蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

大岩  京都木屋町

2011-12-17 23:41:04 | 日本料理
気温は10度を下回る大原を歩きまわり、芯から冷えた体を温めるには、やはり油ものがよい。


そう意気込んで、串カツ屋さんを選択した。
運よくカウンターに陣取れば、見事な生たビールの姿。
そのまま、お品書きにちらっと見える24串を注文。


串揚げは、一口で食べられる素材を、ささっと水抜きして味を凝縮して提供するのが特徴。
素材のまま食するよりも、凝縮した味覚がとてもありがたい。
しかし、食べ始めた後で気が付いたのは、衣を付けるので揚げ姿はネタがどうでもあまり変わらないので、画にしにくい。
写真右は豆腐。意外にも、トマト系のソースが既にかけられ、それが旨い。


いい感じの写真があるのだが、記憶が怪しい。


この海老の生きの良さは格別。揚げものというよりは、活け造りを口にした口当たりの良さが素晴らしかった。


カニのツメの濃縮した味わいは、なかなか味わえないように感じた。


右端は、風味豊かなバターを使った豚ヒレ肉。
こちらの一番人気。
少しだけ、冷まさないと、個人的には口の中を火傷してしまう熱々。


24串完食し、締めは茶漬けとした。

大原

2011-12-16 21:58:07 | 自然
寂光院からバスターミナルへの道は、おそらく農道として使われている細道を歩く。


歴史のありそうな農家の石垣が、格を感じさせる。
長閑な感じの風景だが気温は10度を下回り、迫りくる冬を感じさせる。


こんな季節でも活き活きとした姿を見せる葉物もあるが、この地域としては冬への備えに集中している感じである。


バスターミナルの裏の北谷川。
三千院のあれほどの人の群れを、洗い流すような清流であった。


たわわに生った柿の姿からも、この一年に積み重ねた熟成を感じた。


寂光院  大原

2011-12-15 21:24:55 | 京都の建物、庭園
天台宗の尼寺で、規模は大きくないが、どことなく女性的な優美なものを感じる寺である。


山門の脇の紅葉が、まさしく盛りであった。
三千院程の人出はないが、それでもシャッターチャンスを数分待つ必要はあった。




山門手前の茶室「孤雲」。
この寺の中では比較的近年に建てられたように見えるが、こちらの紅葉も調度の姿だった。


本堂脇の四方正面の池。
日当たりの加減なのか、微妙な水の供給なども関係するのか、ごく近い場所にある紅葉でも色具合は実に様々であった。


小規模ながら、昔の様式を伝えるという本堂。


門の向こう側の紅葉は、なぜかより色が濃いように思えてしまう。


三千院  大原

2011-12-13 23:54:08 | 京都の建物、庭園
バスが終点大原のバスターミナルに入った瞬間、これは・・と想った。
到着したのは14時30分頃なのだが、帰りの客が大行列になり、ターミナルの建物からはみ出して、外のコンクリートの階段にまで並んでいる。これは非常事態に思われる。
個人の危機管理の意識の高さを求められたようにも感じたが、基本は「どうにかなるだろう」という日常の延長を押すこととした。




聚碧園の庭は、水の豊かな京都の奥の庭と読める。
その姿は、当然のごとく美しい。


往生極楽院の周りは、見事な色彩の紅葉と、裸の木木のコントラストが見どころを作る。




往生極楽院。
そして神秘性あふれる庭園。


豆ふ家  修学院

2011-12-11 23:24:50 | 日本料理
曼衆院からの急坂を下り、駅の近く、少しは賑わっている地域に出るのだが、一向にこれはというお店に出合わない。


駅前商店街徒いっても、ごくささやかなので、飲食店の中でえり好みを言う方が、見当はずれなのかもしれない。そう、思いながら、一度はバス停まで歩き、時刻表を確かめた。
確かめた結果、もう一度この辺りのお店を再チェックすべしと思った。


