マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ジェイソン・ボーン

2016-10-29 11:46:40 | 映画ー劇場鑑賞

ージェイソン・ボーンーJASON BOURNE

2016年 アメリカ 123

 

監督=ポール・グリーングラス キャスト=マット・デイモン (ジェイソン・ボーン)ジュリア・スタイルズ (ニッキー・パーソンズ) アリシア・ヴィカンダー (ヘザー・リー) ヴァンサン・カッセル (アセット) トミー・リー・ジョーンズ(ロバート・デューイ)

 

【解説】

記憶を失った暗殺者ジェイソン・ボーンの孤独な戦いを描くスパイアクションシリーズの第5作。シリーズ第2作、第3作を手掛けたポール・グリーングラス監督と主演のマット・デイモンが再びタッグを組み、自身の隠された過去の秘密をめぐり、ボーンが新たな戦いに身を投じるさまが展開する。CIAの元同僚役でジュリア・スタイルズが続投するほか、オスカー女優アリシア・ヴィキャンデル、『トランス』などのヴァンサン・カッセル、ベテランのトミー・リー・ジョーンズらが出演。

 

【あらすじ】

ひっそりと暮らしていたジェイソン・ボーン(マット・デイモン)の前に、CIAの同僚だったニッキー(ジュリア・スタイルズ)が姿を現す。彼女はCIAが世界中を監視・操作するための極秘プログラムを立ち上げたことと、ボーンの過去にまつわるある真実を告げる。これをきっかけに、再び動き始めたボーンの追跡を任されたCIAエージェントのリー(アリシア・ヴィキャンデル)は、彼を組織に取り込もうとするが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「ボーン・アルティメイタム」のラスト、覚えていますか?

私は「絶対ボーンは生きている」と確信していました。

あれから10年。

ようやく、ボーンはスクリーンに帰ってきました。

「待ってました!」

 

10年の間、息をひそめて生きていたジェイソン・ボーン。

彼は記憶を取り戻し、殺人マシーンだった自分を消して、人々が賭けて闘う人間として肉体を駆使して生きた来た。

肉体を痛めつけることだけが、殺人を犯した自分の贖罪と言わんがばかりに。

 

そこにかつての同僚ニッキー(ジュリア・スタイルズ)が現れる。

ニッキーは危険を顧みずジェイソンにあることを伝えに来た。

それは、取り戻したはずの本名デビッド・ウェッブの記憶の、さらに奥にある知られざる真実。

彼の父親の死の真相にもまつわる話だった。

  ジェイソン・ボーンとニッキー

ジェイソン・ボーンはむくむくと立ち上がる。

ニッキーが殺され、CIAが手を替え品を替え追いつめて来ても。

追いかける側のトミー・リー・ジョーンズもよかった。

ヴァンサン・カッセルもよかった。

 

リー(アリシア・ヴィキャンデル)はどうかなあ。

ちょっと力不足?

 

でも、映画そのものがかっこいいです。

映画の作り方が、昔の劇画ややくざ映画みたい。

ジェイソン・ボーンのストイックさ、しびれるわ。

 

ラストのテーマソングまですごくよかった。

ジェイソン・ボーンに会えてよかった。

また会いたい。と思わせてくれました。

 

よかったー!!

 

ヘイル、シーザー!

2016-10-29 11:09:38 | 映画ーDVD

ーヘイル、シーザー!HAIL, CAESAR!

