

イエスさまは父である神さまのもとへ行く時が近づいていたので、弟子たちに心の準備を話しています。「心を騒がせるな」(14・1)とか「あなたがたのために場所を用意しに行く」(14・2)

けれども弟子たちは、イエスさまが離れてしまうのではないかと心配です。トマスはとうとうこう言いだしました。「主よ、どこへ行かれるのか、わたしたちには分かりません。どうして、その道を知ることができるでしょうか。」(14・5)いつもそばにいてくれた人がいなくなるかもしれない。どんなに寂しく、つらいと感じたことでしょう。

さて5月の第2日曜日は母の日です。母の日に、どんなことをしてあげますか?この日のために、小学生中学生の皆さんは貯金箱から出し合って、大好きなお母さんのためにミサをお願いしてくれました。お母さんのためのミサは、母の日の特別なプレゼントだと思います。

他にもいろいろ計画していると思いますが、神父さまは、お母さんとできるだけ長い時間一緒にいてくれることが、母の日にいちばん喜んでもらえることだと思います。神父さまのお母さんは上五島にいるのでそばにいてあげることができず、残念です。でも皆さんは、できるだけ長い時間、お母さんと一緒にいてあげてください。

神父さまには家族の思い出のうち、辛い思い出も楽しい思い出も両方持っています。楽しい思い出はだれでも持っていると思うので、辛い思い出のほうを紹介します。ある日の昼ご飯、本当に食べる物がなくて困っていました。お米はあるけれども、おかずがありません。たくあんも梅干しも、ふりかけもありませんでした。

そこでしかたなく、お母さんはしょう油を持ってきました。ご飯にかけるものはしょう油しかありませんでした。兄弟みんなで、ご飯にしょう油をかけて食べました。弟たちはご飯を食べずに泣いていました。

でも兄弟の長男だった神父さまは、不思議と涙は出ませんでした。いちばん辛い思いをしているのはお母さんだと知っていたからです。こどもたちより、お母さんが泣きたいはずです。お母さんは「本当にごめんね」と言いながら一緒に食べました。

神父さまはなぜか、その時とっても嬉しかったのです。ご飯にしょう油をかけて食べるのは辛いけれども、でもお母さんと一緒にご飯を食べている。一人きりでもないし、自分ひとりだけ食べ物がないわけでもありません。船に乗っているお父さんを除けば、家族みんなでご飯を食べている。だからなぜか、嬉しかったのです。

家族が一緒にいてくれる。お母さんが一緒にいてくれる。それは本当に幸せなことです。もし、「お父さんお母さんはどこかに行くけれども、心配しなくていいよ」と言われたらどう思うでしょうか。「心配しなくていい」とか信じられるでしょうか。信じられないと思います。それよりは、何もなくてもお父さんお母さんが一緒にいてくれるほうがどんなに嬉しいでしょうか。

福音朗読に戻りましょう。イエスさまは御父のもとに戻る日が近づいています。もし弟子たちを置き去りにして御父のもとに戻るのでしたら、心が引き裂かれる思いだったでしょう。イエスさまも弟子たちを置き去りにするくらいなら、御父のもとに戻ることをためらったでしょう。

けれども、イエスさまは復活して、いつも共にいてくださるお方です。弟子たちを置き去りにはしない。はっきりとそのことを理解していたので、「心を騒がせるな」と声をかけたのです。今は、弟子たちは理解できないかもしれませんが、イエスさまが御父のもとに戻り、辛く苦しい時にきっと「わたしのいる所に、あなたがたもいる」このことをはっきり理解する時が来るのです。

神父さまのおうちでは、小さいころお父さんは船に乗っていたので一ヶ月のうち三日間しか家にいませんでした。でもお母さんは、いつも一緒にいてくれました。楽しい時ばかりではなく、辛い時、泣きたいときも一緒にいてくれました。

だから、母の日にはできるだけ長い時間、お母さんと一緒にいてほしいのです。わたしたちのためにいつも一緒にいてくれているのだから、母の日くらいは皆さんのほうが、「お母さんずっと一緒にいるよ」と声をかけてくれたらいいなぁと思っています。

イエスさまも同じことを弟子たちに考えています。イエスさまは決して弟子たちを置き去りにしません。復活していつも共にいてくださいますし、弱いわたしたちのために聖霊を約束してくださいました。イエスさまを信じる人を決してひとりにはしておかない方なのです。

そこで、わたしたちも考えてみましょう。母の日に、できるだけ長い時間お母さんと一緒にいてくださいとお願いしました。わたしはイエスさまと、いつできるだけ長い時間、一緒にいるのでしょうか?それは「主の日」である日曜日だと思います。

わたしたちは平日は、学校に通ったり習い事をしたり、ほとんどの時間を外で過ごしていると思います。イエスさまと長い時間一緒に過ごすことがほとんどできていないかもしれません。

けれども日曜日は、教会に来てミサにあずかります。ミサの時間はだいたい一時間ですね。日曜日に教会に来ると、たっぷり一時間、イエスさまの近くにいて一緒に過ごすことができるのではないでしょうか。

イエスさまはいつもわたしたちのそばに一緒にいてくださいます。わたしたちは、はっきり意識しないと、イエスさまのそばにいることができません。だから日曜日は、とくにイエスさまと一緒に時間を過ごす。そんな時間にしてほしいなぁと思っています、わたしは日曜日は特に、イエスさまと一緒に時間を過ごします。それがわたしたちの誇りになったら、本当にいいなぁと思います。

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‥次の説教は‥‥
復活節第6主日
(ヨハネ14:15-21)
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ちょっとひとやすみ
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▼先週は韓国語の教科書を買って少しかじっただけで韓国に行った。肝心な場面では英語で話してしまったが、自分が勉強していた教科書の内容が、大げさな言い方かもしれないが、順番に役に立った。よく系統立てて組まれている教科書なのだなと感心した。
▼日本語のできる韓国人ガイドが日本語のできない韓国人ドライバーと韓国語で打ち合わせをしていて、それがわたしの耳にも会話として一部聞き取ることができた。それは驚きだった。「○○○○ラーニング」は試したことがないが、使い始めてすぐに役に立った・・・みたいな驚きはあった。
▼「ありがとう」「大丈夫です」これが今回の旅行でつかんだ「とっさの一言」かもしれない。意外とどこでも使えそうだった。噂では、韓国人はおせっかいな人が多いと聞いていた。歩道で困った顔をしてガイドの本と地域の案内板を見比べていたら、見知らぬ人が声をかけてきた。
▼当然、何を言っているのかはわからなかったが、行きたい店の名前を言ってみたら、熱心に説明してくれた。旅行者が平戸でうろたえていても、「がんばれ~」とは思っても声まではかけないかもしれない。韓国では自分のことのように心配してくれる人と出会えた。
▼道を教えてくれたのだから、素直に「ありがとう」と言った。「大丈夫です」はここではふさわしくない。一方で店の中で熱心に商品を進める店員には「大丈夫です」と言った。日本語でしつこく声をかける店員には、面倒だから"I'm just looking."と言って遮った。この時は英語は返ってこなかった。
▼カローラフィールダーが納車されてきた。乗り心地に満足。15年は乗るだろうから、どんなに考えても乗り換えあと1回。最後に買い替えて、天国への置き土産にする車は何だろうか。

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今週の1枚
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第492回目。5月10日にカローラフィールダー納車。「五島(510)」ってか?

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† 神に感謝 †
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