ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

大福屋 @愛知県瀬戸市

2018年12月25日 | 愛知県(尾張)

瀬戸市の深川神社の参道にある商店街「宮前地下街」。普通に地上にあるのだが、神社の敷地や隣の公園からは低いのでこう呼ばれているのだとか。”瀬戸焼そば”というものがあると知ったのはそんなに前ではないが、発祥の店と言われている店は既に廃業済み。現在は地元の有志が「瀬戸焼そばアカデミー」なるものを組織しているようだが、そちらには所属していないこちら「大福屋」が瀬戸焼そばの現在の代表だという。こちらも創業から50年を超えているとか。もちろん気になるので行ってみた。並びには大人気の鰻屋「田代」があるがなぜか「しばらく休業」とのこと(11月末現在)。昼からやっている飲食店はこちらのみのようで店の前には人だかりがあった。覗くと席はいくつか空いているようだったので奥に進むと壁に向かったテーブル席に案内される。どうやら外に居た人達は持ち帰りの品を待っている人達のようだ。だからか鉄板の上には大量の焼きそばが焼かれていた。関東煮(おでん)もあったが、ここは一択「焼きそば(並)」をお願いした。

店員は親子と思しき3人。次々と現れる客と、電話での注文がひっきりなしという大盛況。それでも品が焼きそばとおでんしかないので回転は悪くなさそう。しばらくして中華の八角皿に盛られた「焼きそば(並)」が運ばれた。麺は細麺で、具材はキャベツ。頂部には煮込まれたと思しき味付豚バラ肉がのっている。これは”あとのせ”なんだろう。焼きそばの味付けはやや甘く、サラッとした口当たり。今まで味わったことのない味だ。聞くところによると瀬戸焼そばの特徴は醤油ベースで豚の煮汁(スープ)を使うとのこと。あとのせの豚肉はそれなのか。これがそうやって作られたものかは調理場で焼く様子は見えないので分からないが、ソースと言えないこともないし醤油だけとも言えない、何とも不思議な味だ。地元の方はこれに卓上のソースをかけて食べたりもするのだとか。面白い。独特な味過ぎてか、食べ終わって今味わった味を覚えきれない。これは何度も食べてみないと…。(勘定は¥420)

 


 

↓ 市内を流れる瀬戸川沿いに建つ陶器の店「丸一国府商店(旧・丸一商店)」(明治44年・1911・建造再訪。木造4階建てで綺麗にリノヴェーションされている。

↓ 尾張瀬戸駅近くの草っ原にポツンと建つ土蔵(建築詳細不明)。すでに崩れかかっているが、腰壁の部分は海鼠壁かと思いきや陶磁器のプレートらしき物が埋め込んである。さすが瀬戸。

 ↓ 「愛陶工会館(旧・瀬戸陶磁器工業組合綜合共同販売所見本陳列館)」(昭和10年・1935・建造)も再訪

 


 

 

焼そば 大福屋

愛知県瀬戸市深川町5 宮前地下街

 

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コメント
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