2017年も間もなく終わりです。
今年出した本は10点。出版までに数カ月のものから1年以上かかったものまで、それぞれに時間と思いをかけましたので、どれも大切な子どもたちですが、そこはやはりリアルな結果が現実として現れるのもこの仕事です。
結局、本というものは、いい本だから売れるとか、定価が安いから売れるとか、高いから売れないとか決められるものではなく、それを判断するのは読者しかいません。その人にとって価値あるものなのか、意味あるものなのかということだと思います。
ところで今年はAmazonとの直取引が始まり、その存在の大きさを実感した年でした。
Amazonに対してはさまざまなことが言われていますが、小社のような超零細出版社にとってその存在はこれからとても頼りになってくると実感しています。
詳しいことは書きませんが、他の取次とは性格が違うこともあるのか、商品(書籍)の販売に対する熱意・意欲・姿勢が違います。
なるほどなあと思ったのは、メールではありましたが、先日、今年1年間の取引に対するお礼と来年も頑張りましょうという内容のメッセージが届いたことでした。単純に嬉しかったですね。他の取次ではこういう経験はありません。ちなみに小社の売上でAmazonの売上は10%を占めています。まさにネット社会ですね。
全国の書店数が20年前から半減してしまった今、読者の立場からも、出版社の立場からもそれを補うのが、ネット書店の存在であることはもう間違いありません。リアル書店がまだ身近にある地域ならそれは大いに活用してほしいですが、書店のない地域の人たちにとってネット書店はとても大きな存在になっています。
ということで、来年はAmazonとの取引がさらに拡大していくことは確実でしょう。
さて来年はどんな子どもたちを世に送り出せるか、これも楽しみですので、引き続きよろしくお願いします。