蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

うめたや  松代

2013-06-05 23:01:46 | 日本料理
梅田屋と書いてうめたやと読ませる。松代城近くにある、江戸からのお店である。






この地は千曲川の扇状地で、山芋が名物である。確かに、土砂が積った土地なので山芋が素直に伸びるのを妨げる岩など存在しない。
その他に、このお店の得意料理を注文した。手前、右側の蒔絵の漆器がそれである。


この頃、鰻の値段が高騰し驚くほどに天然ものの敷居が高くなってしまった。
それを代償するように、岩名、山辺、マスなどの川魚へ興味が広がる。

そのお陰で食した一杯、鯉こくは本当に味が深く、かつ鮮度抜群なものを食べる事ができた。
こちらは伝統のお店。今後もお世話になると思う。

とても良い気分でお店を出たら、このお店の歴史を伝える看板があった。
うめたやさんで、幕末のアマチュアとしては日本一とされた囲碁を打つ関山仙太夫が、対局したという。「関山仙太夫」という名前、どこかで聞いた覚えがある。


そういえば、旧前島家で何とか判読できた名前である。
そのまま旧前島家に向かい、一日だけ特別に展示されていたのは崎山仙太夫の健康状態を気遣う手紙であった事が理解できた。

前島邸を見た後に、最もふさわしい場所を昼食に選べたようである。
文化的に、松代の町はなかなか奥深いと感じた。