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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ニュー柳屋食堂 (4) @岐阜県美濃市

2021年02月03日 | 岐阜県(中濃・老舗)

仕事で美濃市近辺を走っていて昼食場所を思案。そういえば「ニュー柳屋食堂」ってとんかつ、麺類、丼物、洋食もある食堂なのに食べるのはいつも「とんちゃん」ばかり。たまには違った品も食べてみたいナと車を向かわせた。向かいの路地を入った駐車場に車を停めて店へ。店の中には給仕に若い男性、厨房に女性が1人づつ。まだ少し早い時間とあって先客は無し。1人であることを告げると4人掛けの鉄板付きテーブルに案内された。壁に掛かった品書きの札の中から「とんかつ定食」と迷って「かつカレーライス」をお願いすると「すいません、揚げ物無いんです。」と無情のひと言。豚肉を扱っているからカツを狙ったのにな…。ということは「かつ丼」もダメだし、いきなり選択肢が狭められてしまった(今だけなのかずっと無いのかは未確認)。札をひっくり返しておいてくれヨ…。麺類という気分でも無かったので、あわてていつものように「とんちゃん焼定食」を頼んでしまっていた。

給仕の男性が鉄板に火を付け、調理開始。まずはボウルに入った”とんちゃん”が鉄板にジュッと流され、上から鉄製の重そうなコテ(重石代り)がのせられ、しばらくそのままに。ひっくり返しまたコテをのせてそのまま焼く。次は野菜類(キャベツ、もやし、玉ねぎ)が鉄板の真ん中に広げられてさらに焼かれ、最後に全部を混ぜ合わせて完成。「どうぞ。」の声が掛かる。鉄板の周りにはご飯、赤出汁の味噌汁、たくあん、ガラス鉢に入った野菜サラダ、うさぎ形のリンゴとオレンジが用意され、箸でそのまま鉄板からつついていただく。”とんちゃん”とは味付けの豚ホルモンの総称。中には色々な部位が入っている。顎が疲れるほど歯応えのしっかりした部位もあり、味付けは唐辛子粉が効いてはいるものの、濃くなくわりとあっさりめ。それが火が入ってだんだんと濃くなっていく感じ。ご飯の上に取りながら、ガツガツといただいていく。ビールでも旨いが、ご飯でも旨い。この後、人と会う予定は無かったが、仕事から戻ったらみんなに匂いでバレるな(苦笑)。次こそは食堂メニューか、”とんちゃん”とは別の「牛肉焼定食」か「豚肉焼定食」を。(勘定は¥900)

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↓ 店の駐車場の近くで見かけた会社の事務所らしき建物(建築詳細不明)。玄関先には定番のシュロの木が植えてあり、奥には下見板張りの倉庫(あるいは工場)があったりとなかなか気になる建物。シュロの高さからいくと結構年数の経っている建物なのかもしれない。

 

 


 

ニュー柳屋食堂

岐阜県美濃市広岡町255-14

 

( 美濃 みの 柳屋 ニュー柳屋 やなぎや ホルモン とんちゃん 豚ホルモン 焼肉 定食 バーベキュー 持ち帰り テイクアウト 大衆食堂 麺類食堂 近代建築 )

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入船 @岐阜県関市(7)

2021年01月31日 | 岐阜県(中濃・老舗)

機会があれば通っている岐阜県関市の麺類食堂「入船」。この日は珍しく昼前の早い時間に訪問。隣の駐車場に車を停めて店へ。「あれ、雰囲気変わったかな?」と思ったら店の窓に打ち付けてあった格子が取り除かれたようだ。まだ暖簾が掛かっていなかったが、中を覗くとすでに先客が1人食事中(暖簾は自分の後に来た常連客が掛けた・笑)。長机に腰掛けて壁に貼られた品書きを眺める。この日は朝を抜いていたので欲張って「おかめ(うどん)」と「志の田丼」をお願いした。この地方の麺類食堂では必ずと言っていいほどあった丼物だが、以前に食べた「木の葉丼」同様、こちらも段々見かけなくなっている絶滅危惧メニュー。「志の田丼」を頼む人は少ないのか、女将さんが「揚げと葱のやつやろ?」と。ハイ、そうです。味のある店内は居間(兼小上がり)にこたつも用意され、座布団も新調されたかな。竈(かまど)と調理場を行き来して女将さんの調理が続く。

