ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Rolling Stones Works / Various Artists

2018年12月14日 | クラシック・ロック

The Rolling Stones Works / Various Artists (1989)

ストーンズ(The Rolling Stones)再始動の頃に発売されたミック(Mick Jagger)とキース(Keith Richards)が作曲した曲を他のアーティストが歌ったり演奏したりした曲他を集めた編集盤。レーベルはDecca(デッカ)傘下で60年代中後半のイギリスのモッド・シーンをけん引した「DERAM」。自分はその頃パンク・ロックばかり聴いていて、一番ストーンズから興味を失っていた時期。新譜の「Steel Wheels」も不思議なほどピンと来ず、伝え聞く全米ツアーでのシンセたっぷりの演奏にも違和感を感じて冷めていた。結局初来日公演時の異常な盛り上がりの時にも国内にはおらず、あの騒動も全く蚊帳の外だった(録画予約しておいた公演のテレビ放映は見たけど)。

それはさておき、こちらは当時日本で企画された盤だと思うが、重箱の隅を突くようなマニアックな選曲だ。収録曲はストーンズ自身が録音していたり、ミックがガイド・ヴォーカル(他のアーティストに提供する曲の手本の為の簡易録音)を残していたりする曲が多いので、比較すると楽しい。当時ミックの恋人だったマリアンヌ・フェイスフル(Marianne Faithfull)は3曲収録。ストーンズのマネージャーだったアンドリュー・ルーグ・オールダム(Andrew Loog Oldham)がアイドルっぽく売りだそうとして取り繕った04や06の歌声と、彼女自身が作詞作曲に参加したという05の歌声とやさぐれた内容の対比が興味深い(※本当の彼女はダミ声)。18はオリジナル・メンバーで容姿の悪さからロード・マネージャーにさせられた(酷い!)ブギウギ・ピアニスト、”スチュ”ことイアン・スチュワート(Ian Stewart)の作品。19はビル・ワイマン(Bill Wyman)がプロデュースしたバンドの作品、と周辺音源も収録。

01 George Bean - Will You Be My Love Tonight  
02 George Bean - It Should Be You  
03 Adrianne Poster - Shang A Doo Lang  
04 Marianne Faithfull - As Tears Go By  
05 Marianne Faithfull - Sister Morphine  
06 Marianne Faithfull - Blowin' In The Wind  
07 The Mighty Avengers - So Much In Love  
08 The Mighty Avengers - Blue Turns To Grey  
09 The Mighty Avengers - Walkin' Through The Sleepy City  
10 Bo & Peep - Young Love  
11 Bobby Jameson - All I Want Is My Baby  
12 Bobby Jameson - Each And Every Day  
13 Bobbie Miller - What A Guy  
14 Bobbie Miller - You Went Away  
15 Lulu And The Luvvers - Surprise, Surprise  
16 Vashti - Something Just Stick In Your Mind  
17 Thee - Each And Every Day  
18 Ian Stewart And The Railroaders - Stu Ball  
19 The End - Shades Of Orange  
20 Brian Poole & The Tremeloes - Time Is On My Side
21 The Dennisons You Better Move On (Live)
 

オークションにて購入(¥686)

  • CD (2000/1/13)
  • Disc : 1
  • Label : ポリドール
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キッチン紅屋 @名古屋市中区・大須観音

2018年12月14日 | 名古屋(中区)

夜に自転車で御園通を南下していてふと目に付いた小さな店「キッチン紅屋」。事前の情報は何も無かったので躊躇して一度通り過ぎたが、どうしても気になって引き返す。何ともいい感じの洋食屋の佇まいだったので近くの仲ノ町公園に自転車を停め、思い切ってドアを開けてみた。中はカウンター席が4つ、テーブル席が2つ程とこじんまりとしている。高齢のご夫婦で賄っていらっしゃるようだ。主人はコック帽にコックコート、壁には整然と調理器具が掛けられていたので期待が膨らむ。カウンターでなくテーブル席を勧められたので着席。メニューを眺めるとオードブル、スープ、ステーキ、アラカルトなどに別れている。「ハンバーグステーキ」「ハッシドビーフ〔ママ〕」辺りで迷ったのだが、読み進めていくと気になるメニューを発見。その名も「紅屋おすすめガーリックライス(夢ピラフ)」。「夢ピラフ?…」どんなものなのかさっぱり分からなかったが「ハッシドビーフ」と同等の値段だったので余計に気になった。思い切って注文してみた。

すぐに調理が始まる。女将さんが刻んでいるのは人参。結構な量のそれが主人に手渡される。主人の見事なフライパンさばきでみじん切りが宙に舞い、かなりじっくりと炒められた。そしてライスと合わさって更に宙を舞う。そして平皿に盛られて完成。頂部には牛肉片がのっており青海苔が振られている。人参はライスと半々の量だそうで全体が人参色に染まっていてなんだかとても綺麗。スプーンを入れて口に運ぶと肉の脂とガーリックのいい香り、そして独特の食感。これだけ人参の量が多いとクセが出るのだろうと思ったがそんなことは無く、何とも旨い。こんなの他で食べたことない。特に肉の脂が落ちたところは旨味が滲みて旨い。肉質がいいんだろうなァ。胡麻をふったたくあんが付いていたのでそれを挟みながら、あっという間に食べ終えた。半分人参なので食後も軽い。本当はメインの後にちょっとっていう感じなんだろう。ちょうど他の客が入ってきたのでテーブル席を譲る。次に寄るのも楽しみ。(勘定は¥1,620)

 


 

↓ 名古屋城の堀に掛かる大津橋(昭和8年・1933・建造)の夜の欄干照明。こういうデコラティヴな意匠の照明は現代では絶対に無いなァ。

 


 

キッチン紅屋

愛知県名古屋市中区栄1-25-11

 

( 名古屋 なごや 伏見 大須観音 紅屋 べにや きっちんべにや べに屋 夢ピラフ 洋食 洋食屋 ステーキ ハンバーグ 近代建築 )

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