こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

主の降誕(夜半)(ルカ2:1-14)これがあなたがたへのしるしである

2015-12-24 | Weblog
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(参考)実際の声を確かめながら読みたい方はこちらをクリック
↓↓説教者の意図が、より自然に伝わます。↓↓
http://hanashi-no-mori.news-site.net/voice/151224.mp3
(音声ファイルは、MP3形式です。再生ソフトをを用意してください。)
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こうじ神父
「今週の説教」
15/12/24(No.802)
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主の降誕(夜半)
(ルカ2:1-14)
これがあなたがたへのしるしである
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主の降誕おめでとうございます。今年のクリスマス、「しるし」として示された幼子イエスについて思い巡らすことにしましょう。与えられた朗読に「あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」(2・12)とあり、乳飲み子が主の天使によって羊飼いたちに「しるし」として示されたのでした。

父である神はさまざまなしるしで、人間にご自分の愛をお示しになりました。年老いたアブラハムとサラ夫婦に、息子イサクを与えて生涯忠実に生きたアブラハムをいつくしんでくださいました。のちにイスラエルと呼ばれたイサクの子ヤコブの子孫たちは、モーセを通してエジプトから約束の地に導かれ、イスラエルの民が契約に不忠実になってもあわれみをお忘れになりませんでした。

数々のしるしの中で最後に現れた最大のしるしは、人間に父なる神の愛を完全に証するイエス・キリスト自身でした。幼子イエスは、父なる神が人間を愛しておられる確かなしるしなのです。人を仲介して神の愛のしるしを示したのではなく、神ご自身が決定的なしるしとなってくださったのです。

飼い葉桶に眠る幼子は、聖霊が降り、恵みに満たされていたマリアからお生まれになりました。ここに三位一体の働きも見ることができます。聖霊の働き、父なる神の愛、そしてしるしとなってくださった御子イエス・キリストです。人間の救いに無関心でいられない三位一体の神の神秘が明らかになりました。

羊飼いたちは「布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子」というしるしを見ましたが、もう少し踏み込んで考えてみましょう。「乳飲み子」というしるしは何を指し示しているのでしょうか。

父なる神はさまざまなしるしで人間に対する愛を示してこられたと話しましたが、目の前にいる乳飲み子は、神ご自身が声を上げてくださったというしるしではないでしょうか。幼子の泣き声は、きっと静かな場所でも響き渡るに違いありません。そのように、人間の救いに無関心でいられない神が、いよいよご自分で声を上げられたということです。

誰の目もはばからずに泣く乳飲み子。これが羊飼いの見た「しるし」だったのだと思います。人々から遠ざけられた誕生でした。産着もありませんでした。心地よいベッドもありませんでした。どんな悲惨な誕生であっても躊躇せず、人間の救いに声を上げてくださった。これが羊飼いに示された人間に対する神の愛の答えだったのだと思います。

では、わたしたちにとって馬小屋に眠る幼子はどんなしるしとなってくださったのでしょうか。それは、「必ずわたしたちを救う」というしるしだと思います。どん底に置かれている人も、お先真っ暗の闇にある人も、必ず救う。その声を今、大声で上げてくださっているのです。

救い主の誕生に、この世はほとんど何の準備もしていませんでした。それでも父なる神はやむにやまれぬ思いで独り子を与えてくださいました。「人間の救いに無関心でいられない」と、救い主は声を上げてくださいました。

わたしたちは近づいて、その声を聞きましょう。そして救い主の「必ずわたしたちを救う」という声をより多くの人に届けましょう。クリスマスを通して、神がどれほど人間を愛してくださったか、すべての人が理解できるように、このミサの中で願いましょう。

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‥次の説教は‥‥
主の降誕(日中)
(ヨハネ1:1-18)
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ちょっとひとやすみ
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▼ご降誕のお喜びを申し上げます。12月21日(月)朝、わたしはこの世とこの世でない世界をさまよっていた。どちらかというとこの世でない世界にいたのだが、6時1分に現実世界に呼び戻された。スマートフォンに電話がかかったからである。「神父さま、もう6時になってます。すぐ福見教会に来てミサをしてください。」
▼「ごめん。寝過ごした。今から向かいます。」それから着替え、眠い目をこすりながら車を飛ばして福見教会についた時には6時20分。申し訳なさと恥ずかしさでいっぱいになりながら、20分以上待っていたシスター、信徒のためにミサをささげた。
▼この世とこの世でない世界との境目はそんなにはっきりしないと思った。この世でない世界にいる間も、少しこの世の音や声が聞こえる。それに反応できなければ、この世とおさらばだし、幸いに反応できればまだこの世に居続けることができるわけだ。
▼火の中水の中をくぐり抜けてとか、川を渡ってとか言うが、体験がわたしに教えてくれたのは、この世とこの世でない世界は距離はないということだ。三次元と違う世界を四次元と表現する人もいる。もし三次元と四次元が接しているのなら、この世でない世界は四次元と言えるかもしれない。
▼降誕の夜半はいつも一人。一人ケーキ、一人ワイン、一人フライドチキン。一人でローソクをともして電気を消し、一人でハッピバースデーを歌い、一人でローソクを消す。静かな食堂でケーキを頬張りながら、一人で夜更かし。さいわい降誕の日中のミサは浜串教会朝7時なので、仮に寝坊しても何とかなる。
▼こんなクリスマスをもう20年以上続けている。ただクリスマスおめでとうのメールも来るし、夜半のミサの振り返りもたくさんある。いずれにしても49歳の体はもう20年前の体ではないから、ほどほどにして、寝ることにしよう。メリークリスマス。

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今週の1枚
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第409回目。予定では、高校生のクリスマス募金活動と中学生のクッキー配り。

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