蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

旧前田侯爵邸洋館  駒場

2008-06-30 21:29:29 | 古民家、庭園
明治、大正に建てられた湯島の旧岩崎邸や西ヶ原の旧古河邸では、洋館が接客や行事のためのスペースとして使われ、普段の生活は和館で行われた。
昭和4,5年に完成した前田侯爵邸では、面白いことにそれが逆転している。


玄関。いかにも堂々としていて、日常的生活とは程遠いようにも見えるのだが。やはり、殿様となるとこれくらいの押し出しが有って当然なのだろうか。


玄関のわきに有るホール。どうも接客用のスペースに見える。パンフレットに有った、和館は接客のためというのは、ごく限られた客の接待のため、ということではなかろうか。


前田侯爵は、ロンドン駐在武官であったそうだ。階段の下にアルコーブが作られているのも、なんだかイギリス臭い感じがする。


細かい造作に力が入っている。加賀の殿様にふさわしい。


確か、この部屋は長女の寝室にだったと思う。欧州での暮らしをそのまま身に付けていた御一家だったのだろう。


確か、この部屋が夫婦の寝室という説明があったと思う。