ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Phew! / Claudia Lennear

2014年04月10日 | ソウル・ファンク・R&B

Claudia

Phew! / Claudia Lennear (1973)

昨年末日本でも公開されて音楽好きには話題に挙がった「バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち(20 Feet From Stardom)」(←なんかセンスのない邦題だなぁ。普通に原題に沿って「スターダムから20フィート(6メートル)」じゃダメなのかな)にも出演したクラウディア・リニア(Claudia Lennear)。彼女の唯一のソロ・アルバムがこの作品。

彼女の存在を初めて知ったのはストーンズ(The Rolling Stones)がらみ。以前からアイク&ティナ・ターナー(Ike & Tina Turner)は好きだったので、もちろんバック・シンガー兼ダンサーのアイケッツ(The Ikettes)は知っていたが、その中の1人が彼女だとは知らなかった。どうもいっときミック・ジャガー(Mick Jagger)といい感じだったらしく、仲睦まじい写真がいくつも残っている。確かに、その頃の写真を見ると彼女はひと際美人でセクシーなので、当時のミックが手を出さないはずはない(笑)。話によるとストーンズの代表曲「Brown Sugar」とは彼女の事という説もあるんだとか。この他にもボウイ(David Bowie)との噂もある。この時代にはミックとボウイにも噂(もちろん男同士の)があったはずだから(笑)、もうどうなってたんだか…。

そんなバック・シンガーの彼女がLAで録音した最初で最後のソロ・アルバム。ワーナー・ミュージック・ジャパンの名企画「名盤探検隊」でCD化されてたのを知らず、サイトで気付かせてもらって買いました。このシリーズではデラニー&ボニー(Delaney & Bonnie)とかドクター・ジョン(Dr.John)を買ってたんだけどな。全然ノーマークでした。

ややハスキーでいい声なのだが、あまり特徴ある声ではないのでちょっと印象が薄いところがあるかな。なにぶんヒットしたアルバムではないし、知る人ぞ知るみたいな。でもさすが生き馬の目を抜くショービズで、超の付く有名アーティストと仕事をしてきただけあって、バック・メンバーに実力者を揃え、活き活きとしたご機嫌なナンバーが続く。参加メンバーのせいもあるだろうし、彼女の歌い方でもあるんだろうけれど、ソウルフルであってもあまり黒っぽさは感じさせない。たった30分強のアルバムだけれど、聴いてみてよかった。

前述の映画の公開でやっと日の目を見た感のある彼女だけれど、普通ならアイケッツ→レオン・ラッセル(Leon Russell)のシェルターピープル(Shelter People)→ソロっていったらそれだけでも凄い経歴だ。ただ、以後はあまり話題に挙がらず(1974年にプレイボーイ誌でヌードも発表した事があったらしいが…)、ショービズ界から足を洗い、別の仕事をしていたんだとか。

amazonにて購入(¥1,189)

  • CD (2013/9/11)
  • Disc: 1
  • Format: Original recording remastered
  • Label: ワーナーミュージック・ジャパン
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