最初に届いたのは「おかめ」。新しめのうどん屋では見ないことも多いが、古くからある品で、具材を阿亀(おかめ))の顔のように並べることからこの名前が付いている(はず)。店によって使う具材や並べ方が全然違うので比べると楽しい。こちらの配置は真ん中に椎茸、下に煎餅のような食感のもの、赤縁のかまぼこが2枚、花麩が2つ、刻みネギと刻み海苔がのっている。どう見ても顔の配置にはなっていない(←よくあることです)。しっかりと出汁が効いていて味付けは濃いめ。旨い。うどんの量は思ったよりも多く、後から来る丼が食べ切れるか不安が残る。「志の田丼」が到着。こちらも濃いめに味付けした揚げ、刻んだかまぼこ、青ネギ、そして上から刻み海苔が散らされている。つゆの量がほどほどで、ご飯の下に溜まり過ぎないくらいでちょうどいい。たくあんを挟みながらいただく。どちらも濃いめなので少し持て余したが、しっかりと完食。お腹がいっぱいになった。午後の仕事大丈夫かな…。(勘定は¥1,050)

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入船

岐阜県関市大平町2-6

 

( 関 せき たいへいちょう 太平町 いりふね 麺類食堂 大衆食堂 しのだ丼 志乃田丼 志ノ田丼 おかめうどん 阿亀 阿多福 おたふく )

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梅屋 (2) @岐阜県加茂郡八百津町

2021年01月07日 | 岐阜県(中濃・老舗)

中津川と同様に”栗きんとん”発祥とも言われる八百津町(※諸説あります)。栗きんとんを発売している和菓子屋は数軒あり、ほぼ毎年どこかの店で購入している。今年はまたこちら、”栗金糖本舗”を名乗る「梅屋」へ。この通りの他の2店よりちょっと離れているが、始終店の前に車が停まる。店の中に入るとオン・シーズン(訪問12月初旬)とあってか、中では見たところ6人もの女性店員が忙しく立ち働いていた。大忙しだ。次々とやってくる客の間を縫ってショーケースに並んだ菓子を吟味。選んだのはもちろん「栗金糖」と「最中」、そして「栗きん大福」というのを買ってみた。

家に持ち帰って嫁といただく。口解けも滑らかな「栗金糖」はやや小さめ。もう前に買った時のことは忘れてしまったが、こんなだったっけか。甘さはやや控えめ。「最中」はしっかりと甘めの餡。中には砕いた栗の粒も入っている。「栗きん大福」は最近流行りの〇✕大福の栗きんとんバージョン。滑らかで軟らかい餅の中にあんこと栗きんとんが詰められている。なるほどこれも旨いなァ。栗づくしを熱々の緑茶を淹れていただいた。そういえばこの2年位はいい栗が手に入らず(頂いてばかりだが)自作していないのでまた作りたいナ。(勘定は¥1,000程)

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↓ たっぷりと水を貯えた丸山ダムの下流にある「蘇水公園付近。木曽川だがダムでせき止められているからか流れは見えない。スポーツグラウンド等があり、夏にはボート練習などにも使われるのだとか。この時期は寒いし生命が見当たらないので寂しい。

↓ 「梅屋」と同じ本町通りにある萬屋(よろずや)「若松屋」(建築詳細不明)。土間に並べられた商品は衣料品から食料品まで様々。かつては煙草も扱っていたようだ。

 

↓ 稲が青々としていた頃に訪れた棚田も稲刈りが済んですっかり冬支度。以前は場所がよく分からなかった「赤薙棚田」(写真下左)も脇道に入ったらすぐに到達出来た。写真下右は以前に訪れた「上代田棚田」。次はぜひ稲刈り前の好天に。

 

 


 

 

栗金糖本舗 梅屋

岐阜県加茂郡八百津町八百津4067-5

 