2016年 アメリカ 106

監督・脚本=ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン キャスト=ジョシュ・ブローリン (エディ・マニックス) ジョージ・クルーニー (ベアード・ウィットロック) オールデン・エアエンライク (ホビー・ドイル) レイフ・ファインズ (ローレンス・ローレンツ)

 

【解説】

オスカー常連のジョエル&イーサン・コーエン兄弟によるサスペンスコメディー。ハリウッド黄金期を舞台に、超大作映画の撮影中に誘拐された大スターを奪還すべく、スタジオに雇われた何でも屋による捜査を描く。ジョシュ・ブローリン、ジョージ・クルーニー、チャニング・テイタム、スカーレット・ヨハンソン、フランシス・マクドーマンドら豪華キャストが出演。さらに、コーエン兄弟が新たに挑戦したスターたちによる華やかなミュージカルシーンも見どころ。

 

【あらすじ】

1950年代のハリウッド。スタジオの命運を左右する超大作『ヘイル、シーザー!』の撮影中、世界的大スターの主演俳優ウィットロック(ジョージ・クルーニー)が何者かに誘拐されてしまう。事件解決を任されたスタジオの何でも屋(ジョシュ・ブローリン)は、魅力あふれる若手女優(スカーレット・ヨハンソン)や著名なミュージカルスター(チャニング・テイタム)ら個性豊かな俳優たちを巻き込み、ウィットロック奪還に向け奮闘する。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この作品、劇場で見逃していました。

でも、想像していたのとは違って、なかなか正統なパロディで、やはり映画愛に溢れていると思いました。

 

それを体現しているのが、この作品の進行役とも言える、「あらゆるトラブル引き受けます」スタジオの何でも屋エディ・マニックス(ジョシュ・ブローリン)。

強面だが、妻を愛し、家庭を大切にし、信心深い良き人です。

 

頃は、ハリウッド映画全盛の1950年代。

大作映画が目白押しで、ここキャピタルもたくさんの大きなスタジオで映画製作が同時進行中。

 

そんな中、大作中の大作「ヘイル、シーザー!」撮影中の主演俳優ウィットロック(ジョージ・クルーニー)が何者かに誘拐されてしまう。

世間に知られない間に取り戻さなければならない。

マニックスの手腕の見せ所だ。

 

☆ネタバレ

マニックスには飛行機メーカーのロッキード社から好条件での引き抜きが来ていた。

こんな映画界の混沌としたトラブル解決より、時間も収入も安定しそう。

心は揺れる。

 

でも、マニックスはこの混沌とした映画業界がやはり大好きなんだなあ。

これがこの作品のテーマかな?

 

ウィットロックの誘拐の影には、脚本家への冷遇と共産主義の浸透という社会問題がありました。

ウィットロックも、自分が誘拐されたことも忘れそうなくらい共産主義に傾倒しそうになっていました。

 

その他、魅力あふれる若手女優(スカーレット・ヨハンソン)が実はダメな男が大好きで、不倫の果てに妊娠しているとか、おしゃべりするととても下品とか、ギャップが面白い。

 

ミュージカルスター(チャニング・テイタム)の水平さん姿のミュージカルシーンもすごく凝っていてステキでしたが、彼、ロシアの潜水艦が迎えに来て亡命してしまった。

マリブの海岸からすぐのところ、こんなところにソ連の潜水艦が来ているんだと、そっちがびっくり。

 

「ヘイル、シーザー!」の劇中でキリストを描くにあたり、各宗派の宗教家たちからお墨付きをもらうとか、なかなか細かい根回しの様子も描いていて、興味深かったです。

 

ウェスタンではセリフもなくかっこよさだけでスターになれても、時代の要請が変わり、貴族的なもの撮らなくてはいけなくて、ウエスタンのスターがシリアスなドラマに出演するときの様子もおかしく描かれていました。

でも、このウエスタンのスター・ホビー(オールデン・エアエンライク)が、素朴で素直ないい性格の人で、結果、ウィットロックを救出し、キャピタルも救ったという結末でした。

 

双子の芸能記者を演じたティルダ・スゥィントン、面白かったわ。

 

確かにマニックスの仕事は下世話で多岐に渡り、面倒なことこの上ないけど、実に人間的で現実的。

これが魅力なんでしょうね。

映画って、人生そのもの。

ああ、古き良き時代って感じかな?

 

私はこの作品、とても楽しかったです。