蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

銀寿し  高岡市

2009-10-16 22:17:12 | 寿司
高岡に入ったのはギリギリ日が落ちる前の時間だった。私のつもりとしては、iPhoneやPCで寿司屋さんを調べまくる筈だったのだが
・手持ちのiPhoneアプリでは、回転寿司しか出てこない。
・Google検索でも、上位は回転寿司だけ。
という検索結果には、正直唖然とした。
 まあ、日本中どこで調べてもそんなものかもしれない。それなりのお店をレポートしているサイトは、Googleで上位に入ることをそれ程気にしない、と言われても納得できる。
そうこうして手間取るうちに日も暮れてくる。実を言えば今日はスケジュールがタイトで昼食を取れていない。
となると、この街で一度だけ訪れたあのお店を目指すことにした。


幸い、お店は開いていた。お店の感じも前回と変わらず、期待できる。


綺麗なカウンターの奥に皿を置き、随時握られてくる寿司をささっと食べる方式のお店だ。竹寿司をお願いしたのだが、寿司の全体像を見せるよりは、握りたてを食べてもらいたいという想いが強く感じられる。
マグロは酸味を生かしたヅケが握られ、その脇のイカはびっくりするほど口当たりがよい(固くないし、サクッとした感覚まである)。そして鯛は、写真の数倍上だった。


高岡から氷見は、目と鼻の先。さすがのブリ。海老は泣かせの南蛮蝦。一番、びっくりしたのは蟹の肉質の良さ。こんな感じの姿は、回転でも時々見ますが、この蟹はそういうのとは全く違う世界の食物。


巻物の海苔は本当に質が良い。さらに、イクラの左側は富山特産の白エビ。それを噛めばパリッと、そのままほぐれる寿司向きの海苔で巻いてある。秒単位を大事に味わった。


かっぱ巻きでも、もちろんパリパリの海苔が味わえる。
これだけ(+お味噌汁)で、にぎりの竹コース。締めて2100円。もちろん東京では全く考えられない。
ご主人の誠実さが出ているいい仕事だと思う。