( 八百津 八百津町 やおつ うめや 栗きんとん 栗きんとう 中津川 恵那 近代建築 棚田 )

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入船 @岐阜県関市 (6)

2020年09月24日 | 岐阜県(中濃・老舗)

岐阜県関市のお気に入りの麺類食堂「入船」へ。日曜でもやっているので寄り易く、記事にしていない時も多い。外観からは分からないが、店内に入った途端、土間と座敷で飴色になるまで時を重ねた柱や調度品と、奥に長い調理場、戸で仕切られた板場、竈(かまど)など風情があって何とも言えず贅沢な気分に。先客は1名。冷たい水を持って来てくれた女将さんに「木乃葉丼」をお願いした。「木の葉丼(このはどん)」は関西由来として知られているが、東海地方の古い大衆食堂では「志の田丼」と並んで必ずと言っていいほど品書きにあった丼物。ただし近年減少傾向にあるのは明らかで、少し新しめの食堂ではもう見かけなくなっている。女将さんは相変わらず丼ぶりを湯通しする丁寧な仕事ぶり。調理場の奥から丼ぶりにご飯をついできて、板場で具材やつゆの調理と忙しく歩き回る。

出来上がった「木乃葉丼」はたくあんと熱いお茶と共に運ばれた。”木の葉丼”の仕様は店によってまちまちだが、こちらの具材は椎茸、青ネギ、刻んだ赤縁のかまぼこ、麩、鶏もも肉、刻み海苔といったかんじ。鶏肉を使っている店は時々見かけるが入っていない店の方が多い。つゆの味加減が最高に旨い。じわっと染み出る戻した椎茸の旨味、つゆをたっぷり吸った麩。それらを合わせてご飯もつゆを吸ってくれる。これはイイなァ。しみじみと旨い。椎茸の量は多くないが、大満足の1杯だ。次もこれを頼みそうだが夏季のみの「冷し中華」の紙短冊を見付けた。まだ間に合うかな。(勘定は¥600)

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入船

岐阜県関市大平町2-6

 

( 関 せき たいへいちょう 太平町 いりふね 麺類食堂 大衆食堂 木の葉丼 このは丼 このはどん 木ノ葉丼 カツ丼 かつ丼  )

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ニュー柳屋食堂 (3) @岐阜県美濃市

2020年04月21日 | 岐阜県(中濃・老舗)

岐阜県美濃市の”とんちゃん”(豚ホルモン)で有名な「ニュー柳屋食堂」。創業は昭和21年(1946)。店内は鉄板付きのテーブルが並んでいるが、焼肉の他にも、定食、麺類、丼物と実は何でもある大衆食堂だ(一度そういう物も食べてみたいとは思うが、店に入ると匂いにやられて結局焼肉関係の物ばかり頼んでしまう…)。この日は仕事の用事で近くまで来ていたが、残念ながら食事をしていく時間はなし。なので左側の入口から入って持ち帰りのパックを購入して家に持ち帰ることにした。右の壁にどの品があるか書いてあるが、この日は「とんちゃん」以外何も見当たらない。お姉さんに他はないか訊くと「あとは豚肉だけです。」とのこと。なので「とんちゃん」と「豚肉」を一つづつ購入した。

家に帰って野菜を用意し「とんちゃん」の封を開ける。嫁と2人だけだったので鉄板を用意するのをサボってフライパンのまま調理し食卓にそのまま置いた。切った野菜はもやし、キャベツ、ニラ。味が薄くなるので量は控えめにした。こちらの「とんちゃん」は腸の部分だけでなくレバーなど色々の部位が入っているのが嬉しい(逆にそれが苦手という人も居るかもしれないが)。辛味はしっかりと効いているが味付けは醤油ベースでやや控えめ。野菜の甘味と合わさってちょうどいい感じに。旨い旨い。自分はビールでいただいたが嫁はもっぱらご飯で(←下戸)。別の日に開けた「豚肉」は豚バラ肉で味付けはたぶん同じ。こちらは長ネギだけを入れて炒めてみた。じわじわと出てくる脂をキッチンペーパーで吸い取りながら炒めた(←2人とも歳なので…)。こちらは何の変哲もないバラ肉だがやっぱり旨い。こういうあっさりとした味付けなのもいいんだよナ。(勘定は各¥500)

