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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

小倉かまぼこ @福岡県北九州市

2019年08月09日 | 福岡県

大正時代を起源とする北九州の台所「旦過市場(たんがいちば)」に店がある「小倉かまぼこ」(創業大正9年・1920)。市場内では他の土産を買ったので本店へ寄ってみた。旦過市場から歩いて数分の大きな通り沿いに工場と隣接した店舗がある。古い店舗を期待していたが、まだ真新しい店舗だった(市場寄りにあった旧本店の味のある建物は残念ながら取り壊されて駐車場になっていた)。店内のガラスケースの中には様々な”天ぷら”(※)が並んでいる。裏にはこの店舗専用だろう調理場があり、まさに揚げている最中。どれを選んだらいいか(どれも旨そうで)分からないが、大袈裟な箱入りでない一般客用の簡易なパックがあったので、練り物の好きな父と自分の酒肴に2セット購入した。

※こちらでは”さつま揚げ”も”天ぷら”と呼ぶ。東海地方では「はんぺん」とも呼ぶが全国的に見たらそちらの方が特殊か…。

昭和34年(1959)からあるという名物「カナッペ」はもちろん入っている。見た感じ太い春巻みたいな「カナッペ」は、すり身に玉ねぎ、人参、胡椒が入って薄い食パンで巻いて揚げてあるのだとか(説明読まなきゃ分からないが…)。でもどうして”カナッペ”?(笑)。見た目かなり重そうだが口当たりは軽く、少し効いた胡椒がいい感じ。他には「椎茸天」や「もろこし天」などが入っている。全部で10種類くらいだろうか。すり身はイトヨリダイなのだとか。総じてどれもふわっとした食感でさすがに旨い。軽いのでビールも酒もすすむこと間違いなし。(勘定は¥2,000)

 

 


 

↓ 楽しみにしていた小倉港からの「夜景観賞定期クルーズ」。北九州市では海岸線のほとんどに工場があるのでこうした夜景が楽しめるのだという。この日は台風接近により雨がパラつく生憎の天気だったが無事乗船することが出来た。天候のせいで遠方が霞んでいたり、雲が低かったりとクッキリという訳にはいかなかったが、「若戸大橋」(昭和37年・1962・建造)など巨大な建造物がライトアップで浮かび上がる景色は見もの。

 

 

↓ 若戸大橋の東詰めに建つ「ニッスイパイオニア館(旧・共同漁業ビル)」(昭和11年・1936・建造)。悪天候で夜間のスマホカメラではこれが限度。アンテナの立つ塔屋がある建物の前に立ってみたいなァ。

 

 

 


 

小倉かまぼこ

福岡県北九州市小倉北区紺屋町2-20

 

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鉄板ビストロ 小島 @名古屋市中村区・柳橋

2019年08月08日 | 名古屋(中村区・西区)

名古屋駅に近い「柳橋中央市場」。こちらは東京都などと違って私営の市場だ。以前場内の飲食店は古い店ばかりだったが、ここ最近新陳代謝が高くなって次々と新しい店が出来ている。その中でも人気の「天ぷらとワイン・小島」が別の店「鉄板ビストロ小島」を出したのは随分前から知っていたのだが、なかなか寄る機会がなく、この日はランチ時間に覗いてみることにした。店へは何と市場の建物の駐車場入口脇を昇って行く(写真下左)。すると2階のまさに駐車場の中(写真下右)に店があるのだった。不思議な所に店舗スペースになる場所があるものだ。後からウロウロしてみたら、この店の場所からすぐ下を覗くと場内の天ぷらの店が見えるところにあるのだった。 

 

店舗の前にイーゼル看板があり、ランチ3種のうち”天ぷら”は売り切れと出ていた。中を覗くとサラリーマンの姿が多い。中に入るとなるほどビストロといったちょっと洒落た空間に小さいテーブル席が並んでいた。店員は3人も居たが主人もこちらに。ランチ・メニューを見ると後は”肉”か”魚”だったので「魚定食」をお願いする。メニューに日本酒が見当たらなかったのでグラスの白ワインを付けてみた。

