Live At Leeds '71 / The Groundhogs
イギリスのハード・ロック3人組、グラウンドホッグス(The Grounghogs)のライヴ・アルバム。このバンドの知名度は高くなく、自分も英音楽誌「MOJO」のコンピレーションに入っているのを聴いたことがあるのみ。このアルバムが正式に当時発売されたのかもよく分からないのだが、実はこのライヴ、71年のストーンズのUKツアーでのリーズ大学でのコンサートの前座公演の音源。なのでストーンズの「The Rolling Stone Mobile」(写真下左・スタジオ機能を載せたトラックで、これでストーンズのみならず数々のロック名盤の録音やライヴ録音がなされた・責任者はオリジナル・メンバーでロードマネージャーのイアン・スチュワート)を使ってグリン・ジョンズ(Glyn Johns)の手によって録音されている。一説によると録音テープがミック(Mick Jagger)からメンバーにプレゼントされたとか。90年代にはイタリアにおいて別ジャケットで発売されているようだ(写真下右)。
その日のメイン・アクト、ストーンズの演奏は完全版が2015年発売の「Sticky Fingers」のスーパー・デラックス・エディションにて聴けるようになったが、それ以前はBBCで放送された不完全版が海賊盤として出回った有名な音源だった(例:写真下)。
それはさておきこのグラウンド・ホッグス、当時人気を博していたへヴィーなギターをフィーチャーしたバンドで、聴いてみるとブルーズを基調としたジャムっぽい演奏が持ち味のよう。3ピースとは思えない厚みのある演奏で、演奏力も高い。ポップな所が無いので一般受けしなかったのは仕方がないだろう(見た目もとても売れる面子じゃない・笑)。どうしたってクリーム(Cream)と比べられただろうな。あまり会場の様子が分からないのでストーンズ・ファンにどの程度ウケたかは知る由もないが、このライヴ演奏を直に聴いたら評判が上がったんじゃないだろうか。音楽プレーヤー用に、これとストーンズの演奏を繋げて聴けるようにして71年のリーズ大学講堂に居る気分を味わおう。
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- CD (2001/12/26)
- Disc : 1
- Format: CD, Import
- Label : EMI