マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

バス男~ナポレオン★ダイナマイト~

2007-01-27 10:22:40 | 映画ーTV
ーバス男~ナポレオン★ダイナマイト~ー
2004年 アメリカ ジャレッド・ヘス監督 ジョン・ヘダー 、エフレン・ラミレッツ 、ジョン・グリース 、アーロン・ルーエル 、ディードリック・ベーダー 、ティナ・マジョリーノ 、サンディ・マーティン 、ヘイリー・ダフ

【解説】
製作費わずか400万円ほどの超インディーズ作品ながら、全米で大ヒットを記録した脱力系学園コメディ。アメリカの片田舎に暮らす冴えない高校生のイケてない日常が独特のダルなリズムで綴られてゆく。アイダホの高校生ナポレオン・ダイナマイト。ルックスもダサければ頭も良くない彼は、当然のように学校でも友達もなくイジメにあってばかりの毎日。そんな彼にも、メキシコ人の転校生ペドロという友だちが出来た。女の子にモテたいペドロは無謀にも生徒会長に立候補、ナポレオンも彼の応援に精を出すが…。

【感想】
「ナチョ・リブレ」の監督、ジャレット・ヘスの出世作です。
ジャック・ブラックのテンションの高さとジャレッド・ヘスのテンションの低さ、「その融合は広く受け入れられやすくなったかもしれないが、マニアックを回避した分、ディープに入り込ませないもどかしさが残る。」と折田千鶴子さんがナチョのレビューに書いていますが、この作品を見たら、確かにジャレッド・ヘス強力です。

アメリカの片田舎に住む高校生、ナポレオン・ダイナマイト(名前も強烈)君の日常生活を描写した物語です。
バス通学ーそれでバス男にしたのかなあ。
この邦題をつけた人のセンスは悪いですね。
「電車男」を連想させたかったのでしょうが、全然別物だし、方向性も別です。
いい男もいい女も一人も出てこない映画です。

ナポレオンはオタクだし、きもいしダサイけど、彼なりに主張しながら生きている。
学校へ行けば、いじめられるし、家にはもっとオタクの兄ちゃんキップもいる。
だけど、夢はあるし、友達も彼女も欲しい。
そうだからといって、誰かに迎合することは絶対にしない。
彼は彼なんです。

そんな彼にも友達が出来た。
ペドロというメキシコ人。
彼は女の子に声をかけるのがうまい。
その上、生徒会長に立候補!!
たった一人の友達をナポレオンなりに一生懸命応援する。
そして、ついに花開く友情の証。
これがすばらしい。
このゆる~い映画を睡魔と闘いながらここまで見てきて、ほんと良かった!!と思えます。

セリフがみんな棒読みで、動きも少なく、アメリカのアニメの「シンプソンズ」とか「キングオブヒル」を見ているみたい。
全編に溢れる、なんかおかしい、まったりとした空気感。
登場人物は全員ダメ人。
エンドタイトルの後に出てくるキップの結婚シーンの牧師さんさえ、変な人。
何言ってるかわからん。
でも、こんなダメダメ人達をみているうちに、とっても癒された気分になります。
温かい気持ちになります。
ジャレッド・ヘスのマジックですね。

みんな、自分らしく、自信もって生きようよ。
あの!キップでも自分にぴったりな人と結婚できたし、ナポレオンはああ見えてもいいやつだし。
明日はきっと、いいことあるって。

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2 コメント

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ゆるゆる~ (アボガド)
2007-02-10 11:13:40
そうですね~、ダメダメゆるゆる~。
セリフが棒読み!そこがミソですよね。
アメリカにもあんなテンションの低いダサい人がいるのか?日本人に似た感覚だな、と思いました。
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アボガドさんへ (よう)
2007-02-10 16:50:37
この映画、最初でつまづいたら見られないでしょうね。
「ナチョ~」の監督だと思うから、最後まで見て、ああすごくいい映画だなあって思いました。
テンションの低さの限界に挑戦、って感じですね。
返信する

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