それは、まさしく適切で、京料理のランチを出して下さるお店を見つけた。


お造りの確かさを見て、確信的に熱燗を注文した。


それがまた、おばんざいと良く合う。
先ほど調べた時刻表がかなり危ない。


熱々のおぼろ豆腐の登場。
これには日本酒しか無いように思った。


これまた品の良いデザート。




本当に少しだけ通りから退いているお店の味に、満足した。


そばや 日賀志 再訪

2011-12-10 21:20:16 | 蕎麦
8月に訪れて、蕎麦にも、お店のたたずまいにも大満足し再訪を誓ったのだが、随分時間が経ってしまった。


今回は座敷に席をとった。部屋の一角に置かれた机は、かなりの年代物のように見えた。




蕎麦は前回同様、実に繊細な姿。
ただ、季節が肌寒い頃ともなると、蕎麦があまりにも冷たく締められているように思った。、あまり冷たすぎると、味が分からなくなるところがある。


こちらのお店には、揚げ物は天麩羅と掻き揚げの2種類がある。
写真は掻き揚げで、様々な野菜が実に繊細に細切りにされて、かりっと揚がっている。油切れも素晴しい。
これで250円しか取らないというのは、実に良心的なお店だと思う。


曼殊院門跡

2011-12-09 23:38:05 | 京都の建物、庭園
修学院の駅から、距離は大したことはないが、傾斜が結構きつい。


門の脇の紅葉の具合が調度よかった。


坪庭と言うには広い中庭も、優雅な物腰を感じさせる。




大書院の東南から庭の奥をみれば、三重型灯篭がアクセントになる。幸いにして、それと釣り合うような紅葉も画面に入ってきた。


大書院前の鶴島の松は、飛翔する姿を思わせる。
実にダイナミックな造形で、ある程度ひかないと、全体を撮影できない。しかし、ひいて奥に構えると直ぐに前に人が入り込んでくる。落ち着いた庭を撮影するようでいて、一瞬を狙うあわただしい時間となってしまった。


大書院の東隣りには、小書院がある。
小書院の濡縁の欄干は、大書院および廊下部分の素気ない形とは趣きを異にする。


小書院から庭を眺めると、亀島の背景に橋石組が見られる。
この石橋とその右後ろの橋添石がこの庭の中心的見どころとされる。




確かに凝縮した何かを感じさせる。




ここまで書いてきたような解説的な知識は無しでこの庭を撮影し、それを後から見て行くと、鶴島からも石橋があり、それなりの見ごたえがあった事に気が付いた。


小書院から見た大書院。
どちらも、実に繊細で優美な姿に見える。


萬松山 天得院  東福寺

2011-12-08 22:16:55 | 京都の建物、庭園
本来の塔頭は14世紀に開創されたが、17世紀初頭に事件が起こり、徳川により取り壊された。
現在の天徳院は18世紀末の再建のようだ。


塔頭として限られた庭に、見事な杉苔がふんわりと生える。


紅葉も見事なのだが、じつは借景である。
こうなると無くては成らない、要素に感じられる。




この庭は桔梗で有名だが、
花はそれだけではないようだ。


方丈の奥側は、さらに落ち着いた姿を見せる。


この窓から何を眺めるか。それは人によって様々であろう。
しかし、この日はそんな事を考える間もなくシャッターを押し、場所を譲った。


御縁  鶴ヶ島市埼玉県

2011-12-07 22:34:24 | 蕎麦
住宅地の中にあるお蕎麦屋さんは、実に場所が分りにくい。
特に、改装して蕎麦屋さんを始めたお店は控えめな事が多く、輪をかけた感じだ。
こちらのお店も、GPSなどでナビゲーションしてもらわないと、辿り着くのも困難なばしょにある。


たまたま、奥の座敷が開いていたので、床の間の様子を撮影できた。
左手には手作りの坪庭がある。


新蕎麦のシーズン真盛りなので、あえて「くろこ」や「挽きぐるみ」は出さない。新蕎麦の時の一番の「せいろ」を食べて下さいという御主人の心づくしであろう。
その分、汁をクルミにした。




カマボコまで出てきてしまうクルミ汁は珍しい。
別に蕎麦を邪魔するところもないが、不思議な取り合わせだった。