ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

壺屋總本店 @本郷・湯島

2014年04月06日 | 東京都(老舗)

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湯島天神に参拝して境内を散策し、近辺の古い建物を探して歩いたあとに向かったのは上野方面から本郷へ向かう春日通り沿いにある小さな老舗和菓子店「壺屋総本店」。創業は寛永年間(1624-1645)との事。将軍家光の頃というからすごい。一度、明治維新の際に、「長い間徳川様にお世話なったのだから」と営業を辞めたはずだったのが、勝海舟に言われて(!)再開したという、まるで教科書にでも載っているようなすごい逸話を残している歴史ある店。店に入るとそういう歴史を感じさせる書や画が飾ってある(ただし断りなくカメラを向ける無粋な人達が大勢いるようで、店内にことわり書きがあったので留意して下さい)。ガラスのショーケースに整然と並べられた有名な菓子の中から、昔からあるという「壺々最中」をもらう。ここでも1個だけの注文で恐縮してしまうが(その割に図々しい)、店の方は嫌な顔ひとつせず丁寧に渡して下さる。

壺の形をしてやや厚みのある「壺形最中」に対して、この壺々最中は丸い形をしていて厚みは普通の最中と変わらない。皮にはちゃんと壺の蓋が型取られている。中のこし餡は濃い色をしていて艶があり、隙間なく入っている。皮と一体となって旨い。昔の人達もこの味を楽しんだのだろうかと思うと、本当に歴史ある店ってすごいなぁと思う。(勘定は¥95)

 ↓ 写真は湯島天神

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壺屋總本店

東京都文京区本郷3-42-8

(壺屋 壺屋総本店 つぼや つぼやそうほんてん)

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