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ニュー柳屋食堂

岐阜県美濃市広岡町255-14

 

( 美濃 みの 柳屋 ニュー柳屋 やなぎや ホルモン とんちゃん 豚ホルモン 焼肉 ラーメン 定食 バーベキュー 持ち帰り 大衆食堂 麺類食堂 )

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山水本店 (2) @岐阜県美濃市

2019年12月23日 | 岐阜県(中濃・老舗)

岐阜県美濃市の古い街並みの中にある食堂「山水」へ。創業大正元年(1912)という歴史ある店だ。店横の駐車場に車を停め、店中へ。開店してすぐだったので先客は居なかったが、自分の後に続々と年配の客が入って来た。言動からすると観光客も多い様子。テーブル席に座って品書きを眺める。以前の訪問時に気になった「えびカレー丼」を注文しようとすると、視線の先の壁に掛かった品書きに「ミックス丼」なるものが目に入った。いつものように急に心変わり。内容の説明書きは一切無かったが(どんなものか分からない品って楽しいので)給仕の女性に「ミックス丼」をお願いする。すると「カレーですけど…。」とひと言(←言わないでいいのに…)。「ハイ。」

テレビを眺めながら待っていると「ミックス(カレー)丼」が到着。ちゃんとグラスのお冷も添えられた。カレーと言われてから想像した通り、たっぷりの和風カレー餡の下に海老フライが1本と、半分にカットされたひと口ヒレカツが2つ入っていて、餡には青ネギが使われている。早速海老をつまんでガブリッ。立派な海老で食べ応えがある太さとプリッとした食感。これは旨い。カツの方もちゃんと揚げたてのようで、熱々の餡を絡めながら箸を進めていく。カレー餡にはしっかりと辛さもあり、すぐに体がホカホカに。丼物で匙を使うのは嫌いなので、丼ぶりをがしっと掴んでとろとろのところを掻き込んだ。次は麺類を食べてみよう。(勘定は¥850)

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山水本店

岐阜県美濃市本住町1902-2

 

( 美濃 みの さんすい 山水 さんすいほんてん 老舗 麺類食堂 大衆食堂 ランチ 丼物 うどん そば うだつの上がる町 )

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角丸 (3) @岐阜県関市

2019年10月09日 | 岐阜県(中濃・老舗)

鰻好きの親戚が来たので両親を含む7人の大所帯で車を出して岐阜県関市の鰻屋「角丸」へ。あまり記事にはしていないが、特に大人数の時はよく利用する明治創業の老舗。鰻の名店が多い関市だが、人気店は並んだり混雑したりするので高齢の両親には無理(そもそも2人とも並んでまで食べない)。大箱で使い易いこちらを選択することが多いのだ。店は「新長谷寺(吉田観音)」の参道にある。地元の人は”きったかんのん” と呼び、昔は参道に他にも鰻の店があったそう。お参りするのはハレの日が多かっただろうから「今日は鰻でも」ということが多かったのだろう。特に予約は入れていなかったが問題なくテーブル席に案内された(高齢の両親にはテーブル席の方が都合がいい)。

男衆はビール(キリンラガー大瓶)と酒を鈍燗(どんかん:ぬる燗の意)で注文。品書きには無かったが紙短冊に「肝焼き」があったので、それと「鯉の洗い」を、丼ぶりはみんな「上鰻丼」を注文し、うちの高校生の息子は”大盛”にしてもらった。すぐに酒類と「肝焼き」が登場。続いて「鯉の洗い」が出てきた。「鯉の洗い」は酢味噌で。もちろんこの地方なので味噌は赤味噌だ。かなり濃いめの酢味噌で鯉をやりながら酒をいただく。わいわいと談笑していると丼ぶりが登場。息子の分はご飯がてんこ盛りだ(鰻の量は同じはず)。大盛には別容器で追加タレも用意されている。其々には守口漬ときゅうりの漬物、しっかり肝も入った吸物が付く。こちらの鰻はもちろん地焼き。関の鰻は焼きが強めなのも特徴だ。でも身はふわっとしていて焼きたてはやっぱり旨い。この店には随分前から出入りしているが、焼方が若い衆になってから旨く(上手く?)なったと思うのだがどうだろうか。しっかりお腹を満たして、ずっと現役で帳場に出ていらっしゃるご高齢の大女将さんに勘定してもらった。(勘定は¥27,000程/7人)

