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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

市原屋 @岐阜県可児市

2023年09月07日 | 岐阜県(中濃・老舗)

岐阜県可児市方面へ行った際に立ち寄った広見の和菓子屋「市原屋」。詳しい創業年は分からないが100年以上続いていて現在3代目だとか。店は狭い旧道沿いの商店街にある。現在は営業している商店は多くないが、昔は賑わっていたろう雰囲気が少し残っている通り。店の前まで行ったら駐車場が裏の路地にあると書いてあったので探してみたが、今ひとつ正確な場所が分からない(案内も見当たらない)。仕方がないので表に回って道路脇に車を停めて店へ。店内にはガラス・ショーケースの中に様々な菓子が並んでいて、しっかりと上生菓子も10種類以上並んでいた。この日は車にクーラーボックスもあったので上生菓子の中から「みずべ」「水中花」という夏らしい菓子と、「栗羊かん」「光秀・最中」を購入して家に持ち帰った。

家に帰って師範(←妻)に薄茶を点ててもらい、いただく。「みずべ」「水中花」は中に鮮やかな色の餡(それぞれ緑、桃)が入った水まんじゅう。水を表現した透明な皮がプルンとした口当たりでいかにも夏らしく涼しげ。「栗羊かん」は中に丸っと栗きんとんが入っているもの。面白い。大河ドラマにハマっている妻は、最中を見るなり「明智光秀の家紋!」と言い当てた(※この地は明智光秀の生誕の地と言われている)。艶のあるこし餡が入っていて軟らかめの口当たり。家紋を模った最中種の縁は盛り上がっているので食感もいい。まだまだ沢山のこの地にちなんだ名前を付けられた菓子があったのでまた寄ってみよう。(勘定は¥940)

 

老舗 市原屋

岐阜県可児市広見814

 

( 可児 かに いちはらや 和菓子 上生菓子 もなか ようかん カステラ 水まんじゅう 水饅頭 どうする家康 )

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入船 @岐阜県関市 (9)

2023年07月22日 | 岐阜県(中濃・老舗)

ずっと通い続けている岐阜県関市にある食堂「入船」。前回訪問時に女将さんが「えらいで(大変なので)もう閉めるわ。」と仰っていたので心配していたのだが、実際に営業日であるはずの日に何度前を通っても暖簾が出ていなかったので、本当に店を畳まれたと思っていた。ある日仕事で近くに寄った際にふと迂回してまた店の前の道路を通ってみると…暖簾が出ている! もちろん引き返して横の駐車場に車を停めた。

以前と変わらない渋い店内の土間の大きいテーブル席に腰掛ける。壁に貼ってあった色褪せた紙の品書きは消え、卓上にある”メニュー表”のみに。残念ながら好物の逸品「かつ丼」は消えてしまっていた…。揚げる作業を省いたのだろう。でも続けてくれただけで満足。お願いしたのは「焼豚めん」。女将さんのテキパキとした動きは変わらず、調理場と大釜の間を行ったり来たり。

盆にのった「焼豚めん」が完成。「熱いでねー。」と卓に置いてくれた。スープの水面には小振りなチャーシューが10切れ程、赤縁のかまぼこ、メンマ、刻みネギがのっている。脂の浮くカエシ強めの醤油スープに、軟らかめの茹で加減の細縮れ麺。コレコレ。じんわりと滲みる味。もちろん今風の旨味過剰なラーメンとは違うし、バラ肉のチャーシューもしっかりと噛み応えのあるタイプ。でも物足りなさは微塵もない。相変わらず旨かった。(勘定は¥650)

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入船

岐阜県関市大平町2-6

 

( 関 せき たいへいちょう 太平町 いりふね 麺類食堂 大衆食堂 中華そば ラーメン チャーシュー麺 叉焼麺 )

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亀喜総本家 (3) @岐阜県加茂郡八百津町

2022年12月09日 | 岐阜県(中濃・老舗)

