城田家は農業を営む傍ら、酒の小売も扱ったらしい。
世田谷の民家園でも、冷たい飲み物を出してくれる。いわゆる古民家よりも、寄り易い感じがする。
ヒロマの囲炉裏端から、家の裏手を見通す。見事に手入れされた板張りが、見る目も涼しく、素晴らしい。
空け広げの日本間は、涼しい風が通り、そこにたたずむだけでもとても気持ちがいい。開け放った障子の先には庭があり、それと一体化した建築物だと思う。
この家も移築なのだが、幸い竹林の脇に建てられてそれらしい景色を座敷から眺めることができる。
天気の良い日には、風が入ってくる縁側が心地よい。塗り壁の仕上がりも上々で、移築とはいえしばらくこの縁側を借りてゆっくりしたくなる。
垣根越しに見る加藤家。ちょっと風情がある。
こちらもせいせいと、障子を開け放った姿。
縁側で天日干し。その傍らの柱の風合いに、引き付けられた。
なんと小泉次太夫の用水路まで、復元されていた。
世田谷の民家園でも、冷たい飲み物を出してくれる。いわゆる古民家よりも、寄り易い感じがする。
ヒロマの囲炉裏端から、家の裏手を見通す。見事に手入れされた板張りが、見る目も涼しく、素晴らしい。
空け広げの日本間は、涼しい風が通り、そこにたたずむだけでもとても気持ちがいい。開け放った障子の先には庭があり、それと一体化した建築物だと思う。
この家も移築なのだが、幸い竹林の脇に建てられてそれらしい景色を座敷から眺めることができる。
天気の良い日には、風が入ってくる縁側が心地よい。塗り壁の仕上がりも上々で、移築とはいえしばらくこの縁側を借りてゆっくりしたくなる。
垣根越しに見る加藤家。ちょっと風情がある。
こちらもせいせいと、障子を開け放った姿。
縁側で天日干し。その傍らの柱の風合いに、引き付けられた。
なんと小泉次太夫の用水路まで、復元されていた。
多摩川まであと少しの成城学園前で下車する。なんだか高級住宅地という感じの街が続くが、野川のあたりはもっと単純に緑が多い場所だ。
この民家園は世田谷区立なのだが、驚いたことに入口には田圃がある。敷地に余裕があるのだ。よく晴れた初夏に水辺で遊んでいる親子連れをみると、大変な田舎にでも来てしまったような気分になる。
安藤家は名主を勤めた家。残念ながら、民家園の家は全て移築だが、それなりに上手く建て直されているように感じた。
信州の民家でも見かけたが、家に向かって玄関の右手が位の高い、接客および主人の寝室に使われたゾーン。左手は、土間などもある奉公人のゾーン。
移築ではあるが、上段の間の前の十二畳は、それなりの構えをみせる。それにしても、世田谷区にこんな民家が残っていたとは!
復元ではないかもしれないが、書院造の上段の間の障子の細工も繊細だ。
なかのへやには、文机や長火鉢やら置いてある。
だいどころの囲炉裏には、防虫対策として火が起されていた。
ひろまでは機織が行われ、どまでは蚕が実際に飼われている。その他、綿の栽培もなされて、クラフト工房の様相を呈していた。
この民家園は世田谷区立なのだが、驚いたことに入口には田圃がある。敷地に余裕があるのだ。よく晴れた初夏に水辺で遊んでいる親子連れをみると、大変な田舎にでも来てしまったような気分になる。
安藤家は名主を勤めた家。残念ながら、民家園の家は全て移築だが、それなりに上手く建て直されているように感じた。
信州の民家でも見かけたが、家に向かって玄関の右手が位の高い、接客および主人の寝室に使われたゾーン。左手は、土間などもある奉公人のゾーン。
移築ではあるが、上段の間の前の十二畳は、それなりの構えをみせる。それにしても、世田谷区にこんな民家が残っていたとは!