BGMのCBCラジオ(笑)を聞きながら、イタリア産のワインでしばらく口を湿らせていると、盆の上にのった「魚定食」が登場。この日のメインは「焼きカマス」。これに鮪の刺身、茶碗蒸し、ざる豆腐、味噌汁、それにご飯が付く。ご飯は深めのプラスチック製丼ぶりにはいっているので量が多い。少なめにしてもらえば良かったかな。塩で食べるざる豆腐でワインを終わらせ食事に移っていく。ご存じの通りカマスは骨が折れて口に残りやすいので、細かく身をほぐしてつついていく。大根おろしとワカメが添えられていた。鮪は小さいの2切れ。茶碗蒸しの具は少ない。濃いめの味噌汁は好きなアサリだったので嬉しい。鮮度も含めて市場ならではというものは特に無いが、バランスがいいし、選びやすいのでサラリーマンのランチにはいいだろう。でもやっぱり夜に呑みに来ないとナ。(勘定は¥750+ワイン¥490  

鉄板ビストロ 小島

愛知県名古屋市中村区名駅4-15-2 マルナカ中央市場総合食品センター2F

 

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武蔵 @福岡県北九州市

2019年08月07日 | 福岡県

団体旅行での会食から解放されるとやっと自分の時間(と言う割にはもう何度か抜けているが…)。どこに呑みにいこうといくつかピックアップしておいた店のひとつ昭和28年(1953)創業の「酒房・武蔵」へ。店は小倉駅前の「魚町銀天街」にある。この「魚町銀天街」のアーケードは昭和26年に作られた日本で最初のアーケードなのだとか。天気は悪かったがアーケード街ならへっちゃら。多くの人が歩いていた。酒看板の並ぶ外壁を見やり暖簾をくぐる。中に入ると広い土間にL字のカウンター。飴色の調度品、照明の具合、客のざわめき、など入ってすぐに「いい店だろうナ」と思わせる雰囲気がある。ただしこの日はほぼ満席の盛況で、客と客の間の席に何とか入れてもらうといった感じ。給仕は意外にも若い女性ばかりで皆揃いの黒いシャツを着ている。まずは酒を。もちろん折角なので地元の酒をと「点心」(溝上酒造)の純米酒を”ひや”でお願いした。酒肴は目移りするほど食べてみたい物ばかりで迷うが、とりあえず「ごまさば」を。

酒は桝にはいったガラスコップに注ぎこぼしてくれる。桝にも”昭和28年創業”の文字が。クイッとひと口やり、出てきた小鉢の「ごまさば」をひと口。すりごまと刻みネギが散らしてあり、ちょこんと山葵も添えられている。ウメーッ。九州らしい少し甘い醤油で味付けされていて、この後に酒を口に含むと堪らない。次は「おばいけ(さらし鯨)」。酢味噌でいただく。プルプル、シャクシャクとした食感が楽しい。酒のお代わりは「九州菊」(林龍平酒蔵場)をひやで。追加したのはこの辺りの郷土料理「鰯のじんだ煮」。鰯が糠等で煮てあるもの。もちろん骨まで軟らかくなっており、しっかりと煮込まれていて、これを突いているだけでどれだけでも酒が進みそう(土産で買って帰ろう)。どれも日本酒にピッタリで、店に活気がありつつも落ち着いた雰囲気がイイ。いい店だなァ。

この店で終わってしまっても後悔はないと思う素晴らしい酒と酒肴だったが…、この日隣に座っていた女性3人組(お局+やや若いの2)がうるさいのなんの…。客びっしりでカウンター席は狭いのに椅子の上にのせたバッグを下ろさないわ、話に夢中で指に挟んだタバコをこちらに向けたままにするわ、2人がヨイショして持ち上げるもんだからお局がいい気分になって大声を出すわ…、折角の美味い酒と雰囲気が台無し。ま、これも運だし、河岸を変えるいいきっかけになったので後ろ髪引かれながらも勘定してもらった。次の機会があったらぜひ再訪したいナ。(勘定は¥2,600程)

 


 

↓ 門司港周辺散策の続き。三宜楼坂にあった中国料理店「萬龍」(建築詳細不明)。大して古い建物ではないかもしれないが、入口まわりが異国情緒溢れる何ともいい雰囲気。所々に施された細工も素敵だった。

 

 


 

酒房 武蔵

福岡県北九州市小倉北区魚町1-2-20

 

( 福岡 ふくおか 北九州 小倉 こくら 小倉駅前 むさし 酒房武蔵 武蔵 居酒屋 老舗 酒場 アーケード 近代建築 門司港レトロ )

