ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Very Best Of Sam & Dave / Sam & Dave

2018年12月18日 | ソウル・ファンク・R&B

The Very Best Of Sam & Dave / Sam & Dave (1995)

ソウル・ミュージックを語る上では欠かすことの出来ないサム&デイヴ(Sam & Dave)のベスト盤。ライノ(Rhino)から1995年に発売されたもの。当時はこういうコンピレーションを作らせたらライノの右に出るレーベルは無かった。当初からCDへのリマスタリングは名手ビル・イングロット(Bill Inglot)が担当し、その後ブームになった通称”ドンシャリ”(低音と高音を作為的に効かせたリマスタリング)に陥ることもなく、自然に聴ける最良の音だった。あれからライノは会社として巨大化してしまったので、この頃ほど面白いレコード会社ではなくなってしまったが…。

それはさておき、サム&デイヴ。STAX(スタックス)レーベルを代表するデュオで、ヒット曲も多数。テレビ番組のジングルなどで使われることも多いので聴いたことがある人も多いだろう。自分は最初に1980年の音楽コメディ映画「The Blues Brothers」でジョン・ベルーシ(John Belushi)とダン・エイクロイド(Dan Aykroyd)がカヴァーしたのを聴いて初めて知ったと思う。カヴァーも良かったが、もちろんオリジナルは文句なしにゴキゲンだ。その後はコンピ盤に収録されたヒット曲を単発で聴くことがほとんどでオリジナル・アルバムは1枚も持っていない。久々にまとめて聴いたこのアルバムでは1枚物として過不足ないちょうどいいサイズ。もちろん演奏はスタックスのハウスバンド、ブッカーT&MGズ(Booker T & MG's)、それにホーンはマーキーズ(Mar-Keys)の連中だもの、最高に決まっている。日本人の自分でも思い当たる曲が多数なので、欧米人にとっては誰もが口ずさめる曲ばかりなんじゃないかな。伸びのあるヴォーカルと、低音高音を歌い分けたコンビネーションで、スイートなラヴ・ソングもノリノリ。

ブックオフにて購入(¥500)

  • CD (1995/2/28)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Rhino
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