復元ではないかもしれないが、書院造の上段の間の障子の細工も繊細だ。
なかのへやには、文机や長火鉢やら置いてある。
だいどころの囲炉裏には、防虫対策として火が起されていた。
ひろまでは機織が行われ、どまでは蚕が実際に飼われている。その他、綿の栽培もなされて、クラフト工房の様相を呈していた。
このところ、東信の蕎麦屋さんにはっとさせられる事が多い。なぜかは分らないが、小諸/上田を中心とした半径10キロ程度の範囲に、相当なお店が集まっている感じがする。
昼どきも一息しそうな時間だったのに、殆ど一杯で大賑わいだった。幸い、窓際に一人用ブースのような席が空いており、気楽に座っていることができた。茶味がかった裏庭の景色と花を楽しむゆとりがありがたい。
倉乃さんは、2種類の蕎麦粉を扱う。上田から菅平方面へ登った渋沢地区の蕎麦と、北海道の蕎麦である。残念ながら、真田町産の倉乃もりそばは売り切れ。しかし、北海道産だが田舎十割は注文できた。
十割らしいざらつきのある蕎麦は、なかなかだった。汁も材料を吟味した感じである。
今回は、食べられなかったが、真田町の蕎麦は是非試してみたいと思う。なにしろ、土地の開墾から、このお店が独自にやられているらしい。ただでさえ難しい食べ物商売を、原料から地元で作り、そのために畑を開く所からやるとは、なかなか気合いが入っているお店だ。
ごちそうさまでした。
昼どきも一息しそうな時間だったのに、殆ど一杯で大賑わいだった。幸い、窓際に一人用ブースのような席が空いており、気楽に座っていることができた。茶味がかった裏庭の景色と花を楽しむゆとりがありがたい。
倉乃さんは、2種類の蕎麦粉を扱う。上田から菅平方面へ登った渋沢地区の蕎麦と、北海道の蕎麦である。残念ながら、真田町産の倉乃もりそばは売り切れ。しかし、北海道産だが田舎十割は注文できた。
十割らしいざらつきのある蕎麦は、なかなかだった。汁も材料を吟味した感じである。
今回は、食べられなかったが、真田町の蕎麦は是非試してみたいと思う。なにしろ、土地の開墾から、このお店が独自にやられているらしい。ただでさえ難しい食べ物商売を、原料から地元で作り、そのために畑を開く所からやるとは、なかなか気合いが入っているお店だ。
ごちそうさまでした。
所用でつくばエクスプレスに乗り郊外へ出かけるが、目的地は完全なクルマ社会。用件自体はバスで済ませたが、期待できそうなお店へ行くにはクルマしか手段がない。タクシー代を食事代以上に払うのも嫌なので、そのまま都心方面に戻る。
ふと気がつけば、終着の秋葉原の手前、浅草の駅に停車する。それならばと、浅草で下車した。
浅草など、10年に一度も訪れないので駅を降りても全く勝手がわからない。あてもなく、歩いてみる。ランチタイムも終わりがけで、ちょっと焦ってくる。
寿司屋通りに三岩というお店をみつけて、飛び込んでみた。中の雰囲気は実に良い。おそらく、20年くらいはお店の様子は殆ど変わっていないのではないだろうか。すべてがセピア色のような感じ。お客さんは、ほとんどが地元の方らしい。いずれも数人連れで、遅めの昼から、ビールやお酒におつまみを楽しんでいる。
こちらは、勿論午後も仕事。お店選びは、誠に当たりだったが、当たりすぎてこちらがその本来の良さを享受できないとは!
桃源郷に荷物の配送で来た宅配便のドライバーになったような気分で、上にぎり(安い)をささっと平らげて、お店を出た。
次ぎは、あちら側のお客になってゆっくりしたい。
なお、写真はひどいボケなので口絵のみ掲載いたします。
ふと気がつけば、終着の秋葉原の手前、浅草の駅に停車する。それならばと、浅草で下車した。
浅草など、10年に一度も訪れないので駅を降りても全く勝手がわからない。あてもなく、歩いてみる。ランチタイムも終わりがけで、ちょっと焦ってくる。
寿司屋通りに三岩というお店をみつけて、飛び込んでみた。中の雰囲気は実に良い。おそらく、20年くらいはお店の様子は殆ど変わっていないのではないだろうか。すべてがセピア色のような感じ。お客さんは、ほとんどが地元の方らしい。いずれも数人連れで、遅めの昼から、ビールやお酒におつまみを楽しんでいる。
こちらは、勿論午後も仕事。お店選びは、誠に当たりだったが、当たりすぎてこちらがその本来の良さを享受できないとは!
桃源郷に荷物の配送で来た宅配便のドライバーになったような気分で、上にぎり(安い)をささっと平らげて、お店を出た。
次ぎは、あちら側のお客になってゆっくりしたい。
なお、写真はひどいボケなので口絵のみ掲載いたします。