蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

龍寿し  南魚沼郡大崎

2014-03-22 21:38:15 | 寿司
寿司屋さんのネタケースは神秘のおもちゃ箱だ。
ここにある素材と包丁使いで、まったく想像もできなかったようなものが供される。


カウンターでつまみをいろいろ注文し、ゆっくり酒でくつろぐのも素晴らしいだろう。しかし、財布の事情もあって、そんなにくつろぐのは難しい。
それよりも、つまみ無しで握りから始める方が私の個人的な気象には合っているようだ。

握り8カンコースを注文すれば、前回は切れていて食べられなかった寒びらめから始められて、おそれいった。


このお店の包丁仕事は実に丁寧で、寿司が実に食べやすい。


ちょっと漬け込んだ感じの赤身も、鮮度抜群の南蛮海老も実にハンサムである。
御主人が最後に付ける醤油で味はぴったりと決まる。


これは泣かせの生うに。この味、みごとの一言。


太刀魚は酒蒸しだろうか、温かいネタとしてホロっと口の中で崩れるようなシャリが相手。
本当に柔らかな口触りだが、寿司を持つのが大変。




イクラの軍艦巻きを挟んで、穴子もシャリがほぐれる手法が使われている。
お店の中を把握しきった気配りがないと、これは出せないだろう。




締めの玉子焼きに、南蛮海老の味噌汁。
出汁が見事だった。


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (シャレード)
2014-03-23 14:26:08
私も握りから入る口です、特にこれ程の仕事をしているのですから。
特に煮穴子は只者でない姿、見詰めて唸っています♪
これ程にシャリとネタのバランスに優れた握りは滅多にないような気がします。
返信する
Unknown (j-garden-hirasato)
2014-03-24 07:00:13
南魚沼といえば、
お米も美味しいところだから、
お寿司も美味しいんでしょうね。
朝からもう…(ゴクっ)。
堪りません!、
返信する
Unknown (kikouchi)
2014-03-24 23:46:18
>シャレードさん
龍寿しさんのある大崎集落は、新潟県は六日町の北に位置し特別に鮮魚が手に入りやすい場所ではありません。しかし、このお店は新潟の近海の魚にこだわらず、北海道のウニから明石の鯛まで、本格的なネタを日本中から集めています。それを扱う手技はご覧の通り。
大崎集落はこの地域の水運の中心で、禅宗の大きな寺院がある他は特徴のない場所ですが、ぴか一の蕎麦屋さんが他に二軒あります。やはり、食は文化であり、伝え手の存在が大きいのだと実感します。
返信する
Unknown (kikouchi)
2014-03-24 23:49:10
>j-garden-hirasatoさん
このお店は、新潟県の寿司屋さんの中で第4位にランクされたこともあるそうです。新潟市や、直江津にあれほどの名店がありながらの4位ですよ。
食べてみて、納得でしたが。
返信する

コメントを投稿