ぼんやりと地図(アナログの)を眺めていたら、塩山の駅前に結構な緑地があることを発見した。その名も甘草屋敷。
19世紀初頭の建物なのだが、昭和三十年代に修理のために茅葺の屋根をトタン貼りにしたという。時代として仕方がなかったのかもしれないが、今日の古民家保存の趨勢とは全く異なることである。もともとあった茅葺の柔らかい屋根の線が台無しである。そろそろ、茅葺にもどそうという運動が来ても不思議はない。
邸内には、かろうじて庭跡といえるものが残されている、
付属する施設の整備より、母屋をきちんと保存する方が先決だと思うのだが・・・