蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

平家  石川県志賀町

2009-10-19 23:01:52 | 古民家、庭園
平家はそもそもは平家の出だというのだが、屋敷の規模はとても落人どころのものではない。


画面左手の垣(ずっと奥まで続く)の中が全て平家の地所なのだ。6000坪ほどあるという。


門もなかなかだし、その後ろの玄関前にある松にも、長年の手入れが感じられる。


書院の間。江戸以来、ほとんど姿が変わらないという。御簾が涼しげに吊るされ、京都の町に居るような錯覚にとらわれる。欄間の雲形模様も非常に珍しいもののようだ。




枯山水に数歩近づく。柱、縁側の材、手水鉢どれもなかなかのもの。本当に目を楽しませてくれる。


枯山水でありながら、緑豊か。清水が滴るような満ち足りた姿。


山水から落ちる澄んだ流れを受ける池には、庭と同化したしたような、それでいて非常に存在感のある石橋が渡る。


庭の奥には、六角形の石幢が、隠れるようにして立つ。これは室町時代の作と言われる。


奥座敷の脇には、茶室がある。この茶室が面する側にも立派な庭があるのだが、光の加減が難しく、写真は撮れなかった。