夏に続いて東京から叔母が母の様子を見に来てくれたので接待ドライブ。少し遅くて真っ盛りという訳ではなかったが、紅葉を観るために41号線方面に車を走らせる。途中で八百津に寄って「栗きんとん」を購入。自分は先日同じ商店街の「梅屋」に行ったばかりだったので、駐車場からも近い「亀喜総本家」で車を停めた。店内で菓子を物色する母と叔母。ついでに自分と妻の分の「栗きんとん」と「栗大福」を買ってくれた。

家に持ち帰っていただく。「栗きんとん」はやや小振り。滑らかな口当たり。もちろん旨い。「栗大福」は羽二重餅の軟らかい皮の中にこし餡。その真ん中に栗の粒が丸ごと入っている。栗の風味こそ弱くなるが、こちらも旨い。叔母によると最近は東京のデパートでも中津川の某店の「栗きんとん」が売っていたりするそうだが、1人で暮らしている叔母には数が多く、いつも買うのを躊躇してしまうのだとか。一応季節のものだから食べてもらえて良かった。(勘定知らず)

以前の記事はこちら (1)(2

 


 

↓ 老姉妹を連れて近くの「めい想の森」へ。脚の弱い母は径まで入って行こうとしないので仕方なく駐車場でパチリ。その後に新旅足橋まで行って、日本一高いというブリッジ・バンジー・ジャンプの現場へ。お金を払って高所から飛び降りる変人達を眺めて楽しんだ(笑←高所恐怖症)。

 

 


 

亀喜総本家

岐阜県加茂郡八百津町八百津3921-1

 

( 八百津 やおつ かめき かめきそうほんけ 栗きんとん くりきんとん くり大福 しんたびそこばし 岐阜バンジー バンジージャンプ )

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梅屋 (3) @岐阜県加茂郡八百津町

2022年10月25日 | 岐阜県(中濃・老舗)

毎年恒例にしている訳ではないが、秋になるとどこかで購入する栗きんとん(←恒例か…)。ここ岐阜県では中津川と八百津がどちらも発祥を謳っている(はず)。この日は好天の下、妻と豚児を連れてドライブ途中で八百津に寄ってみた。小さな商店街には栗きんとんを扱う店が3軒程あるが「亀喜総本家」は駐車場がいっぱい、「緑屋老舗」はなぜか店前に行列まであったので、その先の「梅屋」へ。道路を挟んだ駐車場に車を停めて店内へ。購入したのは箱入りの「栗金糖」と「最中」。

家に持ち帰っていただく。「栗金糖」はこちらの店での呼び方。肌理の細かい栗餡の中には粒が感じられる。しっとり感もあって旨い。中津川では最近、店毎の食べ比べなんていう無粋なセットも売られていたりして、皆どこのが一番旨いとか好みがあるようだが、自分は栗きんとんに関してはどこがというような好みは特に無く、どこのも美味しくいただいている。そんなにいっぺんに要らないしな。「最中」は梅の花の形をした最中種。こんもりとしていて中に艶のある甘いつぶ餡が詰められている。中には砕いた栗の粒入り。どちらも旨かった。(勘定知らず)

以前の記事はこちら (1)(2

 

栗金糖本舗 梅屋

岐阜県加茂郡八百津町八百津4067-5

 

( 八百津 八百津町 やおつ うめや 栗きんとん 栗きんとう 中津川 恵那  )

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小坂酒造場 @岐阜県美濃市

2022年09月28日 | 岐阜県(中濃・老舗)

子供達と美濃市のうだつの上がる町並みを散策した時に寄ったのは”百春””さんやほう”といった銘柄で有名な「小坂酒造場」。建物は寛政7 年頃(1795)の建造で国の重要文化財にも指定されている。こちらの丸く盛り上がった見事な「起り(むくり)屋根」の両脇にそびえ立つ”うだつ”(梲、卯建)は、それはもう立派なもの。元は防火目的だったといううだつは、だんだん装飾的な意味合いが強くなったそう。この日は奥の方が公開されていたので土間を抜けて蔵の方まで見せてもらった(写真下段2枚目から8枚目)。

