マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

旅人は夢を奏でる

2015-06-02 16:20:21 | 映画ーDVD

ー旅人は夢を奏でるーTIE POHJOISEEN/ROAD NORTH

2012年 フィンランド 113

 

ミカ・カウリスマキ監督 ヴェサ=マッティ・ロイリ (レオ)サムリ・エデルマン (ティモ)イリナ・ビョークルンド (ティモの妻)マリ・ペランコスキー (ミンナ)

 

【解説】

GO!GO!L.A.』などのフィンランド人監督ミカ・カウリスマキが、著名なピアニストである息子と数十年振りに再会した父親とが旅をしながら交流する姿をつづるロードムービー。人気はあるが私生活はパッとしないピアニストの前に幼くして別れた父親が突然現われ、かつての知人を訪ねる旅をする中、音楽によって心の距離が近づいていくプロセスを描く。息子役は、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』にも出演しているサムリ・エーデルマン。さえない父と息子が旅をする様子に引き込まれると同時に、二人の心の変化も見逃せない。

 

【あらすじ】

ティモ(サムリ・エーデルマン)はピアニストとして名声を得たものの、私生活では妻と子どもにそっぽを向かれていた。そんなある日、ティモの前に怪しい男が現われる。それは、3歳の頃から音信普通の父親レオ(ヴェサ=マッティ・ロイリ)だった。世界中を旅してきたという自称・元ミュージシャンのレオは、家族や親戚に会いに行こうとティモを連れ出し北へと向かうが、レオは秘密を抱えていて……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ティモは売れっ子のピアニスト。

華やかな表向きとは違って、ピアニストは孤独な作業。

妻も寂しさから幼い娘とともに、実家に帰ってしまった。

マンションも売ろうと思っていたところに、見知らぬ男が現れる。

この人は、ティモのお父さん(ヴェサ=マッティ・ロイリ)。

3歳のときにティモ(サムリ・エーデルマン)を捨てて旅に出てしまった。

それなのに、今頃のこのこ現れて、「ちょっと付き合え」ってどうなん?

 

しかも、レンタカーを借りたなんていいながら、盗んだ車だし。

 

でも、ティモも妻に去られて孤独が身にしみいていて、肉親の温かさに心を動かされたのかな?

 

このいい年をした親子のロードムービー。

華はないけど味はありました。

 

生まれて始めて会った、腹違いのお姉さんの夫婦も、あんまりうまくいっていないようです。

ネコが迷い込んできたり、施設に入っているおばあさんにも会ったり。

そうそう、ティモの別れた奥さんの実家にも寄って、かわいい娘とも再会しました。

でも、父には違う目的があるようです。

誰にも言えない秘密があったのです。

 

それは、ティモの実の母が生きていると言うもの。

その母は、生後間もないティモを残して刑務所に入っていました。

 

ティモはアイデンティティを取り戻し、さらに演奏家として飛躍するでしょう。

いい作品でしたよ。

 

もしかしたら、お父さんは天使だったのかも。

 

二人が奏でる「枯れ葉」のフィンランド語バージョン。

うっとり聞き惚れちゃいました。

 



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