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川魚料理 角丸

岐阜県関市東門前町21

 

( 岐阜 ぎふ 関 せき 関市 かくまる 鰻 うなぎ 鰻丼 うな丼 老舗 しげ吉 辻屋 孫六 みよし亭 栄屋 )

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三勝屋 @岐阜県加茂郡八百津町 (4)

2019年06月16日 | 岐阜県(中濃・老舗)

八百津で見逃していた近代建築を訪問した時に、神社前の駐車場にバイクを停めると「三勝屋」に”予約の為午後1時から営業する”旨の貼紙があった。ここはこういう事がよくある。店の前で戸惑っている人は遠くから来た人だろうか。建築を愛でた後に店に戻るとちょうど店の人が暖簾を掛ける所だった。何か軽く食べようかなと店に入るとすでに満席(汗)。以前自分も遇ったことがある”フライング入店”だろう。テーブル席で相席を案内されたので先客に声をかけて座らせてもらう。この日の給仕は若い(といっても名物お母さんと比べてという意味だが)夫婦と思しき方達。息子さんだろうか。注文はかねてから心に留まっていた「支度(したく)」。「支度下さい。」とお願いすると、給仕男性がびっくりした顔で「えっと、”支度”って魚とご飯だけやけど…。」と困惑顔。「ハイ、知ってます。」と無事に注文が通った(※以前お母さんに「ご飯とおかずだけやけど、もう”支度”が出来とるっていう意味やわ。」と教えてもらっていたのだ。

もちろん先客をさしおいてすぐに「支度」が配膳された。本当に煮魚とご飯と漬物(たくあんとしば漬け)のみ。魚は色も味付けもかなり濃いめ。醤油の他に味噌も使ってあるかな。かなり身が厚い。土地柄川魚かなと思っていたけれど、これは鯖かな? 濃くて味でも姿でもよく分からない(笑・訊くの忘れた)。ご飯のすすむ味付けだが、肝心のご飯の調子があまり良くない。水分が多く軟らかく崩れてしまっていて残念。品書きに「煮魚定食」っていうのがあるが、それだと100円アップなので汁が付くのだろう。どちらにしてもこの内容ではちょっと高く感じてしまうかな…。でも「パーコー」などを頼んだ人達を尻目にさっさと食べ終わることは出来た。(勘定は¥680)

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↓ 八百津の街中の交差点に建つ建物(建築詳細不明)。この辺りはちょっと寂れてしまっているが、銀行もあるし昔はメインの通りのひとつだったに違いない。

 

 

 


 

お食事処 三勝屋

岐阜県加茂郡八百津町八百津4118-1

 

( 八百津 やおつ 三勝屋 さんかつや パーコー 百年食堂 大衆食堂 麺類食堂 老舗食堂 洋食 ラーメン 中華そば にっぽん全国百年食堂 椎名誠 近代建築 )

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入船 @岐阜県関市(5)

2018年11月04日 | 岐阜県(中濃・老舗)

岐阜県関市の麺類食堂「入船」へ。夕方早い時間には閉まってしまうが、日曜もやっていて昼遅い時間でも入れるので便利な店(でも材料切れなどで引き返したことも)。この日はまだ営業が始まってさほど時間が経っていない時間に訪問。隣の駐車場に車を停めて中へ。女将さんはまだ準備の最中といったところ。長テーブル席に座り、壁に貼られた品書きを眺め、いつも中華そばとかつ丼しか頼んでいないなァと「親子丼」を注文してみた。調理場と窯を慌ただしく行き来する女将さんと、時を経て飴色になった建具を眺めながら出来上がりを待つ。