こちら、何度も寄っているし、酒も自宅や店でしょっちゅういただいているが記事にするのは初めて。というのも、いつも知人から蔵開きの度に酒を頂くし、中に知り合いも居て正月用の生酒も頂いたりしているから。たまには自腹を切らないと…(苦笑)。帰りがけに購入したのは「百春・純米中汲みしぼりたて・槽口直詰」。タンクには汲み上げず、搾り器(酒槽)から直接詰めた酒だそうだ。フレッシュな香りですっきりとした酒。口に含むとごく微かに発泡を感じる。普段はどちらかというとどっしりとした酒を冷や(常温)で呑むことが多いので、時々こういうすっきりとしたのを冷やして呑むとより旨く感じられる。でもこういう酒の困ったところで、まるでジュースを飲むようにすいすいと入っていってしまう。この日も結局4号瓶を空けてしまった。次は1升瓶でないとナ。(勘定は¥1,650)

 

 

 

 

 

小坂酒造場

岐阜県美濃市相生町2267

 

( 美濃 みの 小坂酒造 こさかしゅぞう 百春 ひゃくしゅん 日本酒 国重要文化財 うだつの上がる町並み )

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入船 @岐阜県関市(8)

2022年08月10日 | 岐阜県(中濃・老舗)

表からではなかなか分からない店内の渋い佇まいが気に入って、機会があれば通っている岐阜県関市の麺類食堂「入船」。店の横の駐車場に車を停めて暖簾をくぐると珍しく先客無し。土間の長テーブルには透明な仕切りが用意され、消毒液もあちらこちらに置いてのコロナ対策。壁に貼った告知を見ると日曜も休むようになったようで日・月・木曜休日ということになる。奥の壁に貼ってあった年季が入って色褪せた品書きも取り外されて、ラミネートされた品書きだけになった。女将さんにそこには載っていない「冷し中華」が出来るか尋ねると「今なら混んでないから出来るよ。」とのこと。「冷し中華」と書いた紙短冊も「本当はあるんやよ。」と見せてくれたが、忙しいと受けられないので貼らないのだとか(笑)。居間のテレビに映し出されたMLB中継の大谷翔平のピッチングを観ながら出来上がりを待つ。作り置きはしないとのことで玉子を溶くところから始めているので、そりゃ他の注文で忙しいと出来ないわな。

しばらくして「お待たせしました。」と龍の絵柄が入った皿に盛られた「冷し中華」が完成。具材は錦糸玉子、きゅうり、チャーシューが3枚、プチトマトが2個分。そしてマヨネーズと辛子が添えられている。つゆの色は濃いが酸味は抑えられていてマイルド。中華そばでも使われるストレート麺が適度に冷やされていて、つゆが絡んで旨い。濃くない味付けのチャーシューがまたいい感じ。箸の先に辛子をつけたり、普段はあまり使わないマヨネーズをつけたりしてあっという間に平らげた。お代わりしたいぐらい。

普段は食べたらさっと店を出るが、後客も来ず自分1人だけだったので女将さん(実は話好き)と久しぶりに世間話。何でも2、3日前に、もう歳だし、えらい(=疲れる)ので店を畳もうとしたら、息子さんや娘さんに反対されて喧嘩したのだとか(笑)。「(あの子らは)何にも手伝わへんのに、ボケるからダメやって…(怒)。」と女将さん。「大変なんやよ。」と。そりゃそうだ。全部自分1人だもの。出汁だって京都の乾物屋から取り寄せる鰹節と鯖節を2時間かけて引くらしい。今は削ってもらっているが以前は自分で削っていたそう。ついでに店内に掛かる古い看板(写真下2枚目)のことを尋ねると、祖父が創業した当時からの物だから100年以上経っているそうだ。天井は以前は平板だったものを女将さんが網代(あじろ)天井に替えてもらったのだとか。店の端に残るブース(写真下4枚目)は、現在は昔の岡持ちとかの物置になっているが、以前はもっと道路側に出っ張っていて麺打ち場だったのだそう。でも広さは変わっていないそうなので「あんな狭いとこで打っとったんやね。」と。普段は店内で写真は撮らないが、たった2、3日前に辞める決意をしたというのだから、お願いして写真も撮らせてもらった。もっと続けてよ、なんて無責任なことは言えないが、どうか1日でも長くお店を開けていただけますように。(勘定は¥650)

