ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

千風 @岐阜県可児郡御嵩町

2019年06月24日 | 岐阜県(中濃)

新緑の中をバイクで走る。バイクで快適なのは本当に春と秋の数週間のみで、もう少し経てばすぐに暑くなって汗だく+日焼けが待っている。昼に蕎麦でも手繰ろうと、前からメモっておいた御嵩の「千風(ゆきかぜ)」に向かうことに。旧道から山道をどんどん上がった所に店があった。まだ真新しい店の周りには整備された駐車場もあったが満車。店前には何人かの待ちも出ているようだ。みんなこんな場所よく知っているんだなァ。リストに名前を書いて少し外で待つ。高台なのでなかなか気持ちのいい景色だ。

しばらくして呼ばれ、履物を脱いで板間の店に上がる。壁に向かったカウンター席があり、そこに案内された。梁が見える天井の高いモダンな建物。結構な音量でジャズが流れていたが、せっかくの見晴らしの良い田舎の山の上の空間だからそんな無粋なことはせずBGMは無しでいいのになァ…。まずは最近の定番、蕎麦茶と揚げた蕎麦が運ばれた。蕎麦茶は濃いものでなかったのでひと安心。まだまだ料理が出ていない客も多いので、都合30分程待って蕎麦が運ばれた。

笊に盛られた蕎麦は端正な切り。麺肌に艶もあってのど越しがいい。つゆは辛汁で少ないがいい塩梅。山葵をチョンと付けながらいただいた。「黒米いなり」の米はブレンドしてあるそう。紫色に炊き上がった黒米の独特の風味が旨い。いわゆるいなり寿司と違って揚げの甘さは控えめ。それが蕎麦の時にはちょうどイイ。スルスルっと手繰り終え、蕎麦湯をもらう。最初が少なかったので「つゆを足しましょうか?」と言ってくれるのは嬉しいもの(貰わなかったが)。ややとろみのある蕎麦湯と刻みネギをつゆに足して全部飲み干した。景色もいいので次は嫁を連れてこようかな。(勘定は¥1,000)

 


 

↓ 旧中山道の49番目の宿場町「御嵩宿」の街道沿いにある「商家竹屋(竹屋資料館)」(明治10年頃・1877・建造)。金融、株式投資、輸入自動車販売、借家経営などを商う総合商社だったそうだ。実際に名古屋を含むガス会社や電気会社など様々な証券を所有していたようだ。暗くなりがちな座敷には明かり取りの天窓も(写真4枚目)。裏にはもちろん蔵があった。

 

 

 

 


 

そば旬彩 千風 (ゆきかぜ)

岐阜県可児郡御嵩町上の郷6443

 

( 御嵩 みたけ ゆきかぜ 蕎麦 ざる蕎麦 中山道 中仙道 宿場町 みたけじゅく 近代建築 商家 野呂家 )

コメント
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