コメント (2)
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かじか @岐阜県岐阜市

2019年08月06日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜城を頂く金華山の麓、長良川の左岸道路を通ったことのある人なら一度は目にしたことがあるだろう食事処「かじか」。自分も大昔から幾度となくこの店の前を通っているが、店に入ったことは一度も無かった。というのも店はパンダプール(←古い※1)側から来るとカーブの先にあり、店が見えたと思ったらすぐトンネル(金華山トンネル)に突入と、かなり車を停め辛いシチュエーションなのだ(逆も然りでトンネルを出て直ぐになるので知らないと通り過ぎる…)。岐阜公園の駐車場側から川沿いを行くとこの店に行き着くので、そういう客が多いだろうか。店は4階建ての大きな建物で1階部分は駐車場になっている。駐車場の奥には岩盤から水が落ちている場所(写真下左)に”鏡岩の水”と立札があった(※2)。階段から2階へ昇って行くと店の入口(写真下右)がある。

(※1)旧・長良川交通公園。昭和40~50年代に栄えたレジャー施設で、巨大なパンダの滑り台のあるプールがあった。

(※2)この辺りの地名は”鏡岩”なのだが、天然記念物に指定されている「鏡岩」はなぜか長良川を挟んだ右岸のやや上流にある。

 

店内は民芸品が所狭しと置かれた昭和な雰囲気。テーブル席や小上がり席がある。給仕の女性が2人も居る事から時分どきは大勢の客が来るのだろう。品書きには麺類、丼物、定食、洋食と何でもあるが、もちろん柱は鮎料理。贅沢なことに我が家では鮎は”知人が釣ってきたものを貰うもの”なので、もう一つの柱「菜めしでんがく定食」をお願いした。

まずは定食のサラダの鉢が運ばれる。最初からマヨネーズがかかっているのも昭和っぽい(笑)。その後にお膳で定食が運ばれた。田楽は田楽箱に5串並んでいる。味噌のいい香り。茄子の煮物、きゅうりの酢の物、茶碗蒸し、味噌汁、漬物、それにうさぎのリンゴと盛り沢山。小振りな田楽には最初から山椒が振ってあった。濃くてしっかり甘めの味噌だれののった串を口へ運ぶ。豆腐はつるんと軟らかい。菜めしは菜っ葉がそのまま入っている店と、乾燥粉末が混ぜてある店があるが、こちらはしっかりと葉っぱが混ざっていた。田楽の最後の1串には卓上の山椒を追加して(山椒好きなもので)ごちそうさま。次は丼物でもいただいてみようかな。(勘定は¥1,050)

 


 

↓ 店からすぐの場所にある岐阜市最古の水源地「鏡岩水源地」にある「水の資料館・水の体験学習館(旧・鏡岩水源地エンジン室・ポンプ室)」(昭和5年・1930・建造)。2棟共に国の登録有形文化財に指定されている。市の全配水量の3割を賄っているそう。2002年に完成した金華山をくりぬいた配水池もあるそうだ。

 

 

 

 

 


 

木の芽でんがく お食事処 かじか

岐阜県岐阜市鏡岩400

 

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Making Movies / Dire Straits

2019年08月05日 | クラシック・ロック

Making Movies / Dire Straits (1980)

マーク・ノップラー(Mark Knopfler)率いるダイアー・ストレイツ(Dire Straits)の3枚目のオリジナル・アルバム。地元イギリスをはじめヨーロッパで大ヒットした作品。自分が彼らを聴き始めたのはこのすぐ後で、ちょうどこのアルバムのアウトテイクだった「Twisting By The Pool」が後にEPとして発売された頃から。なので発表当時、日本でどういう扱いを受けたかは全く知らないが、MTVでのヒット以前の彼らはどちらにせよメジャーな扱いだったとは思えないがどうだろう。

決して声を張り上げず、呟くように、囁くように歌うノップラーのヴォーカル・スタイルはデビュー当時から全く変わらないが、当時地元イギリスといえば、パンクこそ下火なれどニュー・ウェーヴの波が音楽界を席巻していた頃。シンセサイザーを扱うバンドが増え、誰もがポップに舵を切っていた(ダイアー・ストレイツも結果的には数年後にその波に乗るわけだが…)。このアルバムからはそういった影響は微塵も感じられず、泰然自若といった感じ。

アルバム冒頭のロックな曲も激熱にはならず、哀愁を帯びたギター・サウンドであくまでも彼ら流の大人しめのノリ。不思議なもので彼らに似た音楽性のバンドを探そうとしてもなかなか頭に思い浮かばない。なんでもノップラーがパティ・スミス(Patti Smith)の「Because The Night」(ブルース・スプリングスティーンとの共作)を聴いて、プロデューサーのジミー・アイオヴィン(Jimmy Iovine)に連絡をしてプロデュースをしてもらったのだとか。5曲もカットされたというシングル曲も耳に残る派手さは無いが、各曲の完成度が高く、聴き始めるとずっと流していたくなる不思議な魅力があるアルバム。