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入船

岐阜県関市大平町2-6

 

( 関 せき たいへいちょう 太平町 いりふね 麺類食堂 大衆食堂 中華そば 冷やし中華 冷し中華 ひやしちゅうか )

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虎屋 @岐阜県関市 (2)

2021年09月19日 | 岐阜県(中濃・老舗)

鮎菓子は夏、と決まった訳ではないが、やっぱり夏になると思い出す。大雨の中、仕事の合間に寄ったのは岐阜県関市の「虎屋」。創業昭和9年(1935)で現在3代目。こちらの鮎菓子「小瀬の若鮎」は妻の大好物。数ある鮎菓子の中でもこちらのものが一番好きなのだとか。最近は行っていないが毎年恒例の「刃物まつり」開催時は店頭で焼きたて、作りたてたてのものが買えるので楽しみにしていた(※今年は縮小開催だとか)。商店の数が減ってちょっと寂しい本町通商店街。徐々にアーケードも撤去され風景が変わってきた。ひっきりなしに客が車で立ち寄るので店前の狭い駐車場には停められず、少し離れた場所の駐車場に車を停めて店へ。購入したのはもちろんその「小瀬の若鮎」と、出来たてで店内の冷蔵庫に運ばれたばかりの「パッションフルーツわらび餅」、そして「びわゼリー」の3種。

車の中で触ってみたら「小瀬の若鮎」はまだほんのりと温かい。焼いたばかりのよう。ここは妻には内緒で車中で先にいただくことに。鮎の形を模した相変わらず焼き色の綺麗なカステラ生地の中には求肥(ぎゅうひ)。口に入れてみると中のぎゅうひもまだふわっとしていて格別の旨さだった。家に帰って素知らぬ顔で妻と母に菓子を渡す(笑)。「パッションフルーツわらび餅」は8角形の透明プラスチック容器に入っている。黒文字を使って口に入れる。ねっとりとした舌触りだが爽やかな甘さ。わらび餅っていう感じではないがゼリーともまた違う食感。「びわゼリー」は定番の「梅ゼリー」と同様、ビニールに入っており、器にあけていただく。ゼリーの部分が「梅ゼリー」よりも少し硬めに感じたがどうだろう。ごろっとはいったびわの実と一緒にゼリーがつるんと喉を通っていく。これも旨いナ。また寄ってみよう。午前中だったらまた作りたての「小瀬の若鮎」に巡り会えるかしらん。(勘定は¥1,900程)

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和菓子処 関市 虎屋

岐阜県関市本町7-25

 

( 岐阜 ぎふ 関 せき とらや 関市虎屋 虎屋菓子舗 和菓子 あゆ菓子 老舗 おぜのわかあゆ 上生菓子 日本刀アイス うめゼリー 蕨餅 )

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平甚 @岐阜県郡上市

2021年07月25日 | 岐阜県(中濃・老舗)

