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ーエリジウムーELYSIUM
2013年 アメリカ 109分
ニール・ブロムカンプ監督 マット・デイモン(マックス・ダ・コスタ)ジョディ・フォスター(デラコート高官)シャールト・コプリー(クルーガー)アリシー・ブラガ(フレイ)ディエゴ・ルナ(フリオ)ワグネル・モウラ(スパイダー)ウィリアム・フィクトナー(ジョン・カーライル)ファラン・タヒール(パテル大臣)ブランドン・オーレ(ドレイク)ジョシュ・ブラッカー(クロウ)エマ・トレンブレイ(マチルダ)ホセ・パブロ・カンティージョ(サンドロ)
【解説】
『第9地区』が第82回アカデミー賞作品賞などにノミネートされた新鋭ニール・ブロムカンプ監督が、マット・デイモンを主演に迎えたSFアクション。22世紀、富裕層だけが居住を許されるスペースコロニー“エリジウム”を舞台に、虐げられた地球の住人の反撃をハードに描く。マットのほか、ジョディ・フォスターや『第9地区』『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』のシャールト・コプリーが出演。ブロムカンプ監督の斬新なアイデアや演出に期待。
【あらすじ】
2154年。スペースコロニー“エリジウム”で生活する富裕層はパーフェクトな居住空間で過ごす一方、荒廃した地球に暮らす貧困層はひどい搾取に苦しんでいた。エリジウム政府高官のローズ(ジョディ・フォスター)が地球の人間を消そうと動く中、地球で暮らすマックス(マット・デイモン)はエリジウムに潜入することを決意。残り5日しかない寿命を懸けて戦いに挑む。(シネマトゥデイ)
【感想】
私はちょっと苦手な「第9地区」の監督ニール・ブロムカンプの作品。
作風はずいぶん変わったんじゃないかな?
見やすかったもの。汗!!
主人公は犯罪歴のある地球の労働者マックス(マット・デイモン)。
地球が汚染されて住みにくくなった2154年。
富裕層の人たちは宇宙コロニー・エリジウムを建設して移住した。
地球では劣悪な労働を強いられ、犯罪もはびこっていた。
労働事故で瀕死の重傷を負ったマックス。
あと数日の命だと宣告される。
マックスは、エリジウムへ不法に人々を送っている組織のスパイダーと呼ばれる男にエリジウム行きを依頼する。
エリジウムには、あらゆる病気や怪我を再生する機械があるのだ。
スパイダーは、マックスに条件を付けた。
エリジウムの重要人物を拉致すれば、エリジウムに送ってやると。
標的になったのは、マックスの会社の社長ジョン・カーライル(ウィリアム・フィクトナー)。
マックスにとっても申し分のない復讐相手だった。
一方、エリジウムでは政府高官のデラコート(ジョディ・フォスター)が政権のトップと対立。
エリジウムをプログラミングしたカーライルにエリジウムのデータの初期化を命令していて、カーライル自身に装着してある個人情報の入ったコンピューターに保管されていた。
マックスはカーライルを襲い、カーライルが死ぬ前に自分に内蔵されたコンピューターにデータを移すことに成功したが、デラコートの雇った秘密工作員のクルーガー(シャールト・コプリー)とその仲間たちに執拗に追われる結果となった。
逃走中に、幼いとき仲の良かったフレイに出会う。
しかも、フレイの娘は重い白血病を患っていた。
フレイとその娘を巻き込む結果となったマックス。
なんとか、フレイの娘を助けようと、エリジウムに潜入するがー。
富裕層対地球の貧しい労働者という構図ですが、戦う相手はならず者のような工作員です。
こういう構図の作品、多いですが、完璧に富裕層がやっつけられてしまうというのはないものですね。
それだけ富裕層の作った社会は、巧妙で隙がないと言うことでしょうか?
この作品も、デラコートもクルーガ一味もマックスがやっつけますが、助かったのはフレイの娘で、地球の人々も自由にはなるようですが、マックスは死んでしまい、あとの世界のことは描かれていません。
「第9地区」では凄まじいスラム街を描き切ったブロムカンプ監督ですが、今回の荒廃した地球の描き方も秀逸でした。
でも、エリジウムの方はいわゆる高級住宅地なだけで、面白味に欠けていました。
あまりに典型的で、マックスが死んだあとの人々が自由になるという世界もなかなか想像しにくい感じでした。