オークションにて購入(¥495)

  • CD  (1990/10/25)
  • Disc : 1
  • Format : Import
  • Label : Warner Bros / Wea
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だるま堂 @福岡県北九州市 (※閉店)

2019年08月05日 | 福岡県

今回の北九州の研修旅行の宿泊先は小倉駅前。他の人はホテルに荷物を預けて夕食までゆっくりするのだろうが、自分はそうはいかない(笑)。わずかな時間を利用して近隣を散策。生憎の雨模様なので濡れるのは嫌だが、数少ないチャンスなので早速外へ。さほど遠くない場所に目当ての「鳥町食道街」があった。駅前のアーケード街の一角にあり、その歴史は昭和20年(1945)まで遡れるのだとか。周辺は他の都市と同様に新しいお洒落な店が増えているが、この食道街の店は昭和のままといった感じ。各店の間口は狭くワクワクする空間だ(実際は新しそうな店もある)。目指す店は”焼きうどん発祥の店”とも言われる「だるま堂」。創業は終戦直後と、この食堂街でも最古参らしい。夜までは営業していないらしいのでこの時間帯しかチャンスが無い。ちゃんと暖簾が掛かっていた。

店に入ると腰の曲がったご高齢のお母さんが1人(2代目だとか)。L字のカウンター席のみで、外れた時間とあって先客は無し。お母さんは声を発しない(笑)。何はなくとも「焼きうどん」をお願いした。お怪我でもされているのか片手で調理が進む。出来上がった「焼うどん」は強めに炒められ、肉片、玉ねぎ、キャベツが入っている。麺は断面が楕円のような麺。物資不足の時に乾麺を使ったことから今も乾麺を使っているとのこと(品書きの裏に歴史記述あり)。手繰ってみると何とも言えない独特な酸味のあるソース味で、量は多くないのでスルスルっと胃の中へ。品書きはこの「焼うどん」と「天まど」というのしかないのだが、後から調べてみると、目玉を落とした焼うどんが「天まど」なのだとか。そっちにすれば良かったなァ。という訳で、もし次に寄る機会があれば是非「天まど」を。(勘定は¥460)

 

※ 9月に体調を崩され、12月6日にお亡くなりになったとのこと。ご冥福をお祈りいたします。

 


 

↓ 門司港周辺の近代建築散歩の続き。交差点の角に建つ「北九州銀行門司支店(旧・横浜正金銀行門司支店)」(昭和9年・1934・建造)。オーダー(列柱)を配した交差点向きの入口が特徴的。営業時間なので中も見てみたかったが、残念ながら時間が…。

 

 

 


 

元祖焼うどん だるま堂

福岡県北九州市小倉北区魚町1-4-17 鳥町食道街

 

( 北九州 きたきゅうしゅう 小倉 こくら だるまどう 焼きうどん やきうどん 元祖 発祥 近代建築 銀行建築 山口銀行門司支店 門司港 門司港レトロ ) 

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百老亭 上飯田店 (2) @名古屋市北区・上飯田

2019年08月04日 | 名古屋(東区・北区)

久しぶりに上飯田の「百老亭」へ。上飯田の駅から路地を歩いて店に辿り着く。開け放した入口から中に入ると先客は1名。この日は女将さんだけだった。カウンター席に腰掛けて、まずは瓶ビールと「鍋貼餃子」を注文。ビールはドライの大瓶。グイッと喉を潤す。感度のいいラジオがBGM。女将さんが餃子を調理。今池の店と同様にここでも鍋に投入する水はホースから直接だ。出来上がった「鍋貼餃子」は焼き面を下にして皿に盛られている。カリッとはしていないしプルプルでもないがクセになる独特の皮。この日は以前に食べた時より投入した水が多めだったかな。餡は少なめなので軽い。

追加したのは「炸麺(ヤキソバ)」。餡をかけるタイプの焼そばで、具材は白菜、ニラ、もやし、豚肉といったところ。餡は鍋で作られて、多くない細揚げ麺の上からかけられている。最初から胡椒がかけられているが、餡の味付け自体は強くない。バリバリと揚げ麺を箸で崩しながら餡と合わせていただく。時間が経って軟らかくなった後半の揚げ麺もそれはそれで旨い。次はHPに載っていた「ニラ炒め(隠れメニュー)」や、「玉子スープ餃子」をいただいてみようかな。(勘定は¥1,550)