新しいバイクのご機嫌伺いで長距離を走った帰り道、昼食は郡上八幡市内の有名な蕎麦屋「平甚」でいただくことに。こちらに寄ったのはもう何十年かぶり。両親と、一緒に暮らしていた豪留学生とドライブがてら来たんじゃなかったかな。こちらもコロナ前は店の前に溢れるほどの観光客が列を作っていたが、この日は天気がいいにも関わらずのんびりとした雰囲気。自分は元々中韓の観光客のインバウンド需要なんかに頼るべきではないという考え方だったので逆に嬉しいが、店にとってはこの観光客激減は辛い所だろうなァ。検温消毒して店の中へ。テーブル席に案内されると、何とタッチパネル。店も若い人ばかりだったので代替わりしているのだろう。”飛騨牛”と”自然薯”推しだったが、どちらもそそられなかったので普通の「ざるそば」をポチッと。

出てきた「ざるそば」は平笊に盛られ、やや太めの切り。二八だそう。”こわめ”(硬め)の茹で加減。別皿には刻み青ネギとわさび。つゆは濃いめだが甘さは控えめなもの。かえしの風味が強い。するするっと啜っていける喉越し。量は多くないのであっという間に終わった。蕎麦湯はあらかじめステンレス・ポットに入っている。合理的なのは分かるが風情もへったくれも無い。老舗蕎麦屋に寄ったというよりは、何だかラーメン屋にでも寄った気分。(勘定は¥880)

 

 


 

↓ 銘水の町、郡上八幡には町中にも綺麗な水が流れている。こちらは「郡上八幡旧庁舎記念館」の裏手にある「いがわ小径」と呼ばれる散歩道。透き通った水が滔々と流れ、水中には鯉と鱒が悠々と泳いでいる。

 

 

↓ 吉田川にそそぐ用水端の住宅(建築詳細不明)。用水の上に張り出した壁が段々に処理されている。こういうのって権利上はどうなっているのかな?

↓ 「松葉屋」の向かいに建つ「簑島仏壇店」(建築詳細不明)。目立たないが庇部分の控えめな装飾が素敵。

 

 


 

そばの平甚

岐阜県郡上市八幡町本町870

 

( 郡上 ぐじょう 郡上八幡 ぐじょうはちまん 平甚 ひらじん 蕎麦 郡上踊り 吉田川 近代建築 )

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辻屋 @岐阜県関市 (3)

2021年07月13日 | 岐阜県(中濃・老舗)

鰻の有名店が多い岐阜県関市でも一番歴史のある「辻屋」。この日は仕事で近くに居て、妻に頼まれて持ち帰りで利用することに。仕事中に電話を入れておいた。夜営業が始まる時間に店に寄る。お願いしておいた時間よりも少しだけ早く着いたが、ちゃんと時間通りに焼き上げてくれるようでちょうど焼きの真っ最中。待っている間にもテーブル席に腰掛けさせてくれ、お茶まで出していただいた。対応してくれたのは以前にも印象の良かった給仕女性だ。こういう人は店の宝だなァ。奥に長い入れ込みの席では先客がまだ2名。手洗いを借りた時に少し奥を覗いたが、奥には個室もあるのかな。焼き上がってビニール袋に入れてもらい、勘定して車に戻り、家まで持ち帰る。

もう帰りの車の中で自分の分は食べてしまおうかと思ったくらい車内に堪らない匂いが充満。家に着いたらすぐに包みを開けた。頼んだのは「上弁当」。当然無粋なプラ容器に詰められているがずしりと重い。守口漬と即席の松茸風味の吸物が付いていた。まだ温かさの残った「上弁当」に勇んで箸を入れる。上にのった鰻の蒲焼は5切れ。店で食べるのと同様にご飯の量は多い。たれが多めなのもこちらは昔から。待ちわびていただけあって、旨い。女性陣はご飯を全部は食べられないかもと言っている(←その割に時間を置いてしっかり食べていた・笑)。もちろん店で食べるのと同じとは言わないが、満足。(勘定は¥9,500程/3人分)

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この後の記事はこちら (4)(5


 

↓ すぐ近くの木造3階建ての貴重な雑貨店「タルヤ」(昭和7年頃・1932・建造)を再訪。もちろん店はしっかり現役。隣のスクラッチタイル壁の建物もなかなか素敵だったが、改修で新しい外壁が打ち付けられてしまった…。

