ゾウさんのゾウリ          

ゾウさんのゾウリ          2008.11.19. 金森正臣

 水祭りの間メコン川の近くの旧イベント会場後を、ボートレース参加者に譲っていたゾウさんが帰って来た。草はほとんど無くなったので、端の方の木の枝を長い鼻で引き降ろして食べていた。

 そのゾウさんが、なんと草履を履いていた。両前足にタイヤを切って紐をつけた、草履を履かされていた。ケガでもしたのだろうか。特に痛そうではないが、なんだか歩きにくそう。瓶のかけらか釘でも踏んだのだろうか。指が短いから、タイヤを丸く切って、端にいくつも穴をあけ、足に縛り付けてある。何とも変な草履。

 平地だから良いが、坂道なら滑りそう。以前にアフリカで調査をしていた頃、現地で雇ったトラーカーが、ホーチミンサンダル(ベトナム戦争のころ、解放戦線兵士が、自動車のタイヤを切ってサンダルを作った。これがホーチミンサンダルと呼ばれていた)の様なものを履いていたが、坂がきつくなると足が滑って草履から外れるので、草履を脱いで持ち歩いていた。

 でもプノンペンは平らだから、滑る心配はいらないよね
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