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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ヒーロ (大衆食堂) (3) @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2018年03月19日 | 岐阜県(岐阜)

いつも情報を下さる”まっどだいまる”さんに教えていただいた「庭園レストラン・ヒーロ」の閉店の噂。確かめるべく自分の家から岐阜バスの「ホリデーパス」(¥500で路線乗り放題)を使用して店に向かう(←呑む気満々)。一番近くのバス停で降り、歩いて店へ。駐車場は車でいっぱい。確かに店先に”3月末を以って廃業する”旨の告知が貼り出してあった…。残念。庭園レストラン”側から入ると1階の席はほとんど満席の盛況ぶり。ここには平日しか来たことがないので、休日昼時は前からそうなのか、それとも閉店を知って名残を惜しむ客が駆けつけているのかは分からない。それよりも店の扉で「ヒーロ」の英語つづりは”HERO”だと初めて知る(笑)。自分は右に折れ、いつものように”大衆食堂”側へ(※ヒーロは同じ建物内に庭園レストランと大衆食堂の2つの飲食スペースがあります)。

カウンターに座るとこちらは五分位の客入り。ホールでは給仕女性1人が立ち働き、厨房の中も女性が2人で食堂側を担当して大忙しといった感じで普段と変わらない。すでに呑んでる常連客が何組も居て「俺、これからどこへ行きゃええの?」と悲痛な声を上げている。みんなこちらの閉店に心を痛めているようすだ…。まずはビール(キリンラガー大瓶)と「どて」を2本注文。目の前のどて鍋から串2本取り上げて皿にのせてくれた。至福の一杯をいただき、おもむろにおかずの並んだ棚を物色。揚げ物はいいタイミングに当たらないと冷めてふやけたのしかないので選ばず、結局冷蔵庫から「マカロニサラダ」だけを取り出して着席。ねっとりとしたマカロニをつまみながら杯を進めていく。こちら厨房は共通なので大衆食堂でも一部レストラン側のメニューを注文することも出来るが、がっつり食べたいというほどではなかったのでつまみにと棚から「オムレツ」を取り、電子レンジで温めて席に戻る。これは初めて食べたのだが中は野菜炒めだった。それを玉子の薄皮で巻き、ケチャップがのせてある。この中の野菜炒めがちょっと油っぽく、かなり水が出ているので食べ切るのに苦労する。本当は途中で酒に切り替えて「おでん」をもらおうと思っていたが、結局それ以上進まずビール1本で止めておいた。

この日もタクシーの運転手が食事に来ていたが、大衆食堂側は中休みが無く、横に停めた営業車も通りから見づらいのでさぞかし使い易かっただろう。これからはこういう人達もコンビニやチェーン店を利用するのだろうか。古くても以前からそこそこ流行っているように見えていたが、大店(おおだな)で従業員も沢山居るだろうから大変なのだろう。こちらはどのメニューも店でちゃんと調理されたものだそうなので(飲食業界に通じている人ならずともご存じだろうが、チェーン店に限らず最近の飲食店の業務用食材使用率はかなり高い)そういう意味でもこういった店が無くなるのは寂しいなァ…。(勘定は¥1,050)

以前の記事はこちらこちら

 

 

※平成30年3月末を以って廃業されました

 

庭園レストラン ヒーロ (大衆食堂)

岐阜県岐阜市北一色3-10-17

 

( 岐阜 ぎふ 北一色 きたいっしき きたいしき ひーろ HERO 大衆食堂 麺類食堂 おでん 丼ぶり 洋食 定食 昼飲み 閉店 廃業 )

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両口屋是清 本町店 (2) @名古屋市中区・丸の内

2018年03月19日 | 名古屋(中区 老舗)

大須~栄近辺を自転車でウロウロした休日。最後に寄ったのは和菓子の老舗「両口屋是清・本町通店」。ビジネス街なので休日のこの辺りはスッカスカなのだが、この店の前には車が停まっては出て行く。特に目当ての菓子は無かったが中に入ってショーケースを眺めた。さっと暖かいお茶とお菓子を出してもてなしてくれるのはいつだって嬉しいものだ。この日選んだのは「銘菓詰め合わせ」。箱入りでこちらの定番商品3つが入っている。見ため地味だが、こういう菓子こそその店の基本と言っていいのだろう。

家に帰って嫁と一緒につまんでみる。まず「志なの路」。玉子の入った焼き菓子で中は小豆餡。長細くて口に運び易い。包みも含めて懐かしさが溢れる味。「よも山」は「志なの路」の大きくて丸い版といっていいようなもの。「旅まくら」はしっとりとした皮に胡麻が散らしてある。こちらも長細くて食べ易い。食べていると胡麻の風味がふっと立ち上がる。これらの菓子に使われている餡はいわゆる普通の小豆餡よりも色が薄く水分も少な目。どれも地味で正直映えないのだが、しみじみと旨くお茶にぴったり。小さめなのもちょうどいい。嫁も「美味しいねェ」と気に入った様子。なるほどこういう菓子にこそしっかりと実力が現れるんだなァ。感心。(勘定は¥1,000程)

以前の記事はこちら

 


 

↓ 栄地区の再開発計画が進んでいる。近辺だけでも「中日ビル」「丸栄百貨店」「栄町ビル」「ニューサカエビル」の取り壊しが決定しているもよう。下は403年の歴史を持つ「丸栄百貨店」(昭和28年・1953・建造)。村野藤吾が設計。本館は焼け残った戦前の建物を増築しているんだとか。西側壁面にある圧巻のモザイクタイル画(何度見ても何が描かれているか全然分からないが・笑)も近く見納めなのか…。

 

↓ 隣に立つ「明治屋栄ビル」(昭和13年・1938・建造)は、4年程前にストアが撤退してすぐに取り壊されると思いきや、いまだに元のまま。

 

↓ 中古レコード屋と地下の飲食街で世話になっている「栄町ビル」(昭和39年・1964・建造)も取り壊し予定。すでにテナントは撤退が進んでいるようだが、昭和らしいデザインと親しみある飲食店がどうなってしまうのか…。

 

栄町ビルに入っている飲食店(一部)

・ジュース・サンドイッチ「うめや」※閉店
・とんかつ・ハンバーグ「いし河
・天ぷら「松月
・スパゲッティ「チャオ
・喫茶「ペリカン

 

 


 

 

両口屋是清 本町店

愛知県名古屋市中区丸の内3-14-23

 

( 丸ノ内 丸の内 まるのうち 本町通 ほんまちとおり りょうぐちやこれきよ せんなり 和菓子 御菓子司 干菓子 和三盆 和三盆糖 近代建築 )

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