 

 


名代 辻屋

岐阜県関市本町5-14

 

( 関 せき つじや 辻屋本店 鰻丼 うな丼 うなぎ丼 老舗 近代建築 タルヤ雑貨店 持ち帰り テイクアウト テイクアウェイ  )

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辻屋 @岐阜県関市 (2)

2021年03月31日 | 岐阜県(中濃・老舗)

久しぶりに岐阜県関市の鰻屋「辻屋」へ。関市には人気の鰻屋が何軒もあるが、こちらの創業は幕末の慶応年間(1860頃)という一番の古株。夜になるとひっそりと静まりかえる本町のアーケード街。この日は息子に運転を任せ、高齢の母も連れてきた。絶滅危惧種指定とシラスウナギ輸入の闇などの問題から、最近は鰻を喰うことに罪悪感を感じてしまうのだが、母もこれからは店に足を運ぶのがだんだん難しくなるだろうと決心。母も孫の運転で来られるのは嬉しいだろうナ。道路を挟んだ向かいにある駐車場に車を停めて店へ。暖簾をくぐるとコロナ禍であってもまあまあの客入り。昼や休日は並んでいるのが普通のようだから平日夜はこんなものなのかも。奥には入れ込みの座敷もあるけれど、膝の悪い母の為に手前のテーブル席をお願いした。

嬉しいことに運転手付きなので酒が呑める。年配の給仕女性に「ビール(大瓶)」(キリン)と「お酒」(熱燗)をお願いし、「口取り(お通し)」、「肝焼き」、「鯉の刺身」をお願いした。この日のお通しはとびこと菜の花の和え物。母と乾杯。しばらくして運ばれた「肝焼き」は10個ほども盛られていたろうか。肝はしっかりとした大きさで濃い味付けがしてある。これを口に入れてまずはビールで、次は酒で追っかける。旨いナー。「鯉の刺身」は酢味噌(もちろん赤味噌)で。つーんと効くのは酢味噌に辛子が入っているかな。しっかりとした歯応え。旨い。

肝心の丼は息子が「上丼」を”ご飯大盛り”で、自分と母は「並丼」でお願いした。しばらくして運ばれた息子の「上丼」はご飯がこんもりと漫画のように盛り上がっている。これには蓋が出来ないのだとか。丼も特別なのか金色だ(笑)。すごい迫力。自分たちの並でもご飯はたっぷり。しっかりとたれが滲み込んでいる。どちらも肝吸いと守口漬付き。鰻はしっかりと焼きが入っているが、身はふっくらと皮はカリッと、上々の焼き加減。たれとのバランスも良く、旨い。たれの量も多過ぎず。好きな山椒を振りかけたりしていただく。人気店とあってこの山椒の鮮度も良かった。ここの鰻丼は若い頃から何度も頂いているが、今回が一番良かったかも(酒呑めたから?・笑)。母もかなり気に入った様子。付いてくれた女性給仕がてきぱきと、それでいて慇懃無礼にならない程度に丁寧な応対で居心地を良くしてくれたからかもな。それにしても息子にハンドルを任せて呑むっていうの、いいナ。(勘定は¥15,000程)

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↓ 関市の旭ヶ丘小学校の近くにある銭湯跡「平和湯」(建築詳細不明)。営業を止めてから随分と経っている感じ。ここが一番最後まで残っていたらしいが、関市内にはもう銭湯は1軒も残っていない(はず)。近くの吉田川にはモザイクタイルのコンクリート製ベンチが残っていた(写真下最後)。

 

 

 


 

 

名代 辻屋

岐阜県関市本町5-14

 

( 関 せき つじや 辻屋本店 鰻丼 うな丼 うなぎ丼 老舗 鯉刺し しげ吉 みよし亭 角丸 孫六 近代建築 銭湯 )

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