丼ぶりを釜の熱気で温める丁寧な仕事を経て運ばれた「親子丼」は、かつ丼と同様に青葱が使われ、小さく切ったもも肉と蒲鉾が入っていて、刻み海苔が振られている。玉子はしっかりめに火が通っていた。つゆの味付けはやや薄めでやさしい感じ。これだと少し七色などを振りたいが、卓上には無かったのでそのままいただく。たくあんを挟みながらするするっと胃の腑へ。最後に温かいお茶をいただいて勘定してもらった。(勘定は¥600)

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↓ 相生町にある創業江戸後期という「旧・紙卯商店(株式会社カミウ)」(建築詳細不明)。2階に袖壁のある町屋建築。商店だった名残は店先のショーケース(戸袋?)に。逆読みの店名と商標が素敵。電話番号も3桁で局番無し。

 

 


 

入船

岐阜県関市大平町2-6

 

( 関 せき たいへいちょう 太平町 いりふね 麺類食堂 大衆食堂 中華そば ラーメン チャーシュー麺 カツ丼 かつ丼 おくどさん 近代建築 )

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虎屋 @岐阜県関市

2018年10月07日 | 岐阜県(中濃・老舗)

関市にある和菓子の「虎屋」。日本にいったいどれだけ”虎屋”の屋号を使う店があるのか知らないが、こちらも創業昭和9年(1934)という長い歴史を持った店(岐阜市の虎屋の暖簾分けだとのこと)で、現在3代目。店の前にあった商店街のアーケードは老朽化の為に撤去されている。記事にするのは初めてだが、嫁はこちらの菓子が好物で、秋に店の前の本町通で開催される「刃物まつり」(偶然ですが本日開催中)の際にはいつも店頭で”あんまき”を焼いて実演販売しているのでよく買いに行ったりしている。この日は嫁と午後から出掛ける予定があったが、午前中にこの店の前を通ったので、入れづらい駐車場にハンドルを切った(4台程しか停められず、商店街の中で狭いので休日ともなると警備員も出動している)。まずは恒例の鮎菓子「小瀬の若鮎」、それに夏の定番「梅ゼリー」、最中「孫六面影」を購入して持ち帰った。

出先でお茶と共にいただく。「小瀬の若鮎」はふわっふわの生地にねっとりとした求肥の餡。とぼけたような鮎の顔が可愛らしい。まとわりつくような歯触りの餡と生地のバランスがちょうど良く、自分も岐阜で数多ある鮎菓子の中でこちらのが一番好みかな。「孫六面影」は刀匠の町関市らしく日本刀の鍔の形をした最中種。大きさは小振りで餡の甘さはやや控えめ。これも旨い。家に帰ってからは冷蔵庫に冷やしておいた「梅ゼリー」を。袋を破って皿にあけると形を崩したゼリーと、中に入っていた梅が一粒丸ごとゴロっと落ちる。赤紫蘇で染められたゼリーはいかにも涼やか。甘酸っぱい味でプルンと吸い付くような張りがある。梅は種も入っているが実がするんと外れるくらい柔らかくすっぱ甘い。相変わらずの旨さ。たまには他の菓子をと思うんだけれど、いつも同じものばかり買ってしまう…。(勘定は鮎菓子¥130程/個、ゼリー¥240程/個、最中¥失念)

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↓ 西門前町にある「須田写眞館」(大正11年・1922・建造)。創業は100余年という現役写真館。古いのは表の3階建ての部分だけだと思うが、街で一番モダンな建物と言えば写真館なのはこちら関市でも同じ。窓の少ない3階はどんな用途だったのだろう(暗室とか?)。柱の一番上には何やらマークが刻まれているが意味するところは?。

 

 

 


 

和菓子処 関市 虎屋

岐阜県関市本町7-25

 

( 岐阜 ぎふ 関 せき とらや 関市虎屋 虎屋菓子舗 和菓子 あゆ菓子 老舗 上生菓子 日本刀アイス 近代建築 須田寫眞館 須田写真館 )

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