ー私だけのハッピーエンディングーA LITTLE BIT OF HEAVEN
2011年 アメリカ
ニコール・カッセル監督 ケイト・ハドソン(マーリー・コーベット)ガエル・ガルシア・ベルナル(ジュリアン・ゴールドスタイン医師)ウーピー・ゴールドバーグ(ゴッド)キャシー・ベイツ(ヴェバリー・コーベット)ルーシー・パンチ(サラ)トリート・ウィリアムズ(ジャック・コーベット)ローズマリー・デウィット(ルネ・ブレア)スティーヴン・ウェバー(ロブ・ランドルフ)ロマニー・マルコ(ピーター)ピーター・ディンクレイジ(ヴィニー)
【解説】
突然ガンを宣告されたキャリアウーマンが、残された時間に苦悩しながら自身の人生を見つめ直すようになる姿を描いた切ないラブストーリー。不治の病に侵されたヒロインには、『あの頃ペニー・レインと』のケイト・ハドソン、彼女を不器用ながら温かく見守る主治医を、『バベル』のガエル・ガルシア・ベルナルが演じる。共演には『ゴースト/ニューヨークの幻』のウーピー・ゴールドバーグ、『アバウト・シュミット』のキャシー・ベイツら実力派が脇を固める。
【あらすじ】
恋に仕事に順調な日々を過ごす30歳のキャリアウーマン、マーリー(ケイト・ハドソン)は、ある日突然ガンを宣告される。友人や両親の前ではいつも通りの笑顔で明るく振舞っていたが、刻々と進行していく病状に動揺を隠すことができない。死の予感におびえる中、主治医のジュリアン(ガエル・ガルシア・ベルナル)との出会いが彼女の心を癒やしていく。(シネマトゥデイ)
【感想】
ケイト・ハドソンとガエル・ガルシア・ベルナルのお気楽なラブコメディかと思ったら、コメディだけど、内容は深刻でした。
両親の不仲で、恋することに臆病なマーリー(ケイト・ハドソン)は、仕事をバリバリこなし、セックスフレンドともうまくやっていました。
ところが、青天の霹靂、大腸に癌が見つかり、それも手術ができないほど広範囲だということがわかりました。
突然、マーリーの前に神様(なぜかウーピー・ゴールドバーグ!!)が表れ、3つの願いごとを叶えてくれるという。
夢だと思って本気にしないマーリーでしたが、2つの願いが叶うのを経験して、3つ目の願いは胸に秘めていました。
命をもらうというのはナシなので。
辛い治療に耐えても、生きることを願うマーリーでしたが、その過酷さに、余命を幸せに生きることを選択しました。
でも、冷たい父にも取り合わず、干渉してくる母にもひどいことを言い、恋人になった医師のジュリアン(ガエル・ガルシア・ベルナル)や親友たちもどんどん傷つけていってしまいます。
マーリーの3つ目にして本当の願いは「運命の人と出会うこと」。
「もう出会っているよ」とウーピーの神様が言いました。
その言葉でようやく「死」を受け入れることができ、その瞬間からマーリーの世界は変わりました。
父の愛を受け入れ、母の愛を受け入れ、親友たちの友情も受け入れ、恋人の愛も受け入れることができました。
ラストは明るいマーリーのお別れ会でした。
誰でも、いつかは死を受け入れないとダメですからね、いい映画だと思いました。