ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

カラス @名古屋市中区・伏見

2018年03月15日 | 名古屋(中区)

ある日の午後、久しぶりに伏見の名喫茶店「純喫茶クラウン」(写真下)に行くと店先に貼り紙があり、”店主の娘一同”の名義で閉店のお知らせが…。主人はご高齢だったから仕方がないが、またひとつ70年もの歴史ある名店が消えてしまった。もっと通ってあの落ち着いた雰囲気を味わっておけば、と後悔するも後の祭り。

 

なのでそこから少し離れた御園座の南辺りにある喫茶「カラス」へ。創業は昭和47年(1972)で、最近初代主人から娘さんに代替わりしたばかりだとか。店に入ると落ち着いたダークウッドの色合いの内装で、古い時計やレコードプレーヤーなどのアンティークが置いてある。なぜか昭和の喫茶店に多い船の舵の飾り物や、重厚なランプシェードが素敵。内装は創業時からほとんど変わっていないらしい。主人の立ち働く調理場の周りはコの字のカウンターになっているようだが、常連さんが座っていらしたので窓際のテーブル席に座らせてもらう。

こちら食事もオムライスやカレーなど色々あって旨そうだし、ゼリーも人気だそうなのだが、腹は減っていなかったので「カラスブレンドコーヒー」だけお願いする。しばらくして銘の入ったカップとソーサーでコーヒーが運ばれた。厚めの口当たりのカップに口をつける。こちらのブレンドは名古屋らしいしっかり濃くて苦い味わい。甘い豆菓子が付いていてちょうど良かった。自転車で走り回って疲れた体を休めて(といっても15分も座っていないが)外に出た。次は「オムライス」か「ビーフカレー」、それとも「珈琲ゼリー」にしようかな。(勘定は¥400)

※閉店した「純喫茶クラウン」の記事はこちら

この後の記事はこちら (2

 


 

↓ 新築なった御園座の隣にある「山口銀行名古屋支店」(昭和41年・1966・建造)。圓堂政嘉氏の設計。中には名古屋城の鯱を描いた建築家・中村順平氏製作の大壁画があるのだとか。見てみたいが用事が無い…。

 

↓ 以前から素敵な意匠の建物だなと思っていた「葛谷眼科院」(建築詳細不明)。何の変哲もないように見えるが、よく見ると細かい所のデザインがとてもモダンでカッコイイ。

 

 

 


 

 

珈琲処 カラス

愛知県名古屋市中区栄1-12-2

 

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