明治、大正に建てられた湯島の旧岩崎邸や西ヶ原の旧古河邸では、洋館が接客や行事のためのスペースとして使われ、普段の生活は和館で行われた。
昭和4,5年に完成した前田侯爵邸では、面白いことにそれが逆転している。
玄関。いかにも堂々としていて、日常的生活とは程遠いようにも見えるのだが。やはり、殿様となるとこれくらいの押し出しが有って当然なのだろうか。
玄関のわきに有るホール。どうも接客用のスペースに見える。パンフレットに有った、和館は接客のためというのは、ごく限られた客の接待のため、ということではなかろうか。
前田侯爵は、ロンドン駐在武官であったそうだ。階段の下にアルコーブが作られているのも、なんだかイギリス臭い感じがする。
細かい造作に力が入っている。加賀の殿様にふさわしい。
確か、この部屋は長女の寝室にだったと思う。欧州での暮らしをそのまま身に付けていた御一家だったのだろう。
確か、この部屋が夫婦の寝室という説明があったと思う。
昭和4,5年に完成した前田侯爵邸では、面白いことにそれが逆転している。
玄関。いかにも堂々としていて、日常的生活とは程遠いようにも見えるのだが。やはり、殿様となるとこれくらいの押し出しが有って当然なのだろうか。
玄関のわきに有るホール。どうも接客用のスペースに見える。パンフレットに有った、和館は接客のためというのは、ごく限られた客の接待のため、ということではなかろうか。
前田侯爵は、ロンドン駐在武官であったそうだ。階段の下にアルコーブが作られているのも、なんだかイギリス臭い感じがする。
細かい造作に力が入っている。加賀の殿様にふさわしい。
確か、この部屋は長女の寝室にだったと思う。欧州での暮らしをそのまま身に付けていた御一家だったのだろう。
確か、この部屋が夫婦の寝室という説明があったと思う。