以前の記事はこちら

自家製手作り餃子 百老亭 上飯田店

愛知県名古屋市北区上飯田北町2-14

 

( 上飯田 かみいいだ ひゃくろうてい ひゃくろう亭 餃子専門店 餃子 ぎょうざ ギョーザ 水餃子 ヤキギョーザ スイギョーザ ピータン 池波正太郎 )

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魚住商店 @福岡県北九州市

2019年08月03日 | 福岡県

取引先との研修旅行で5年半ぶりに福岡県北九州市へ。一応観光する時間もあるにはあるのだが、団体行動なので自由時間は多くない。昼に門司港でみんなと食事(ビール付)した後のわずかな自由時間を利用して、門司港周辺の近代建築を駆け足で周る。ずっと雨模様だし1か所に留まって見学する時間は短いのでフラストレーションも溜まるが「あれを観るのを忘れた…」と後悔しないように1つ1つ潰していく。そんな間にも寄ってみたいと思っていたこちらの店へ。門司港から北に上がった住宅街にある酒屋「魚住商店」。北九州は”角打ち”(酒屋での立ち呑み)の発祥地とも聞くが、この店も角打ちが出来るらしい(初日の旅程では酒もOKと言われている)。ただ観光客がすっと入っていける店なのかどうかは分からず、ドキドキしながら店へ。地図が指し示すこんな路地(写真下左)を上がっていくと坂の途中に店があった。

ガラガラとガラス戸を開けると中にカウンターがあって老齢の先客が1名。もちろん立ち呑み。奥の間から「いらっしゃい。」と主人が出てきた。棚には1升瓶の日本酒や焼酎が並んでいて、後ろには冷蔵庫がいくつか。中に酒が入っているのだと思うが、さすがに勝手には開けられない。見えている棚の選択肢はあまり多くないので「剣菱」を”ひや”でお願いした。桝に入ったやや大きめなコップに酒が注がれる。”こぼし”はなし。口から迎えに行き、ごくっとやる。酒は何があるとか、肴は何があるとかの案内はほとんど無く、見当たるのはあられやかっぱえびせん程度。すぐに中に引っ込んだ主人が紙を敷いた枝豆を持って来てくれた。塩の効いた枝豆をつまみに酒をあおっていく。隣の親父の「ウーウー」という呻き声を聞きながらコップを空けた(笑)。本当はお代わりもしたいけれど時間の都合もあるし、角打ちで長居は無用。勘定してもらった。こんなのがクセになったら大変だ(笑)。(勘定は¥300)

 


 

↓ 「門司電気通信レトロ館(旧・逓信省門司郵便局電話課庁舎」(大正13年・1924・建造)。質実剛健で柱が立ち並ぶような印象の外観と交差点に面したRの部分が素敵。現在は電話機の博物館になっていて、経産省が認定する「近代化産業遺産」に指定されている。

 

 

 


 

魚住商店

福岡県北九州市門司区清滝4-2-35

 

( 福岡 ふくおか 北九州 門司 もじ 門司港 うおすみ商店 うおすみしょうてん かくうち 酒屋 立ち飲み 立飲み たちのみ 近代建築 門司港レトロ )

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紅葉屋 @三重県桑名市

2019年08月02日 | 三重県(老舗)

 

三重県桑名市の多度町訪問の際、もう1軒お土産を買いに寄ったのは、多度大社前の「紅葉屋」(創業明治4年・1871)。いぶし銀の日本家屋の隣には食堂もある。店を覗くと、どの菓子かは分からなかったが奥で製造作業中だった。緋毛氈の上に並べられた菓子を眺めると「八壺豆」(多度豆)をはじめ、いくつかの菓子があったが、その中から「紅梅焼」なるものを購入した。他の土産屋にも同様の菓子があったと記憶するので、多度大社参道の土産屋の菓子は共通するものが多いようだ。それだけ長い歴史があるということなのだろう。

持ち帰った「紅梅焼」は濃い茶色で梅の花の形をした煎餅(実はパッと見て”紅葉焼”だとばかり思って購入した・恥)。ガリッとやってみると、表面は湿った感じだけれどとても硬い。甘さと独特の風味とがあって最初はニッキかなと思ったのだが、山椒だそうだ。なるほど。これは煎茶以外は難しそう。梅雨時とあって皿の上の置いておいたものがすぐ湿気てしまったが、それはそれで悪くなく、お茶請けとしていただいた。隣の食堂でも「大黒屋」のように鯉が食べられるようだ。この辺りの店は共通する名物ばかり。(勘定は¥500)

