マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

水曜日のエミリア

2011-11-28 11:39:12 | 映画ーDVD

 

ー水曜日のエミリアーLOVE AND OTHER IMPOSSIBLE PURSUITS/THE OTHER WOMAN

2009年 アメリカ

ドン・ルース監督  ナタリー・ポートマン(エミリア)スコット・コーエン(ジャック)チャーリー・ターハン(ウィリアム)ローレン・アンブローズ(ミンディ)リサ・クドロー(キャロリン)

 

【解説】

『ブラック・スワン』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたナタリー・ポートマンが、不倫相手と略奪婚するものの、さまざまな困難に見舞われる女性を演じたヒューマンドラマ。監督は、『偶然の恋人』のドン・ルース。『きみがくれた未来』のチャーリー・ターハンが、夫の連れ子で、ナタリー演じるエミリアと微妙な関係を繰り広げる少年ウィリアムを演じる。愛と人生に迷うヒロインを等身大で演じたナタリーの熱演に注目だ。

 

【あらすじ】

ニューヨークで弁護士として働いていたエミリア(ナタリー・ポートマン)は、既婚者の上司ジャック(スコット・コーエン)と恋に落ち、ジャックの妻で医師のキャロリン(リサ・クドロー)から奪って結婚。しかし、生まれたばかりの娘が突然死してしまった上、一緒に暮らす夫の息子ウィリアム(チャーリー・ターハン)は心を開かず……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

引き続きナタリー・ポートマン主演映画ですが、これは2009年の作品です。

日本公開が遅かったのですね。

私も、劇場で見ることはできなかったので、DVD鑑賞となりました。

 

不倫の後の夫婦の物語です。

 

「水曜日のエミリア」という邦題は、エミリアが、義理の息子ウィリアム(チャーリー・ターハン)を学校まで迎えに行くのが水曜日ということから、このタイトルがつきました。

水曜日は、産婦人科医師をしているウィリアムの実母のキャロライン(リサ・クドロー)の従業員が休みなので、エミリアが迎えに行くのです。

 

ウィリアムは8歳。

まだまだ母親が恋しいときです。

エミリアにはなかなかなつきません。

エミリアは、キャロラインから禁じられているアイスクリームでつったりして、ウィリアムの関心を引こうとしますが、うまくいきません。

 

エミリアは弁護士で、勤めた弁護士事務所の上司ジャック(スコット・コーエン)と恋に落ちました。

「妻とはもう冷えきっている」という言葉は浮気の男の常套句ですけどね。

 

エミリアの妊娠を期にジャックはキャロラインと離婚、エミリアと結婚しました。

 

☆ネタバレ

エミリアが授かった命、イザベルは生後3日で死んでしまいました。

イザベルの死について、エミリアには秘密がありました。

ジャックには「ゆりかごで死んでいた」と告げたのですが、本当はエミリアが授乳中に眠ってしまって起こった事故でした。

 

エミリアは深い罪悪感を誰にも言うことができず、苦しんでいたのでした。

 

辛い真実をジャックに告げて、彼の元を去ってしまいます。

しかし、その真相がやはり乳幼児突然死症候群SIDSだということがキャロラインによって告げられて安堵します。

 

別れたジャックとエミリアを、結びつけそうなのがウィリアムの存在です。

父とエミリアが別れたら、両親が戻るのかと期待したのに、母は新しい夫を迎え、新しい兄弟ができそうです。

そこで、ウィリアムはその現実を受け入れ、エミリアと父の仲立ちも引き受ける覚悟のようでした。

子供の柔軟性って、素晴らしいですね。

 

エミリアの心の重荷も軽くなったようだし、この家族にもまた、希望が持てそうなエンディングでした。

 

夫婦仲が冷えきって、不倫、離婚、再婚って、ありそうなお話です。

一番の被害者は、子供です。

両親の間で揺れ動くけれども、ウィリアムのように乗り切っていく子供は素晴らしいと思いました。

ウィリアムの描いた家族の絵が、なにより物語っていました。

 

それにしても、エミリアとジャックの行動は、社会的に見てどうなんだろう、と思いました。

ジャックとキャロラインが離婚してから、結婚、妊娠ならよかったのになあ。

その心の重荷が、何かひとつ不幸があったときに、弱みとなってしまうのが嫌だなあと思いました。

 

世の中の浮気者たち、そこ順番を間違えないようにお願いしますよ。

 

 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (杏子)
2011-11-28 17:11:06
浮気や不倫への寛容度は極めて低いけれど、物語としては興味があります。
今度借りて観ます。
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杏子さんへ (マダムよう)
2011-11-29 08:10:06
この作品は、不倫のドロドロを描いているのではなく、そのあとの家族の物語なので、見てもいらいらしないと思います。

離婚は不幸な子供を作ってしまうけど、子供は驚くべき寛容さでその事実を受け止めるというのもあるのかなあ、とちょっと感動しました。

おとなより、子供の能力に気づかされる作品でした。
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