 


 

↓ 「多度大社」の隣「多度稲荷社」にある「多度町消防団詰所」(建築詳細不明)。下見板張りでかなり古そうな建物だ。傾斜に合わせて半地下みたいになっているが、消防用具でも収納されているのだろうか。

 

↓ 「多度大社」から20分程離れたいなべ市北勢町阿下喜の古い商店街にある「旧・阿下喜郵便局」(昭和14年・1939・建造)。いわゆる郵便局の痕跡(〒マークとか)は無いが存在感あり。再塗装はされていないが朽ちたりしてしまわないのかな。

 

 

↓ 通りの反対側にある、看板が素敵な「旧・デグチパン」(建築詳細不明)。隣の屋号は「丁字屋」(古い商店に多い)だし、この本町通りはもう少ししっかり調べたら面白そうだ。

 

↓ 東藤原駅近くにある「太平洋セメント藤原工場・社員クラブ」(昭和7年・1932・建造)。入口付近のデザインといい、2階のアーチ窓といい、どことなく優しい感じのする建物だ。玄関扉のガラス部分のデザインは当初のままの物なのかな。モダンでカッコイイ。

 

 

↓ 東藤原駅近くの平屋の建物(建築詳細不明)。壁面の処理と庇(?)部分の切り欠いたような微かなデザイン性が近代建築らしくて面白い。

 

↓ いなべ市北勢町東村の「治田簡易郵便局」(建築詳細不明)。どうも外壁をやりかえたばかりのようで、玄関周り以外はあまり近代建築らしさが感じられなかった。

 

↓ すぐ隣にある「治田小学校」の門柱は戦前の物がそのまま残っていた。

↓ 「旧・南大社郵便局」(建築詳細不明)。沿革からいくと明治時代の建物かも。昭和30年に「東員郵便局」と改称し、現在の建物にも”東員”の文字が残る。用水端にあってとても雰囲気のある建物だが、残念ながら裏手は崩れ始めていて、先は長くないかもしれない。

 

 

いなべ市近辺の近代建築を駆け足で沢山廻ったが(先達の皆様の情報のおかげ)、取りこぼしもいくつかある。いつか天気のいい日にまた巡ってみたいなァ。

 


 

紅葉屋

三重県桑名市多度町多度1186-1

 

( 三重 みえ 桑名 くわな 多度大社 もみじや もみじ屋 食堂 お食事処 おみやげ 和菓子 たど豆 こうばいやき 近代建築 郵便局 いなべ市 )

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Let's Rock / The Black Keys

2019年08月01日 | オルタナティヴ・ロック

Let's Rock / The Black Keys (2019)

発売されたばかりのブラック・キーズ(The Black Keys)のニュー・アルバム。何と5年ぶりの作品。2015年には来日を予定していて、チケットもゲットしていたにも関わらずパトリック・カーニー(Patrick Carney)の怪我で中止(涙)。その間にはダン・オーバック(Dan Auerbach)がソロ、別グループ(The Arcs)活動を始め、パトリックも別活動を開始。あぁ、もうこのままバンドは消滅してしまうのかな…と危惧していたので、うれしい復活作。タイトルが「Let's Rock」というのも嬉しい。というのも前作「Turn Blue」(2014)ではガッツのあるギター・ロック・スタイルの曲が少なくて正直消化不良に陥っていたのだ。

この新譜発売にあたって、バカバカしい70年代風プロモを沢山作り、9「Go」は不仲説を逆手に取った楽しいPVを発表。元々PVなどではこういうおふざけをやるバンドなので「あの雰囲気が戻ってきた」と喜ぶファンも多いのでは。相変わらず音の感触は70年代のアナログ録音的へヴィー・ロック。こうでなくちゃ。イキのいい以前のサウンドが復活し、3、4なんかを聞いているとまるでTレックス(T Rex)のように聴こえてくる。ダンのヴォーカルは、骨太のギター、ドラムの音に反して、どちらかというと繊細で、歌い方もマーク・ボラン(Marc Bolan)に似ているからかな。9月からツアーが始まるようだが、果たして日本には来るのだろうか。今度こそ…。

amazonにて購入(¥1,548)

  • CD  (2019/6/28)
  • Disc : 1
  • Format CD, Import
  • Label : Nonesuch

 

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